JAL123-スコーク77に関する、大きな「虚論」(6/8) ― 2015年12月15日
(修正) 「当記事の要点」を全部削除しました。<R5/2023-8-4>
「なくても良い」と判断しました。
同時に、「見出し」としての<当記事の要点><記事本文>も削除しました。
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前回(5/8)に引き続き、池田著書の具体的な問題点の分析を行います。
池田昌昭著『御巣鷹山ファイル2-JAL123便は自衛隊が撃墜した』(文芸社)
同書P.61 『2 被要撃信号「スコーク77」』を引用します。
(引用E)
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「ドーン」という衝撃音だけなら何も被要撃信号「スコーク77」を発することは必ずしもないと思える。
管制所に「アンコントロール(操縦不能)」を連絡するのが普通と思える。
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(分析E)
冗談ではありません。
日本航空123便に限らず、飛行中の航空機が「アンコントロール(操縦不能)」に陥ったら、それは極めて重大な、命に関わる「緊急事態」です。
操縦ができなければ、やがて「墜落する」しかありません。
「遭難」そのものです。
ただちに、「遭難信号」である、スコーク7700を送信するのが当然です。
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…… 何も被要撃信号「スコーク77」を発することは必ずしもないと思える。
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これは、とんでもない「暴論」です。
著者は、スコーク7700を「被要撃信号」と思い込んでいるから、このような暴論を平然と吹聴するのです。
別の視点から見れば、航空機側が管制機関に「アンコントロール(操縦不能)」を通報したら、管制官は、間違いなく「この機が遭難した」と判定します。
それは、とりもなおさず、スコーク7700を「送信した」のと、同じ意味を持つのです。
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……「スコーク77」を発することは必ずしもないと思える。
管制所に「アンコントロール(操縦不能)」を連絡するのが普通と思える。
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むちゃくちゃな「暴論」です。
例え話で表現すれば、火事が発生し、119番に電話した時、「○○が燃えてます」と通報するのが普通であり、「火事だ、助けてくれ!!」と電話口で叫ぶ人など、いるはずがない、と平然と冷酷に主張するようなものです。
著者の、この主張は、「セクハラ」や「ヘイト・スピーチ」と同じ、「言葉の暴力」と言っても過言ではありません。
著者が、それをまったく認識していないだけです。
上記の引用部を読んだ時、子どものころから飛行機が好きだった私は、「身の毛がよだつ」思いがしました。
冗談ではなく、本当に「寒気」がしました。
本来ならば、このような発言は、決して行ってはなりませんが、「ふざけるな、この野郎。乗員乗客、全員を殺す気かっ。テメエ!!!!!」と、怒鳴りつけてやりたい心境です。
著者は、自分が「何を言っているのか」まったく分っていません。
分ろうとも、していません。
ただ、自分の言いたいことを、言いたいだけ言えば、それで良いと思っています。
その結果、社会に対して、多大な「虚論」をまき散らしているのです。
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「ドーン」という衝撃音だけなら何も被要撃信号「スコーク77」を発することは必ずしもないと思える。
管制所に「アンコントロール(操縦不能)」を連絡するのが普通と思える。
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著者は、「普通」という言葉の意味が分っていません。
123便に限らず、飛行中の航空機で、「ドーン」という大きな異常音がしたら、一大事です。
決して、「普通の出来事」ではあり得ません。
完全に、「異常な出来事」です。
「アンコントロール(操縦不能)」を連絡するのも、決して「普通の出来事」ではありません。
本来なら、起こり得ない、完全に「異常な出来事」です。
「……普通と思える」とは、決して言える状況ではあり得ません。
著者は、航空技術以前に、「日本語」が分っていないと、言わざるを得ません。
上記の引用部は、たった二つの文でありながら、このように、いくつもの「虚論」が重なり合っています。
[留意点]
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「ドーン」という衝撃音だけなら何も被要撃信号「スコーク77」を発することは必ずしもないと思える。
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「被要撃信号」の部分を別にすれば、著者の指摘は、ある程度正論と言えます。
それどころか、「ドーン」という衝撃音が聞こえただけで、ただちにスコーク7700を送信したのは、明らかに早過ぎます。
本来ならば、衝撃音の原因を探し、それに基づき、対応策を取るのが先です。
いきなり、スコーク7700を送信したのは、123便の運航乗員たちが「衝撃音の原因をすでに知っていた」可能性を強く示唆しています。
だからこそ、海上自衛隊の無人標的機が、誤って123便に衝突したとの説が、根強く言われているのです。
私自身は、何がぶつかったかは別として、「誤射に見せかけた、意図的な攻撃」と受け止めています。
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