岩手県の高齢者施設「楽ん楽ん」9名溺死(台風10号)は非常に奇妙。常務理事・所長ともに「ウソをついている」可能性が濃厚(3) ― 2016年10月11日
第2回目の記事から続きます。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/10/09/8218611
※ 引用の出典はすべて「東京新聞の記事」なので、その明示は省略し、以下、掲載された記事の「日付」だけを、出典に明示します。
※ 引用文は、読みやすくするため、原文にはない改行を多数加えています。
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(引用K)「9月3日・朝刊」を引用します。
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三十一日午前五時ごろ、佐藤常務理事がホームにたどり着くと、中には男性を抱えたままの所長の姿があった。
「入所者につらい思いをさせた。申し訳ない」。
やつれきった表情で謝罪の言葉を繰り返した。
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(引用K、以上)
(引用L)「9月2日・朝刊」を引用します。
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ホーム運営法人の常務理事佐藤弘明さん(五三)は、水が引き、歩けるようになった八月三十一日午前五時ごろ、ドアを破ってようやく中に入った。
玄関左側の畳敷きの小上がりに、ずぶぬれになった五十代の女性職員が、息絶えた入所者の一人を抱きかかえて座り込んでいた。
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(引用L、以上)
「引用K、引用L」を見ると、非常に「不自然」です。
(不自然18)
所長が、すでに亡くなっている男性入所者を「一人だけ、ひたすら抱きかかえ続けている」のは、明らかに「不自然」です。
第2回目の記事、「引用Iの後半」では、以下のように述べています。
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「頑張って」。
暗闇の中、水流と闘いながら励まし続けたが、腕の中の男性は徐々に弱っていく。
いつしか呼び掛けにも答えなくなった。
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(引用Iの後半。引用、以上)
上記、「引用Iの後半」を見ると、男性が亡くなったのは、水没している最中であると、解釈できます。
翌朝、水が引いてしまってから、亡くなったとは思えません。
「引用K、引用L」を見ると、翌朝、助けに来た理事が、所長たちを発見した時点で、まだ、所長は、「亡くなってから、かなり時間が経つはずの」男性入所者を、「ひたすら抱きかかえ続けていた」としか、解釈できません。
亡くなったばかりならば、所長自身が受けた精神的衝撃の強さのために、「ひたすら抱きかかえ続けていた」としても、不思議ではありません。
ところが、「亡くなってから、かなり時間が経つはずの」男性入所者を、翌日の朝まで、「ひたすら抱きかかえ続けていた」のは、あまりにも「不自然」です。
翌朝、水が引いて、所長自身が、動けるようになったならば、亡くなった男性入所者の「遺体」を、床などの安定した場所に「横たえる」はずです。
さらに、もし可能ならば、上から毛布なり、敷布なりをかぶせる、などもするはずです。
それが、「人間として当然(自然)」の振る舞いだと、思えてなりません。
にもかかわらず、理事が発見するまで、「すでに亡くなってしまった人」を、何時間も、ひたすら抱きかかえ続けるのは、「あまりにも不自然」と言わざるを得ません。
所長の「作り話」と思えてなりません。
さらには、理事の「作り話」でもあると思えてなりません。
(不自然19)
もし仮に、上記の行動が事実だとすると、所長は、この男性入所者以外の、「入所者8名に対して、まったく眼中になかった」ことになります。
水が引いて、所長自身が、動けるようになったならば、「他の8名の入所者たちの様子も、急いで見に行く」のが、責任者である所長として「当然の責務」です。
また、人間としても、当然(自然)な行為です。
にもかかわらず、ひたすら、この男性入所者一人だけを、ひたすら抱え続けていたのは、あまりにも不自然です。
上記、「引用Kの後半」で、所長は、以下の言動を取っています。
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「入所者につらい思いをさせた。申し訳ない」。
やつれきった表情で謝罪の言葉を繰り返した。
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(引用Kの後半。引用、以上)
所長が、入所者たちに、そのように思っているなら、なおさら、所長として、「他の8名にも、等しく配慮する」のが当然です。
男性入所者一人だけを、「特別扱いするかのような行動」は、あまりにも不自然です。
この観点から見ても、所長の「作り話」と思えてなりません。
さらには、理事の「作り話」でもあると思えてなりません。
(不自然20)
第2回目の記事で、「引用Iの第1行目」は、以下の通りです。
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数分後、ドーンと大きな音と同時に玄関ドアが割れ、濁流が一気に流れ込んだ。
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(引用Iの1行目。引用、以上)
一方、当記事の、前記「引用Lの2行目」では、以下の通りです。
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…… ドアを破ってようやく中に入った。
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(引用Lの2行目。引用、以上)
※ 「引用L」で、ドアを破って建物に入ったのは、理事です。
上記「引用Iの1行目」を見ると、濁流が勢い良く流れ込んできたため、「玄関ドアが割れ」たと、言明しています。
にもかかわらず、「引用L」の2行目では、わざわざ「ドアを破ってようやく中に入った」と言明しています。
強烈な濁流によって、「すでに壊れている玄関ドア」を、何で「あらためて破る」必要があるのか、非常に矛盾を感じます。
それとも、割れたのは、玄関ドアの例えば「窓ガラス部分」で、ドア自体は「割れていない」のであろうか?
その可能性もないとは言えませんが、どうも釈然としません。
したがって、これも、「作り話」の可能性があると言わざるを得ません。
なお、津波の場合は、「押し寄せた水が引く時」にも強い水流が生じるので、その圧力によって、ドアが結果的に閉じてしまう可能性も、あるかもしれません。
しかし、これは、「津波ではなく、川の氾濫(はんらん)による洪水」です。
水が引く時は、比較的ゆるやかな流れになると思います。
その時の水流によって、ドアが結果的に閉じてしまう可能性は、あまり起こらないと思えてなりません。
(不自然21)
(引用M)「9月2日・朝刊」を引用します。
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最大水位が天井近くの高さ二メートルほどまで達したことを示す、生々しい痕跡が残る。
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(引用M、以上)
(引用N)同じ「9月2日・朝刊」で、別の記事を引用します。
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佐藤常務理事によると、木造平屋のホーム内では、百八十センチほどの高さにある時計が七時四十五分で止まっていた。
このため三十日午後七時四十五分ごろに、時計の高さまで濁流が到達した可能性がある。
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(引用N、以上)
「引用M、引用N」は、いずれも「楽ん楽ん」の建物内に流れ込んだ、濁流の高さ(水深)について述べています。
ところが、どちらも「推定に過ぎません」。
所長が、建物内で、水没体験をした当事者です。
「生き証人」です。
所長に聞けば、水深がいくらであったのか、他者が推定するまでもなく、「明白に、具体的に」分かります。
にもかかわらず、所長の「具体的な証言」が、どこにもありません。
あまりにも「不自然」です。
第1回目の記事、冒頭で述べた「推定の結論1」の通り、所長は、初めから、不在でこの場所に存在しなかったため、水深に関して「具体的な証言」が出来なかったものと思います。
それを隠すために、「引用N」のように、理事が「もっともらしく推定している」ものと思います。
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以下、長文のため、第4回目に続きます。
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『【続編】 岩手県の高齢者施設「楽ん楽ん」9名溺死(台風10号)は非常に奇妙。常務理事・所長ともに「ウソをついている」可能性が濃厚』
2020年09月12日
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