岩手県の高齢者施設「楽ん楽ん」9名溺死(台風10号)は非常に奇妙。常務理事・所長ともに「ウソをついている」可能性が濃厚(4) ― 2016年10月12日
第3回目の記事から続きます。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/10/11/8220387
※ 引用の出典はすべて「東京新聞の記事」なので、その明示は省略し、以下、掲載された記事の「日付」だけを、出典に明示します。
※ 引用文は、読みやすくするため、原文にはない改行を多数加えています。
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(不自然22)
第1回目記事での、「引用C、F、G」
第2回目記事での、「引用J」
第3回目記事での、「引用K」
以上は、東京新聞の「9月3日・朝刊」に掲載された、同一記事を、それぞれ分割して引用しました。
この記事の内容は、水没してただ一人助かった「所長の証言」を、「理事が代理で、報道陣に語った」ものです。
少なくとも、東京新聞の記事を見る限りでは、所長は、助けられた後に、病院に搬送されてはいません。
ということは、所長は「それなりに元気でいる」と解釈できます。
あるいは、「十分に元気でいる」可能性もあります。
つまり、報道陣の取材を受けることが「可能であるはず」と解釈できます。
にもかかわらず、所長はまったく取材に応じず、理事が代理で取材を受けています。
これは、「非常に不自然」と思えてなりません。
取材する側からすれば、理事がどれほど信用できる人物であっても、「所長の代理の立場に過ぎず」、所長本人から、取材したことになりません。
所長本人がいるにもかかわらず、それを「無視するかのように」、代理に過ぎない理事に対して取材しただけで、満足するとは、とても思えません。
記者の側からすれば、本人である所長から直接取材し、いわゆる「生々しい記事」を書きたいと、誰もが思うはずです。
その方が、上司からも、会社からも、「ほめられる」のは目に見えています。
読者に与える印象も、はるかに強くなります。
記者と言えども人間です。
その程度の「打算」があるのは当然です。
ないはずが、ありません。
にもかかわらず、理事の代理発言だけで、「所長本人の発言がまったくない」のは、不自然としか言いようがありません。
所長が、初めから「楽ん楽ん」に不在で、「実際は、水没の体験をしていないため」、それを隠すために、理事が「もっともらしく代理で取材を受けた」と思えてなりません。
「水没体験をしていない所長」が、直接記者の取材を受けると、「どんな発言ミスをするか」分かりません。
「所長が、初めから不在だった」と、マスコミにばれたら、一大事です。
それを恐れて、所長本人が取材を受けないように、理事が仕向けたものと思います。
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これらの引用をした、元の新聞記事を見ると、理事ではなく、あたかも所長本人が、記者たちに直接証言をしたかのように、「非常に生々しい文章」になっています。
「非常に出来過ぎ」との印象を受けます。
これも、「作為がある」ことを暗示していると、思えてなりません。
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念のために、一連の引用をまとめて、全文をあらためて引用します。
「9月3日・朝刊」です。
第1回目記事での「引用C、F、G」
第2回目記事での「引用J」
第3回目記事での「引用K」
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ホームで唯一助かった佐々木千代子所長の証言を二日、運営法人の佐藤弘明常務理事が報道陣に語った。
「玄関まで水が上がってきたみたい」。
八月三十日午後六時十分ごろ、佐々木所長は女性入所者の話で異常に気付いた。
水が入らないよう玄関をふさぎ、隣接する高齢者施設に内線電話をかけたが回線は不通だった。
「これは危険だ」。
入所者九人を少しでも高い所に上げようと、それぞれの個室のベッドに誘導。
携帯電話の電波は圏外で、じわりじわりと床から浸水してくるが、平屋のため逃げ場もない。
しばらくして、男性が不安を訴え部屋から出てきた。
「ここにつかまって」。
床から四十五センチほどの畳敷きの小上がりに一緒に上がり、柱につかまった。
数分後、ドーンと大きな音と同時に玄関ドアが割れ、濁流が一気に流れ込んだ。
水は、あっという間に二人の胸の高さを超えた。
所長は男性の両腕を柱に回し、自分は左手で柱を抱え、右手は男性の口が水に漬からないよう顎を支え続けた。
壁に片足を伸ばして自分も流されないようにこらえた。
「頑張って」。
暗闇の中、水流と闘いながら励まし続けたが、腕の中の男性は徐々に弱っていく。
いつしか呼び掛けにも答えなくなった。
佐々木所長は、朝になるまでに、隣の施設の三階ベランダから何度か懐中電灯でホーム内が照らされるのを見たという。
だが水流が激しく助けは来なかった。
三十一日午前五時ごろ、佐藤常務理事がホームにたどり着くと、中には男性を抱えたままの所長の姿があった。
「入所者につらい思いをさせた。申し訳ない」。
やつれきった表情で謝罪の言葉を繰り返した。
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(引用C、F、G、J、K、以上)
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以下、長文のため、第5回目に続きます。
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『【続編】 岩手県の高齢者施設「楽ん楽ん」9名溺死(台風10号)は非常に奇妙。常務理事・所長ともに「ウソをついている」可能性が濃厚』
2020年09月12日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/09/12/9294767
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