「FS」ならば、「飛行機の操縦」が素人でも自由に出来ます(7) ― 2017年01月11日
第6回目の記事から続きます。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/12/21/8285459
2016年12月21日
ただし、前回(第6回目)の記事は、この時に述べたように、「さび落とし」や、「注油」だけの内容でした(笑)。
そのため、今回(第7回目)の具体的な内容としては、前々回(第5回目)の話から続きます。
『「FS」ならば、「飛行機の操縦」が素人でも自由に出来ます(5)』
2016年09月24日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/09/24/8199373
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第5回目の記事で、最後に述べたのは、小型双発プロペラ機「ビーチクラフトB58バロン」による、シミュレーター操縦の話です。
「15時間訓練コース」を受け、いわば「卒業試験」とも言える、最後の、最後の着陸で、「とんでもない大失敗」をしました。
滑走路に激突しました。
まるで実機を思わせる、リアルな「火災警報ベル」が鳴り響いています。
目の前のディスプレイ画面で、滑走路上に立ち往生した機体から煙が上っている姿を、呆然 《ぼうぜん》 としながら、ながめていました。
「せっかく15時間、必死で頑張ったのに、これでは、どうしようもないな……」。
「パイロットには不向きな人間だな」と、あらためて痛感しながら、画面を見つめていました。
「がっくり」きながら、インストラクターに事情を話しました。
「滑走路上に進入したところで、手順通り、機体をいったん水平にするため、左手で『操縦桿』を少し引いたところ、それにつられて、無意識に、右手で『スロットル・レバー』を、一杯に引いてしまいました」。
(エンジンを制御する「スロットル・レバー」を引くつもりは、まったくありませんでした)。
(「スロットル・レバー」を、手前一杯に引くと、エンジン出力を「アイドリング状態」まで、目一杯、低下させることになります)。
「ああ、そういうやり方もあるんだよ」。
インストラクターが、あっさりと応えました。
〝エーッ?? そんなの、聞いてないよう!!〟
心の中で、思わず叫びました(笑)。
インストラクターは、小型機専門のパイロットですが、20機種以上もの飛行機を乗りこなす、大ベテランです。
同一機種であっても、様々な、操縦方法を熟知しているのは明らかです。
一方、教わる側にとっては、たったの15時間程度では、いろいろな操縦方法を憶える余裕はありません。
一つの方法だけを行う(習う)のが、精一杯です。
そのため、上記のように、「スロットル・レバー」は動かさず、そのまま保持する方法を行うつもりでした。
と言うよりも、自分にとっては、「それを行うしか」、方法がありません。
いわば、「バカの一つ覚え」です(笑)。
ひょっとすると、インストラクターの側から見れば、「スロットル・レバー」を手前一杯に引いた時、「失敗した」とは思わなかったかもしれません。
「おっ、最後だから、『この手で来たか』。こいつ、意外なことをやるな」と、肯定的に受け止めたかもしれません。
しかしながら、実際には、「大失敗」に陥っていたわけです(笑)。
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この「15時間コース」を受けてから、1年後くらいに、「インストラクターなし」の自分一人だけで、30分間操縦をしました。
高年齢のためもあり、細かな操縦方法を、だいぶ忘れていました。
それでもなお、「それなりに」飛行できました。
「G58バロン」に限らず、単発機でも、多発機でも、プロペラ機は、プロペラが、機首方向に対して直角の面内で高速回転しているため、機体を横方向に動かそうとする、「余計な力」が生じます。
そのため、飛行をしていると、機首が(飛行方向が)、左、あるいは右に少しずつずれて行きます。
プロペラの回転方向によって、左か右か、異なります。
一般に、双発機の場合は、左右二つのプロペラの回転方向を逆にしてあります。
それによって、「余計な力」を打ち消すようにしています。
ただし、それでも補正しきれるものではありません。
どうしても、機首が左、あるいは右にずれて行きます。
それを、パイロットが、補正しながら操縦します。
足で操作する「方向舵ペダル」を、補正量に応じて踏み込みます。
結果的に、飛行中は、常に補正し続ける必要があります。
「G58バロン」の場合は、左にずれて行きます。
左右二つのプロペラの回転方向が逆ではなく、同一方向なので、なおさら、ずれが大きくなります。
「15時間訓練コース」を受けた、最初のころは、「機首方向のずれ」を、とても補正しきれませんでした。
飛行するだけで、精一杯でした。
真北へ向かって飛行していたはずが、いつの間にか、北西に向かっていた、といったことが、常に起きていました。
訓練を続けるうちに、やがて、少しずつ、自分なりに補正できるようになりました。
上記のように、「15時間コース」を受けてから、1年後くらいに操縦しても、一応、何とか、おおよそ所定の方位に向かって飛行できました。
「体で覚えたもの」は、それなりに忘れないものだと、実感しました。
しかしながら、最後の着陸時には、再び、失敗しました(笑)。
ただし、失敗の理由は、まったく別です。
着陸のための、進入コースに正しく乗ることが出来ませんでした。
この時は、正式な操縦ではなく、30分間「適当に飛行すれば良い」という、軽い気持ちで行いました。
そのため、飛行コースも、飛行前に、きちんと決めずに、「適当に」飛びました。
その結果、着陸のための「最終進入コース」に乗るのも「適当」になってしまいました。
そのまま、強引に着陸しようとしたので、「当然ながら」正しい着陸が出来ず、「あさっての場所」に降りることになりました。
本来ならば、この場合、着陸進入を「やり直す」必要があります。
それが、「ゴー・アラウンド(着陸復行)」です。
画面が暗く、滑走路も含め、地上の風景が良く見えなかったのも原因の一つです。
飛行の時間帯が、ちょうど「日没時」だったので、それに合せて、画面も暗くなってきました。
これは、予想外の出来事です。
画面上で、日没の時間にぶつかるとは思っていなかったので、飛行を開始する前に、「昼間の時間帯」に設定してもらうことに、気がつきませんでした。
換言すれば、「夕暮れ時や、夜間の飛行」も、画面上で設定すれば、意識的に楽しむことが出来ます。
いずれにせよ、「操縦が、下手くそ」なのが、思うように着陸出来ない最大の理由なのは、言うまでもありません(笑)。
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第3回目の記事以来述べてきた、「(1)『 LUXURY FLIGHT(ラグジュアリー・フライト)』」のシミュレータ操縦に関する話は、以上です。
『「FS」ならば、「飛行機の操縦」が素人でも自由に出来ます(3)』
2016年09月03日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/09/03/8168369
この店には、一般人の客はもとより、「現役のパイロット」もやってきます。
客としてシミュレータ操縦を楽しむだけではなく、人によっては、店のインストラクターに代わって、自分で「インストラクターを務める」人もいます。
私自身、図らずも、「現役のボーイング737副操縦士」が、インストラクターを務めてくれたことが、2回ありました。
同店の、737フライトプラン・コース「ファーストクラス」なみです(笑)。
http://737flight.com/plan.html
「ファーストクラス」では、元エアライン(大手航空会社)パイロットが、インストラクターを務めてくれます。
そのぶん、料金は割高ですが。
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<修正>
上記の文で、「元エアライン(大手航空会社)……」の部分を、「元エアライン(日航や全日空などの、航空会社)……」に、「修正」します。
(修正後の全文)
「ファーストクラス」では、元エアライン(日航や全日空などの、航空会社)パイロットが、インストラクターを務めてくれます。
※ 修正理由は、お手数ですが、以下の記事2件をご参照願います。
『【連絡事項】 今回の記事、『「FS」ならば、「飛行機の操縦」が……(7)』で、修正が1件あります』
2017年01月12日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/01/12/8317963
『【連絡事項】 一昨日の『連絡事項』記事に関して、補足説明を申し上げます』
2017年01月14日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/01/14/8322955
<この項、追加。H29 / 2017-1-14>
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私の場合は、通常の「ビジネスクラス」を予約しました。
当然、通常料金です。
機種は、ボーイング737です。
ところが、この時は、現役のパイロットにインストラクターを務めてもらえたので「大もうけ」です(笑)。
もちろん、金銭的なことよりも、精神的に「大もうけ」です。
インストラクターが、「現役のボーイング737副操縦士」なので、非常にリアルな感じがしました。
本物の飛行機を自分が操縦しているかのような気分に、ひたることが出来ました。
飛行機好きにとって、これほどありがたいことはありません。
この時、本来のインストラクターである社長が忙しくて、手が離せないので、「現役の副操縦士」にインストラクターを代わってくれと頼んだのか、それとも、本人が、自分から希望したのか、その経緯は分かりません。
社長と、盛んに冗談を言い合っているので、かなり親しい関係にあるようだと、伝わってきます。
そのために、インストラクターを「買って出た」のは明らかだと思います。
ただし、いつも、いつも、こんな「大もうけ」が出来るわけではないのは、言うまでもありません。
しかし、運が良ければ、いつでも起こり得ます。
(あくまでも、運が良ければ、です(笑))。
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一般人にとって、飛行機の操縦は、「非常に遠い」存在と言えます。
しかし、シミュレータならば、時間と金の都合がつけば、誰でも、気軽に体験できます。
素人でも、何の心配もいりません。
上手、下手に関係なく、一度でも体験すれば、飛行機に関して、間違いなく「理解が深まる」はずです。
もし可能ならば、一度ぐらいは体験をお勧めします。
店の宣伝をしているわけではありません。
(宣伝しても、1円にもなりません(笑))。
素人にとって「本格的なシミュレータ操縦」の体験は、非常に価値があると、自分自身の体験を通して、良く分かるからです。
当ブログは、「日本航空123便墜落事件」を中心に、航空についても述べています。
今後も、可能な限り、いろいろと述べて行きます。
「シミュレータ操縦体験」をすれば、これらについても、理解が深まるものと思えてなりません。
体験は、この店に限りません。
次回以降、他のシミュレータについて述べる予定です。
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<以下、長文のため、第8回目に続きます>
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