自衛隊の「日報は廃棄」ではなく、「永久保存」しているはずです ― 2018年04月14日
陸上自衛隊の 「イラク派遣部隊、南スーダン派遣部隊」 が作成した 「日報問題」 で、国会を中心に、大きく揺れ動いています。
マスコミ報道によれば、廃棄したはずの、これらの日報が、自衛隊や防衛省の複数の部署から、いろいろ見つかったことになっています。
マスコミは、「ずさんな文書管理」 との表現(批判)をしています。
しかし、これは明らかに 「虚偽」 です。
実際は、「ずさん」 ではなく、「意識的に隠していた」 のは明らかです。
「隠せ」 と命令を受けたから、「廃棄したことにして」、今まで隠していたのです。
今は風向きが変わり、「見つかったことにして公表しろ」 と命令を受けたから、「その命令通り、見つかった振りをして、公表している」 だけです。
自衛隊に限らず、軍事の素人に過ぎない私でさえ、これは容易に理解できます。
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自衛隊・防衛省にとって、これらの 「日報」 は、一度失ったら、二度と手に入らない 「第一級の最重要情報」 です。
最上級の特別扱いをして、「永久保存」 しているはずです。
なぜならば、「またとない実戦経験に基づく、極めて貴重な戦訓」 だからです。
「戦訓」 をインターネットで検索すると、「実際の戦闘から受けた教訓」 という、「味も素っ気 《そっけ》 もない」 解説がいくつも現れます(笑)。
◎ 敵に対して、どのような攻撃をした結果、どのような戦果が得られたか。
◎ 敵に対して、どのような攻撃をした結果、自軍が、図らずも、どのような敗北を招いたか。
◎ 敵の攻撃を受け、どのような反撃をして、敵をどのように撃退したか。
◎ 敵の攻撃を受け、どのような反撃をしたら、自軍が、図らずも、どのような敗北をしたか。
これらに限らず、戦闘において、どのようにすれば勝利するのか、あるいは、どのようなヘマをすると敗北するのか、いずれの面でも 「貴重な教訓を得る」 ことが出来ます。
細かく見れば、もっと、さまざまな教訓が得られます。
これらの 「貴重な教訓」 に基づいて、その後の作戦、部隊編成、必要な武器の種類や弾薬の数量、等々を検討したり、決定したりする、「非常に大事な生 《なま》 情報」 です。
これが 「戦訓」 です。
したがって、「戦訓」 を正しく受け止めないと(正しく分析出来ないと)、その後、「無駄な損害」 を出したり、最悪 「個々の戦闘ではなく、戦争自体に負けてしまう」 可能性もあり得ます。
その典型例が、太平洋戦争で、米軍に 「ぼろ負けした、旧日本軍」 です。
(注) 当時の日本軍が、「ぼろ負けした」 のは、「開戦前からの予定の行動」 です。ただし、ここでは、まったく別次元の話なので、触れません。
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日本は、「戦争しない」 のが、国是です。
そのため、軍事組織である自衛隊・防衛省も、日本にいる限りでは、「実戦体験」 が出来ません。
「実戦体験」 をしないと、「実戦に基づく戦訓」 を得るのは不可能です。
だからこそ、イラクや南スーダン派遣部隊が作成した 「日報」 は、非常に貴重な 「生情報」 なのです。
一度失ったら、二度と手に入りません。
当時と同じ戦闘状況を、もう一度再現するのは、不可能です。
そんな 「最上級の貴重品」 を、みずから 「廃棄処分する」 のは、「絶対にあり得ない」 はずです。
しいて例えるならば、オリンピック選手が、さんざん苦労して、やっと手に入れた金メダルを、「もうすでにオリンピックは終わった」 という理由で、後日みずから廃棄処分するなど、あり得ません。
あまり上手い例えではありませんが、これと同じです。
「最上級の貴重品である日報」 を、彼らが本当に廃棄処分したら、世界中の軍隊から 「笑いものになる」 と思えてなりません。
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以上述べたことは、自衛隊の 「イラクや南スーダン派遣部隊」 が、実際に 「殺し合いの戦闘をしていた」 という意味ではありません。
戦闘が行われている地域に、「実際に、彼らが身を置いていた」、という意味です。
その範囲内で得られた 「戦訓」 です。
一方、自衛隊の陣地が攻撃を受け、自衛隊員で、死者が複数出たと、インターネットでは言われています。
公式には、日本に帰還した後に、複数の 「自殺者」 が発生したことになっているようです。
しかし、危険な戦闘地域から、平和な日本に帰還した後に、自殺するのは、明らかに不自然です。
例えば、米兵の場合は、実際にイラクなどで戦闘(殺し合い)を行っています。
それが重大なトラウマとなり、帰国後に自殺しても不思議ではありません。
それと同列に捉えることは出来ません。
インターネットで言われているように、戦死者を、自殺者ということにした可能性が、十分考えられます。
もしそうであるならば、なおさら、「日報を隠す」 必要があります。
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東京新聞で、以下の記事があります。
今月(4月)12日朝刊を、一部引用します。
(引用)
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昨年三月、南スーダン日報を探した際には 「日報」 「南スーダン」 といった言葉で検索したため、「七月十四日のイラク報告」 「イラク復興支援群活動報告(二月二十六日)」 というファイルに日報があることを探知できなかったという。
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(引用、以上)
これは、あまりにもわざとらしい 「ウソ発言」 です。
記事を見る限り、「この発言者が誰であるか」、明記していないので分かりません。
少なくとも、「陸上自衛隊、あるいは、防衛省」 の誰かの発言と解釈できます。
この引用文で、「検索」 「探知できなかった」 の表現に着目して下さい。
「検索」 は、一体 「誰が、何のために行う」 のか、考えてみて下さい。
当然ながら、これらの日報ファイルが、どこにあるか分からない(知らない)者が、探して見つけ出すために行うのが、「検索という操作」 です。
一方、「日報のファイルを管理している担当者」 ならば、どのコンピュータの、どのフォルダ内に、「これらの日報ファイルが存在しているか」、当然把握しています。
「検索という、探し出すための操作」 をする必要はありません。
「日報のファイル」 が存在しているコンピュータで、該当 《がいとう》 するフォルダを開けば、「日報ファイル」 に、一発でアクセス出来ます。
その 「日報ファイル」 を開くことも、それを印刷することも、いくらでも容易に出来ます。
くどいようですが、「検索という、探し出すための操作」 をする必要は、まったくありません。
「探知できた」 「探知できなかった」 という次元の問題ではありません。
にもかかわらず、「日報」 「南スーダン」 といった言葉で検索したため、「探知できなかった」 と、自衛隊(あるいは防衛省)側が、発言しています。
完全に、「話をすり替えて」 います。
「日報を廃棄した」 ことにしているため、「日報ファイルの管理者も存在しない」 ことにする必要があります。
そのため、このような、「意味のない検索の話(作り話)」 にすり替えているのです。
「東京新聞」 もそれを知っているからこそ、知らない振りをして、このような 「ウソ発言」 を、もっともらしく報じているのは明らかです。
もちろん、「東京新聞」 に限りません。
日本のマスコミすべてが、同様の 「ウソ発言報道」 を行っているはずです。
日本のマスコミは、「日本政府の下請け会社」 だからです。
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「日本のマスコミは、すべて日本政府の下請け会社」 に関して、以前述べました。
それが、以下の記事です。
(既存の記事)
『「東京MXテレビのウソ放送」に対する、マスコミの「批判しているようで」、実は巧妙な「虚構報道」』
2017年01月26日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/01/26/8334730
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<お知らせ>
昨年12月に起きた、「新幹線の台車破損事故」 は、事故に見せかけて、「脱線転覆を謀 《はか》 ったテロ事件」 と思えてなりません。
JR側の説明は、あまりにも不自然です。
「台車の溶接ミス」 ということになっていますが、技術的な面から見ると、非常に不自然です。
「ミスではなく、意識的に行った」 可能性があると、思えてなりません。
いずれ、「この問題」 について述べたいと思っています。
可能ならば、次回に掲示したいのですが、どうなるか分かりません。
また、掲示は、複数回の連載になると思います。
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