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(新・新版) 21世紀は宇宙文明時代
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新幹線『のぞみ34号』の「台車破損事故」は、「脱線・転覆を企むテロ攻撃事件(未遂)」と思えてならない(2)2018年05月12日

[カテゴリ:社会問題>支配]

「第1回目の記事」 から続きます。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2018/05/04/8844178

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(注) 「訂正」 を追加します。

「削りすぎた分量は、3.2ミリではなく、3.3ミリ」 です。

該当の部分に、それぞれ 「訂正を追加」 しています (2カ所)。

スキャナで新聞記事を読み取る際の、私の確認ミスです。

ご迷惑をおかけして、大変申し訳ありません。

<この項追加。H30 / 2018-10-30>
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「JR西日本、および 川崎重工業」 側の説明では、「台車の溶接ミス」 となっています。

しかし、これはまったく納得できません。

ミスではなく、「意識的に行った」 としか思えません。

台車に生じた亀裂写真と説明図

(図1) 台車に生じた亀裂写真と説明図
(出典: 『東京新聞』 平成29年(2017年)12月20日・朝刊を引用、追記)

(注)「図1」 には裏面ページの文字や画像が、少し映り込んでいます。

※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を 「二つのタブ」 で同時に開き、一方のタブを 「図の表示専用」 にすると、非常に便利です。

※※ 当記事の各図は 「拡大図付き」 です。マウスの左クリックで、「拡大図、元の図」 に切り替えられます。


「溶接ミス」 のために、このような「亀裂が生じた」 というのが、「JR西日本 / 川崎重工業」 側の説明です。

なお、「図1」 で、上側写真の撮影方向は、同図の下側、「台車の説明図」 で見れば、右斜め方向から写したものと思います。
(上下方向としては、ちょうど中央と思います)。

なぜ、このような 「溶接ミス」 が生じたのか?

溶接の際に、「台車枠」 の寸法が大きかったので、削ったところ、「削り過ぎた」 ということになっています。

台車枠で溶接部分の断面図

(図2) 台車枠で溶接部分の断面図
(出典:『東京新聞』 平成30年(2018年)3月1日・朝刊を引用)

「図2」 は、台車枠で、「溶接した部分の断面」 を説明した図です。

この 「図2」 中で、「上から2番目の説明図」 に示す通り、「軸バネ座」 の上に、「台車枠」 が乗り、両者を溶接する構造になっています。

台車枠を削った部分の断面図

(図3) 台車枠を削った部分の断面図
(出典:『東京新聞』 平成30年(2018年)3月1日・朝刊を引用)

「図3」 は、溶接した、同じ台車枠で、「削った部分の断面」 を説明した図です。

本来ならば、ここは 「削っては、いけない部分」 です。

その理由は、後述します。

「削った理由」 を、台車を製造した 「川崎重工業」 側が、以下のように述べています。

東京新聞の記事を引用します。

※ 読みやすくするため、「原文にはない改行」 を加えています。

(引用A)(平成30年(2018年)3月1日・朝刊31ページ)
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台車の寸法を調整するため、台車の部品の一つ「台車枠」を削りすぎたことが、亀裂の拡大の原因になった可能性があると説明した。


 川重によると、台車枠は二〇〇七年に別の業者が作った外注品。

寸法にばらつきがあるため微調整が必要だが、川重社内の規定では一部を除いて、〇・五ミリ以上削ってはいけないと定めている。

しかし、台車枠の底面をその六倍以上の最大三・二ミリ削り込み、JR西が設計で要求した厚さ七ミリを大きく下回る四・七ミリしかない部分があった。
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<訂正1>

(誤) 最大三・二ミリ

(正) 最大三・三ミリ

「削りすぎた分量は、3.2ミリではなく、3.3ミリ」 です。

スキャナで新聞記事を読み取る際の、私の確認ミスです。

当ブログ (アサブロ) は、「取り消し線」 を引く機能が事実上ないので、言葉で訂正するしかありません

<この項追加。H30 / 2018-10-30>
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 規定が守られなかった原因は社内の指示不徹底。

現場には、削ってよい範囲を示した「作業指導票」が張り出されていたが、班長が実際の作業担当者に徹底しないまま、寸法の調整を指示。

班長や作業担当者に、一部以外を削ってはいけないという認識はなかった。

削りすぎた部品の確認もしていなかったという。


 川重は出荷するために寸法の調整を優先したと認め、会見に同席した小河原誠常務は「安全や強度に対する意識はなかったと判断した。基本的な教育が欠如していた」と結論づけた。
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(引用A、以上)

この、「川崎重工業」 側の説明は、「ウソ」 と思えてなりません。

あまりにも 「わざとらしい」 発言です。

■ 発言1

◎ 台車枠は二〇〇七年に別の業者が作った外注品
◎ 寸法にばらつきがあるため微調整が必要

「別の業者」 であれ、「自社」 であれ、「寸法にばらつきが生じる」 のは当然です。
(神様ではない、人間が行うので、どうしても誤差が生じます)。

だからこそ、「許容範囲」 を必ず設定します。

製品の 「受け入れ検査」 で、それぞれ 「規格に入っているかどうか」 調べます。

「許容範囲」 を含めた 「規格に入っているかどうか」 を調べるのです。

この 「台車枠」 の場合、次の 「図4」 に示す寸法になっています。

台車枠の寸法説明図

(図4) 台車枠の寸法説明図
(出典:『東京新聞』 平成30年(2018年)2月28日・夕刊の図を一部引用)

「図4」 を見ると、幅が16センチ、高さが17センチです。

もし仮に、「許容範囲」 が、「プラス・マイナス0.5ミリ」 だったとします。
(鉄道の素人なので、台車枠の 「本当の許容範囲が、いくらなのか」 分かりません)。

その場合、「幅16センチ、高さ17センチ」 に対して、それぞれ 「マイナス方向に0.5ミリ」 および 「プラス方向に0.5ミリ」 までの 「誤差を許容する」 ことになります。

「幅16センチ」 に対して、「15.95センチ ~16.05センチ」 までの範囲にあれば、「規格に合致している」 と判定します。

同様に、「高さ17センチ」 に対しても、「16.95センチ ~17.05センチ」 までの範囲にあれば、規格に合致していると判定します。

もし、この範囲に入らなければ、規格外れの 「不良品」 と判定し、「受け入れ検査」 で不合格となります。

原則的には、製造した側に 「突き返す」 ことになります。

製造した側が、「別の業者」 であれ、「自社」 であれ、それは同じです。


■ 発言2

◎ 寸法にばらつきがあるため微調整が必要
◎ 台車枠の底面をその六倍以上の最大三・二ミリ削り込み、JR西が設計で要求した厚さ七ミリを大きく下回る四・七ミリしかない部分があった
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<訂正2>

(誤) 最大三・二ミリ

(正) 最大三・三ミリ

「削りすぎた分量は、3.2ミリではなく、3.3ミリ」 です。

<この項追加。H30 / 2018-10-30>
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本来ならば、「厚さ8ミリ(最低7ミリ)と設計部門が要求している部分」 を、板厚の半分近くまで 勝手に 「削る」 ことは、あり得ません。

「誰が削ったのか?」 に着目して下さい。

「台車枠の製造部門」 ではありません。

「溶接部門」 が削ったのです。

本来ならば、そのようなことは 「あり得ません」。

「溶接部門の仕事ではない」 からです。

「完成した台車枠」 および、「完成した軸バネ座」 を組み合わせて、「素直 《すなお》 に溶接する」 のが、この 「溶接部門の仕事」 です。

「未完成の台車枠」 を、「自分たちの手で完成させる」 のは、この 「溶接部門」 の仕事ではありません。

にもかかわらず、「完成しているはずの台車枠」 でありながら、その構成部材を「厚さ8ミリから、3ミリ以上も削り込む」 のは、この台車枠が、完成品ではなく、「未完成品と判断した」 ことに相当します。

もし、「溶接部門」 が、この台車枠を 「完成品と判断している」 ならば、「3ミリ以上も削り込む」 ことは絶対にしません。

「技術者ではない人々」 には、これが、どういうことなのか、「ピンとこない」 かもしれません。

一方、「技術者」 ならば、「そんなこと、当たり前だ」 と誰でも言い切るはずです。

もちろん、「鉄道や溶接の技術者だけ」 に限りません。

もし、逆に、「この台車枠が未完成品」 だと、「溶接部門」 が判断した時は、どうするのか?

原則として、「受け入れ検査部門」 に対して、この台車枠は 「未完成品(規格外れの不良品)」 として、「突き返し」 ます。

「発言1」 で述べたのと、同様です。

(注)この 「削り過ぎ問題」 は、一言では論述できません。あらためて後述します。


■ 発言3

◎ 規定が守られなかった原因は社内の指示不徹底。
◎ 現場には、削ってよい範囲を示した「作業指導票」が張り出されていたが、班長が実際の作業担当者に徹底しないまま、寸法の調整を指示。

これは、真相を隠すための、「すり替え発言」 と思えてなりません。

あまりにも、「わざとらしい発言」 と言わざるを得ません。

「発言2」 で述べたように、「完成した台車枠」 に対して、「3ミリ以上も削り込む」 ことは、本来ならば、絶対にしません。

それは、「技術者として、当然すぎるほど、当然」 だからです。

社内の指示が、「徹底している」 「徹底していない」 という次元の話ではありません。

「作業指導票」 を 「見た、見ない」 という次元の話ではありません。

班長が、実際の作業担当者に 「徹底した、しない」 という次元の話ではありません。

それより、「もっと前の次元(前の段階)の話」 なのです。

技術者としての、「根本の段階」 の話と言えます。


■ 発言4

◎ 班長や作業担当者に、一部以外を削ってはいけないという認識はなかった

これは、「まったくのウソ発言」 と思えてなりません。

「一部以外を削ってはいけないという認識」 を持たない(持てない)人物が、「班長になれるはずがありません」。

そんな人物は、「班長(組織のリーダー役)としては失格」 だと、上司や会社側が、評価するのは明らかです。

「発言2」 「発言3」 で述べた通り、「技術者ならば、これほど削ってはいけないと、当たり前に判断」 できます。

「その判断を出来ない人物」 を、班長(組織のリーダー役)に任命すれば、「とんでもない結果」 を招きます。

そんな人物を、班長に任命した、上司や会社側の責任問題に発展します。

したがって、上司や会社側が、そんな人物を、班長に任命するはずがありません。

「作業担当者」 も同様です。

「一部以外を削ってはいけないという認識」 を持たない(持てない)人物では、危なっかしくて、「作業担当者」 として「独り立ち」 できません。
(「独り立ち」 させてもらえません)。

ベテラン作業員が、脇に張り付いていなければ、「適切な(正しい)仕事」 が出来ません。

換言すれば、「ベテラン作業員の見習い」 程度の、「補助的な仕事」 しか、与えてもらえません。

「どこまで削って良いかの判断」 が本人には出来ず(やらせてもらえず)、「必ずベテラン作業員の指示を仰げ」 という指図を 「上司から受ける」 のは、目に見えています。

「おまえが、勝手に判断して、勝手に削ってはだめだ」 と、上司に厳命される、という意味です。

これも、「技術者ではない人々」 には、あるいは、「ピンとこない」 かもしれません。

一方、「技術者」 ならば、どんな分野であろうとも、容易に分かるはずです。


■ 発言5

◎ 削りすぎた部品の確認もしていなかった

これは、「あまりにも悪い冗談」 としか、言いようがありません(笑)。

「作業担当者」 が、削るのが正しいと確信して、自分で削ったならば、「必要なだけ、正しく削れているかどうか」 自分で確認(寸法を計測)するのは、当然です。

しない方が、どうかしています。

例えば、「板厚8ミリのものを、3ミリ削って、5ミリの板厚に仕上げる」 場合、削り始めたとたん、いきなり、3ミリ分、丸ごと削れるものではありません。

少しずつ、少しずつ、削って行きます。

例えば、「歯医者」 で、患者の歯を、時間と手間をかけて、少しずつ削って行くのと同じです(笑)。

したがって、ある程度削ったら、今現在、どこまで削れたか、寸法を測って確認するのは当然です。

板厚を計測したら、「7ミリちょうど」 あったなら、「1ミリ分だけ削れた」 と、判断できます。

さらに削り、もう一度測ったら、今度は 「板厚が6ミリちょうど」 だったら、「あと1ミリ削れば完成」 だと判断できます。

このように、削る作業をしながら、必要に応じて何度も寸法を計測します。

そうしなかったら、削るという作業が成り立ちません。
(完全な自動式の工作機械を用いる場合は別です。ただし、「溶接部門」 にそこまでの工作機械があるとは思えません)。

もし仮に、勢い余って、削り過ぎてしまったなら、「最終的に計測した結果、削り過ぎたと、嫌でも認識できる」 のです。

したがって、「削りすぎた部品の確認もしていなかった」 という発言は、成り立ちません。

なお、「発言3」 「発言4」 における、「会社側の発言」 を言葉通り受け止めると、「班長や作業担当者は、削りすぎとは、まったく考えていなかった」 ことになります。


■ 発言6

◎ 川重は出荷するために寸法の調整を優先したと認め、会見に同席した小河原誠常務は「安全や強度に対する意識はなかったと判断した。基本的な教育が欠如していた」と結論づけた。

これも、「真相を隠すためのウソ発言」 と思えてなりません。

その理由は、「発言1~5」 で述べた通りです。

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この、「削り過ぎ問題」 は、次回(第3回目)に続きます。

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<以下、長文のため、第3回目に続きます>

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