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新幹線『のぞみ34号』の「台車破損事故」は、「脱線・転覆を企むテロ攻撃事件(未遂)」と思えてならない(9)2018年09月02日

[カテゴリ: 社会問題>支配]

「第8回目の記事」 から続きます。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2018/08/23/8948403

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「のぞみ34号」 トラブルの経緯(一覧表)

(図5) 「のぞみ34号」 トラブルの経緯(一覧表)
(出典: 『東京新聞』 平成29年(2017年)12月20日・朝刊26ページを一部引用)

※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を 「二つのタブ」 で同時に開き、一方のタブを 「図の表示専用」 にすると、非常に便利です。

※※ 当記事の図は 「拡大図付き」 です。マウスの左クリックで、「拡大図、元の図」 に切り替えられます。


「図5」 の一覧表を見ると、「不具合の主要な状況」 が分かります。

同時に、「大事なことを隠している」 とも分かります。
(ただし、この時点では、そこまでは判明せず)。

まずは、一覧表の内容を見てみます。

(1)小倉駅発車:
車内販売員らが、「焦げたような臭い」。
車掌が車内点検。
東京指令所に報告。

(2)走行中:
指令員が、JR西日本の岡山支所に、車両保守担当社員の出動を指示。

(注1) 「図5」 と一体の新聞記事本文に、以下の記述があります。

※ 読みやすくするため、「原文にはない改行」 を加えています。

(引用F)(東京新聞・平成29年(2017年)12月20日・朝刊26ページ)
-----------------------------------------------------------------------------
 JR西によると、東京指令所の指令員の指示で、岡山駅から乗車した車両保守担当社員から、新神戸か新大阪で車両を止めて点検すべきだとの意見が出された。

ただ指令員らとのやりとりの結果、実現しなかった。
-----------------------------------------------------------------------------
(引用F、以上)


(3)福山-岡山:
男性客が、「13号車内に、もや」。
車掌が、指令員に報告。

(4)岡山-新大阪:
保守担当が乗車。
13、14号車で 「うなり音」 を確認、指令員に伝達。
指令員が走行支障なしと判断。
運転継続。

(5)新大阪:
JR西日本の保守担当が降車。

(6)名古屋:
JR東海の保守担当が床下点検。
13号車の歯車箱付近に油漏れを確認。
運転取りやめ。
台車枠の亀裂と継ぎ手に変色。

(以下省略)


■ 発言15

「図5」 で、上記の説明文中、

>(2)走行中:
>指令員が、JR西日本の岡山支所に、車両保守担当社員の出動を指示。

ならびに、上記 「引用F」 の前段。

これらに着目して下さい。

この新聞記事を見る限り、岡山駅からの 「検査担当員 (車両保守担当者)」 乗務を、「東京の指令員」 が、みずから指図しています。

そうであれば、彼らが点検した結果、「のぞみ34号を、停車させて点検する必要があるか? それとも必要がないか?」、正確に知りたいと、「指令員が強く (明確に) 望む」 のは明らかです。

ところが、指令員の反応は、それとは 「まったく正反対」 としか思えません。

「第5回目の記事」 での、「引用C」 の下段だけを再掲します。

(引用Cの再掲・下段のみ)(東京新聞・平成29年(2017年)12月28日・朝刊3ページ)
-----------------------------------------------------------------------------
しかし指令員は 「保守担当は車両の専門家。本当に危険があり点検が必要であれば、はっきり伝えてくるはず」 と思い、対応を取らなかった。
-----------------------------------------------------------------------------
(引用Cの再掲・下段のみ、以上)

(第5回目の記事)
『新幹線『のぞみ34号』の「台車破損事故」は、「脱線・転覆を企むテロ攻撃事件(未遂)」と思えてならない(5)』
2018年07月13日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2018/07/13/8915282


この 「引用Cの再掲」 における、「指令員の言動」 は、明らかに不自然です。

保守担当が 「停車して点検する必要がある」 とは、はっきり伝えて来なかったので、「点検は不要だと、 指令員が自分で勝手に決め付けた」 ことになります。

完全に矛盾します。

「停車して点検する必要があるか、どうか」 明確に知りたいからこそ、「検査担当員 (車両保守担当者)」 の乗務を、指令員がみずから、わざわざ求めたのです。

ところが、保守担当が 「明確に応えない」 にもかかわらず、それに対して、まったく 「何とも思わない」 のは、明らかに矛盾します。

逆に、指令員の方から、保守担当に対して、「一体どっちなんだ? 点検するのか? 点検しないのか? はっきり教えてくれ」、このように強く要求するのは、目に見えています。

「車両の専門家である保守担当が、点検するか、点検しないか、はっきり言わないから、点検不要に決まっている」 このように、決め付けるはずがありません。

この程度の 「理由にならない、あやふやな理由」 で、点検不要と、指令員が決め付ける (自分で判断出来る) ぐらいならば、わざわざ保守担当者を乗務させる必要がないと、誰でも容易に理解出来ます。

したがって、「検査担当員 (車両保守担当者)」 が明確に言わなかったから、指令員が 「点検不要に決まっていると判断した (思い込んだ) のは、正しい行動である (やむを得ない行動である)」 という、JR西日本側の説明は、わざとらしい 「ウソ発言」 と言わざるを得ません。


■ 発言16

さらに、「ウソ発言」 が続きます。

「第4回目の記事」 で、「引用B」 を再掲します。

※ 読みやすくするため、「原文にはない改行」 を加えています。

(引用B再掲)(東京新聞・平成29年(2017年)12月28日・朝刊3ページ)
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 同社によると、岡山駅から三人の保守担当が乗車。

うち一人が岡山-新神戸間で、指令員に電話で 「安全をとって新大阪で床下(点検)をやろうか」 と要請。

だが指令員は、隣に座る指令長からの問い合わせに応じるため、受話器を耳から離していた。

保守担当は要請が伝わったと思い込み、指令員が新大阪駅での点検に向け調整を進めると認識していた。
-----------------------------------------------------------------------------
(引用B再掲、以上)

(第4回目の記事)
『新幹線『のぞみ34号』の「台車破損事故」は、「脱線・転覆を企むテロ攻撃事件(未遂)」と思えてならない(4)』
2018年07月08日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2018/07/08/8911511


「引用B再掲」 では、新たな、以下の問題 (ウソ発言) があります。

>だが指令員は、隣に座る指令長からの問い合わせに応じるため、受話器を耳から離していた。

指令員は、「床下点検をしよう」 と言う、「検査担当員 (車両保守担当者)」 の発言を、「まったく聞いていなかった」 ことになります。

ところが、前述の、「引用Fの下段」 に、以下の記述があります。

>ただ指令員らとのやりとりの結果、実現しなかった。

これを見ると、指令員と、保守担当者が、「やり取りをしている」 ことになります。

ところが、「引用B再掲」 では、保守担当者の発言を、「指令員が聞いていない」 のです。

「やり取り」 なんか、していないのです。

にもかかわらず、あたかも 「指令員が、保守担当者の発言をきちんと聞いた」 上で 、「点検しないと指令員が決断した」 かのように、「見せかけて」 います。

非常に巧妙な、「ウソ発言」 です。

----------

この 「引用B再掲」 で、「保守担当者の側」 から見ると、新たな問題があります。

さらには、指令員が、「本当に聞いていなかった」 のか? という問題にもつながります。

この件は、後日述べます。

----------

(注2) 「新聞報道自体」 は、JR西日本に限らず、関係者による記者会見やその他の方法で、情報提供を受けなければ、記事を書けません。

したがって、「図5」 の記事を作成した時点では、「東京新聞側」 は、ウソ発言だとは認識出来なかった可能性もあります。

一方、この時点でも、「JR西日本側」 の、少なくとも 「直接の当事者たち」 は、すでに真相を知っていたのは言うまでもありません。

当事者であれば、あるほど、それが発生した時点で、おのずから、真相に 「嫌でも直面する」 はめになるからです。

「当事者であれば、あるほど」 誰よりも一番良く、「真相を知っている」 のは、言うまでもありません。

そういう意味において、「後から、真相が何であるか、調べる必要性」 は、まったくありません。

当事者たちが、すでに知っている 「それぞれの真相」 を、そのまま正直に公表すれば良いのです。

だからこそ、逆に、上層部などが 「何としてでも真相を隠そう」 とするのです。

真相が、自分たちにとって、「都合が悪い」 からです。

----------

(注3) 上述した、「以下の件」 で補足しておきます。

>「当事者であれば、あるほど」 誰よりも一番良く、「真相を知っている」 のは、言うまでもありません。

ここでの真相は、「本人の手がけた範囲内」 での真相です。

「すべての真相」 までは、知り得ない可能性が十分あります。

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以下、長文のため、第10回目に続きます。

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新幹線『のぞみ34号』の「台車破損事故」は、「脱線・転覆を企むテロ攻撃事件(未遂)」と思えてならない(10)2018年09月13日

[カテゴリ: 社会問題>支配]

「第9回目の記事」 から続きます。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2018/09/02/8955161

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新大阪駅で降車した (交代した)、「JR西日本の乗務員たち」 の行動も、あらためて不自然と言わざるを得ません。

東京新聞の記事を一部引用します。

※ 読みやすくするため、「原文にはない改行」 を加えています。

(引用G)(東京新聞・平成29年(2017年)12月14日・朝刊29ページ)
-----------------------------------------------------------------------------
 JR西によると、亀裂や油漏れが確認された十三号車で、福山-岡山間を走行中に三十代の男性乗客から車内販売員に申告があり、車掌がもやを確認。

十三号車のモーターの駆動を車輪に伝える管が黒く変色しており、高温になった際に発生した蒸気が原因とみている。


 のぞみ34号では、小倉駅を出発後の十一日午後一時五十分ごろ、焦げたような臭いがするのに乗務員が気付いた。

車両検査を担当する社員が岡山駅から乗車し、モーターがうなるような音を聞いたが、午後五時ごろ名古屋駅で床下を点検するまで結果的に約三時間運転を続けたことになる。
-----------------------------------------------------------------------------
(引用G、以上)


■ 発言17

この 「引用G」 で、「以下の部分」 に着目して下さい。

>男性乗客から車内販売員に申告があり、車掌がもやを確認。

>焦げたような臭いがするのに乗務員が気付いた。

>車両検査を担当する社員が …… モーターがうなるような音を聞いた


走行中にこれだけの異常を、「乗務員が認識している」 のです。

(注) 3番目の 「モーターうなり音」 を聞いたのは、検査担当員で、乗務員ではありません。

しかし、「第4回目の記事」 で述べた通り、車掌も認識している(はず)なのは明らかです。

それ以上に、「新大阪駅で床下点検を行う」 と、車掌も認識していたはずです。

(第4回目の記事)
『新幹線『のぞみ34号』の「台車破損事故」は、「脱線・転覆を企むテロ攻撃事件(未遂)」と思えてならない(4)』
2018年07月08日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2018/07/08/8911511


特に、「もや」 「焦げたような臭い」 を、考えてみて下さい。

新幹線に限らず、列車が走行中に、車内で 「もや」 「焦げたような臭い」 が生じるのは、「通常あり得ない」 と、誰もが当たり前に知っています。

ところが、乗客が 「もや」 に気づき、車掌が 「焦げたような臭い」 を認識し、さらには専門の検査員が 「モーターのうなり音らしきもの」 まで感じているのです。

にもかかわらず、「この車掌」 は、新大阪駅で、JR東海の乗務員と交代する時に、「異常なし」 と言明しています。

明らかに不自然です。

「もや」 「焦げたような臭い」 があれば、誰もが、真っ先に 「火災の可能性」 を疑います。

もし火災であれば、場合によっては、多数の人命に関わる、一大事です。

ただし、東京新聞の一連の記事によれば、「もや」 「焦げたような臭い」 いずれも、一時的なもので、ずっと発生し続けたわけではありません。

だからといって、「火災ではあり得ない」 と断言できるものではありません。

「おそらく火災ではないと思うが、絶対に違うとも断言できない」

このように考えるのが、人間として、当然の動きと思えてなりません。

そもそも、仮に火災ではないとしても、「何らかの異常がある」 と考えるべきです。

それが、人間として、一番自然な考え方と言えるはずです。

これらの観点から見ても、この 「JR西日本の乗務員たち」 の行動は、非常に不自然と言わざるを得ません。

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(注) 新大阪駅で、JR東海の乗務員たちと交代する時に、「異常なし」 と言明した問題は、「第8回目の記事」 で述べています。

(第8回目の記事)
『新幹線『のぞみ34号』の「台車破損事故」は、「脱線・転覆を企むテロ攻撃事件(未遂)」と思えてならない(8)』
2018年08月23日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2018/08/23/8948403

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新幹線『のぞみ34号』の「台車破損事故」は、「脱線・転覆を企むテロ攻撃事件(未遂)」と思えてならない(11)2018年09月21日

[カテゴリ: 社会問題>支配]

「第10回目の記事」 から続きます。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2018/09/13/8959909

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岡山駅から乗車し、新大阪駅で、任務を完了したとして降車した 「3名の検査担当社員 (車両保守担当者)」 の行動が、どうも気になります。

「元・電子技術者」 としての私の想いが、どうしても 「しっくりこない」 のです。

運転士や車掌は、列車の運行を担当しています。

ただし、訓練中の期間には、車両そのものや、電気そのものなどに関しても、結構専門的な事柄も学ぶようです。
(運転士は、特にそうだと思います)。

それでも、運転士や車掌は、「狭い意味での技術者」 とは言えないのではないかと思います。

一方、「検査担当社員 (車両保守担当者)」 は、車両 (ここでは新幹線車両) の専門家そのものと言えるはずです。

換言すれば、車両に関する 「技術者そのもの」 と言えるはずです。

「鉄道車両の技術者、電子技術者」、この両者は、同じ技術者といっても、単純に同列に扱うことは出来ないかと思います。

それでもなお、技術者としての、「いわば根源的な共通点」 があると思えてなりません。

その典型例が、「豊富な実務経験があって、初めて一人前の技術者になれる」 ということです。

いくら参考書を読んでも、いくら資料を読んでも、いくら人の話を聞いても、それだけでは、「一人前の技術者」 には、とてもなれません。

予期せぬ失敗も含めて、自分自身の手で、自分自身の体で、さまざまな実務体験を行い、それによって、さまざまな経験を積み重ね、知識や理解、能力を深め、一人前の技術者として、さらにはベテラン技術者として成長して行きます。

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■ 発言18 (以下すべて)

これを 「『のぞみ34号』のトラブル対策」 に当てはめると、原因を自分の手で探求し、自分の体で原因を明らかにする必要が、ぜひともあると言えます。

まして、もし仮に、そのトラブルが滅多に起こらない(換言すれば、滅多に体験できない) ものであれば、なおさら、自分で原因を見つけ出す経験は、非常に貴重なチャンスと言えます。

技術者としての経験を深める、絶好のチャンスと言えます。

逆に、自分で原因探求をしなければ (他人に委ねたら)、技術者としての経験を深める絶好のチャンスを、みずから捨て去ることになります。

技術者として、それはあまりにも 「もったいない」 と言えます。

換言すれば、このような貴重な機会を自分から捨てるのは、非常に不自然と思えてなりません。

非常な違和感があります。

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このような視点から見ても、新大阪駅で、「床下点検をせず、さっさと降車した行動」 は、どうにも納得がいきません。

もし仮に、「JR東海の担当者」 が床下点検をするはずなので、自分たちが 「出しゃばるべきではない」 と考えたならば、「後 《うしろ》 から見学させてもらう」 方法がいくらでも可能です。

自分たちはいっさい手を出さず、JR東海の担当者にすべてを任せ、あくまでも 「見学 (同席) させてもらうだけ」、これならば、何の問題も起こりません。

それでいながら、このトラブルの原因が何であったか、自分の目ではっきり確かめることが出来ます。

技術者としての経験が、間違いなく深まります。

にもかかわらず、新大阪駅で 「さっさと降車した」 のです。

非常に不自然です。

自分たちの方から 「新大阪駅で、床下点検をやろう」 と言明しておきながら、それを無視したかのように、それをまったく忘れたかのように、さっさと降車したのです。

「信じられない」 としか、言いようがありません。

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ただし、技術者としての経験うんぬんではなく、「単なる給料を稼ぐための仕事」、という観点から見ると、いささか話が変わってきます。

この場合ならば、「やっかいな仕事、面倒な仕事、急に飛び込んできた余計な仕事」、などは、やりたくないと思っても不思議ではありません。

もし仮に、「JR東海側がやってくれるならば、好都合だ。先方にすべて任せてしまえ」、と思っても不思議ではありません。

そのため、「モタモタしていないで、早く引き上げよう」、と思っても不思議ではありません。

一方、そうなると、「自分たち自身の上司」 に対する報告が、出来なくなります。

「JR西日本」 に存在する自分たちの職場に戻り、自分たちの上司に結果を報告する際に、「原因は何だか分かりません。JR東海 (の担当者) に聞いて下さい」 という、「みっともない弁解」 をするはめになります。

それでは、職業人としての、自分たちの立場が間違いなく悪くなります。

そうまでして、みずから言い出した 「床下点検をせず」 さっさと立ち去るのは、やはり非常に不自然と言わざるを得ません。

(注) 一連の 『東京新聞記事』 を見る限りでは、「JR東海側が、新大阪駅で床下点検を行うはずだった」 との報道は、まったくありません。

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東京の運転指令員との、「奇妙な通話」 も非常に不自然です。

「検査担当社員 (車両保守担当者)」 が、みずから 「新大阪駅で、床下点検をやろう」 と発言した際、指令員は、それを聞き逃したことになっています。

これを、「検査担当者」 の側から見ると、どうなるか考えてみて下さい。

自分が 「床下点検をやろう」 と言った直後に、指令員の発言が、突然しばらく途絶え、発言を再開した時には、床下点検の話は、まったく消え去り、「何らかのまったく別の発言を、指令員がいきなり始めた」 ことになります。

当然、「検査担当者」 は、「あれ? 一体どうなっているんだ?」 と思うはずです。

「大事な 『床下点検』 について、何も言わなくなった。なんだこれは?!」 という非常な違和感を感じるはずです。

そうなれば、「検査担当者」 の方から、指令員に対して、「念押しの発言」 をするのは目に見えています。

「新大阪駅で、床下点検をやりますよね?」 といった、確認を求める発言をするはずです。

あるいは、「床下点検の話、聞こえましたか?」 といった、問いかけをするはずです。

これらを一切行わず、いきなり 「指令員は、新大阪駅での床下点検を承知したに決まっている」 と思い込む (自分で勝手に決め付ける) のは、あまりにも不自然です。

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今までの一連の当記事 (問題探究) を通して考えると、「一つの重大な疑念」 が、浮かび上がってきます。


「本当に、彼らは存在したのだろうか?」

彼らとは、「3名の検査担当社員 (車両保守担当者)」 なのは言うまでもありません。

◎ ひょっとしたら、彼らは、初めから存在しなかったのではないか?

◎ 岡山駅から、彼らは乗り込んでこなかったのではないか?

◎ 新大阪駅で、彼らは降車などしていないのではないか?


このように考えると、今まで述べた、さまざまな疑問 (矛盾) の説明が付くと言えます。

「JR西日本の乗務員たち」 が、新大阪駅で交代する時、「異常なし」 と発言したのも納得できます。

「彼らが、初めから存在しなかった」 ならば、「新大阪駅で、床下点検を行う」 と車掌に言うはずがありません。

それならば、車掌 (運転士も含む) が、床下点検をまったく認識しておらず、異常なしと引き継ぐのは、当然と言えます。

東京の指令員も、床下点検をまったく認識していないのは、当然です。
(彼らとの通話を聞き逃した、という問題ではなくなります)。

「彼らは、そもそも存在していなかった」 と思えてなりません。
(ただし、断言は出来ませんが)。

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以下、長文のため、第12回目に続きます。

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