日航123便墜落事件 - 航空管制通信での「周波数変更の指示」に関して「他者ブログ」宛にコメント投稿しました(4) ― 2020年03月25日
「第3回目の記事」 から続きます。
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/03/20/9226369
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■ 「航空管制」 について、「前回 (第3回目)」 から、続きます。
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「第2回目の記事」 で、出典として、以下を掲げました。
(D: 他者ホームページ)(再掲)
『航空事故調査報告書(一部報告書 分割掲載ページ)』
<運輸安全委員会>
https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/download/bunkatsu.html#5
2冊一組の、1冊目です。
この中で、『別添3』 を見て下さい。
「PDFファイル」 です。
『10.(3.7MB) 273頁~309頁
別添2~別添5(一部)』
http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/download/62-2-JA8119-10.pdf
『別添3』 は、この中で、「271 ~ 273ページ」 です。
この『別添3』 で、271ページ冒頭に、『管制機関との交信記録』 の表示があります。
その一部を、画像で掲示します。
(図1) 別添3 管制機関との交信記録 (一部分)
(出典: 123便 ・ 航空事故調査報告書 ・ 1冊目)
※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を 「二つのタブ」 で同時に開き、一方のタブを 「図の表示専用」 にすると、非常に便利です。
※※ 当記事の図は 「拡大図付き」 です。マウスの左クリックで、「拡大図、元の図」 に切り替えられます。
この 「図1」 を、文字で表現したのが、以下の 「F: 引用」 です。
(F: 引用)
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別添3 管制機関との交信記録
【交信者】 【周波数】
DELIVERY = 東京 飛行場 管制所 管制承認伝達席 121.8 MHz
GROUND = 東京 飛行場 管制所 地上管制席 121.7 MHz
TOWER = 東京 飛行場 管制所 118.1MHz
DEPARTURE = 東京 ターミナル管制所 出域管制席 126.0 MHz
ACC = 東京 管制区管制所 123.7 MHz
JL123 = 日航123便
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(F: 引用。以上)
上記で、「管制機関の名称」 は、法律上の、正式名称です。
そのため、非常に分かりにくいかと思います。
そこで、「前回 (第3回目) 記事」 で述べた、「管制機関の名称」 に合せてみました。
(ただし、一番上から3行目を除き、4行目からです)。
(1) 地上管制 → 東京 飛行場 管制所 地上管制席 (= 東京グランド 121.7 MHz)
(2) 飛行場管制 (管制塔) → 東京 飛行場 管制所 (= 東京タワー 118.1 MHz)
(3) 出発管制 → 東京 ターミナル管制所 出域管制席 (= 東京デパーチャー 126.0 MHz)
(4) 航空路管制 (東京コントロールなど) → 東京 管制区 管制所 (= 東京コントロール 123.7 MHz)
(5) 進入管制 → (別添3では、記述なし) (= 東京アプローチ 119.7 MHz)
→ (「東京 ターミナル管制所 進入管制席」 ではないかと思いますが、断言はできません)。
→ (周波数は、『別添6 CVR記録』 による)
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この 「F: 引用 (図1)」 で、一番上から3行目に、「何やら、訳の分からないもの」 があります(笑)。
>「DELIVERY = 東京 飛行場 管制所 管制承認伝達席」
これは、「前回 (第3回目) 記事」 では、意識的に触れませんでした。
話を、「なるべく簡単にするため」 です。
この 「管制機関」 は、別名 「クリアランス ・ デリバリー」 と言います。
羽田空港ならば、「東京デリバリー」 です。
日本語に訳すと、「管制承認伝達席」 です(笑)。
これ以外に、「日本語訳」 がありません(笑)。
(たぶん、ないはずです)。
そのため、日本語で聞いても、英語で聞いても、初めての人には 「何が、何だか」 分かりません。
たぶん、おそらくは(笑)。
そのため、意識的に触れませんでした。
「この管制席 (管制官1名)」 は、一体、何を担当しているのか?
「クリアランス」 を、「配達する (伝達する)」 のが任務です。
ですから 「クリアランス ・ デリバリー」 なのです(笑)。
(ピザのデリバリーと同じです)(? 笑)。
あくまでも単純に表現すると、どの管制機関であっても、「管制官から、パイロットに対し」 指示する行為を、「クリアランスを発する」 と言います。
そのため、「クリアランスのことを、承認 (管制承認)」 と言います。
ところが、「クリアランス ・ デリバリー」 で扱う 「クリアランス」 は、他とは 「別格」 と言えます。
「航空機の飛行にとって」、一番根本とも言える 「フライト ・ プラン」 に直接関わる 「クリアランス」 だからです。
しかも、この管制官は、「クリアランス」 の内容を、自分で判断できません。
これ以外の管制官は、いずれも自分の権限で 「クリアランス」 の内容を考え、自分で判断して、パイロットに伝えます。
ところが、「クリアランス ・ デリバリー」 の場合は、「担当する管制機関」 が決めた 「クリアランス」 を、パイロットに伝えるだけです。
受け取ったクリアランスを、「一字一句、間違えることなく」、その通り、パイロットに伝えます。
内容を、自分の判断で、勝手に改変してはいけません。
「ピザの配達人」 は、配達しながら、ピザの内容に 「手を加えてはいけない」 のと同じです(笑)。
そのため、「クリアランス ・ デリバリー (クリアランスの伝達)」 という、独特な名称になっています。
おかげで、「分かりやすい日本語に訳せなかった」 のではないかと思えてなりません(笑)。
なお、このクリアランスを、「ATCクリアランス」 とも言います。
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「フライト・プラン」 について、簡単に述べます。
日本語では、「飛行計画」 です。
大型ジェット旅客機であれ、小さな単発プロペラ機であれ、ヘリコプターであれ、航空機が空を飛ぶためには、出発前に 「フライト・プラン (飛行計画)」 を、機長が作成します。
その内容は、以下の通りです。
◎ 出発地と出発時刻
◎ 使用する航空機の識別名称
◎ 飛行高度
◎ 搭載燃料に基づく飛行可能時間
◎ その他、いろいろ
(大手航空会社ならば、あらかじめ 「運行管理者」 が作成し、「機長」 が、内容を検討し、必要に応じて、予備燃料の追加など変更を加え、機長が最終決定します)。
(昔は、手書きでしたが、今はコンピュータ化しているはずです)。
それを、空港事務所を通じて、管制機関に通知します。
受け取った 「担当する管制機関」 が、他の航空機の飛行状況を総合的に考慮して、その 「フライト・プラン (飛行計画)」 の飛行高度や飛行経路に対して、「そのまま承認」、あるいは 「変更による承認」 を与えます。
(「出発地、使用する航空機」 などは、当然、承認の対象外です)。
これが、確定した 「最終的な、フライト・プラン (飛行計画)」 となります。
ただし、「担当する管制機関」 から発するのは、「フライト・プラン (飛行計画)」 とは言わず、前述の通り、「クリアランス (ATCクリアランス)」 と言います。
(飛行の計画ではなく、確定したものだからだと思います)。
それを、パイロットに、間違いなく正しく、無線で伝えるのが、「クリアランス ・ デリバリー」 の任務です。
(ただし、「言い間違えた場合」 などは、その場で、直ちに 「自由に訂正発言」 できますが)。
その時、「機体」 は、「駐機場」 で、エンジンを停止した状態 (エンジンを、まだ始動していない状態) で、パイロットが受け取ります。
「123便」 に限らず、羽田空港ならば、「東京コントロールの担当部門」 が最終決定し、有線回線で 「東京デリバリー」 に伝え、それを、無線でパイロットに伝えます。
これによって、初めて、エンジンを始動し、前記 「(1) 地上管制」 との通信に移ります。
その前にエンジン始動するのは勝手 (?) ですが、待ち時間の燃料が無駄になり、操縦マニュアルにも違反となり、怒られるので、誰もやりません(笑)。
なお、地方の小さな空港で、プロペラ軽飛行機などの場合、これよりもっと簡略化した方法で行うのかもしれませんが、素人なので分かりません。
また、例えば、山奥の、工事現場の仮設ヘリポートなどでは、「フライト ・ プラン」 を管制機関に伝えるのが、いろいろやっかいな面があるようです。
(詳しいことは、良く分かりませんが)。
(今は、携帯電話があるので、だいぶ状況が変わっているのかもしれませんが)。
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(G: 他者ホームページ)
『航空管制官 公式』
<国土交通省>
https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr14_000022.html
ここに、「航空管制」 に関する解説が、いろいろ細かく具体的に載っています。
私の下手な説明より、分かりやすいかもしれません。
◎ 管制塔バーチャルツアー
◎ これがレーダーだ!
◎ エアバンドを聞いてみよう
◎ その他、いろいろ
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長文のため、「第5回目」 に続きます。
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(パソコンの場合、「リンクを新しいタブで開く」 の方法を用いると好都合です)。
(スマホの場合は、あいにく方法が分かりません)。
『★連載記事 連動URL一覧表★ タイトル『日航123便墜落事件 - 航空管制通信での「周波数変更の指示」に関して「他者ブログ」宛にコメント投稿しました(1) ~ (24最終回)』』
2020年11月05日
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「サイトマップ」 もご利用頂けます。
『ホームページにあるのと同じ目的の「サイトマップ」』
2015年12月18日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2015/12/18/7953004
お手数をかけて大変申し訳ありませんが、どうかご了承願います。
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