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(新・新版) 21世紀は宇宙文明時代
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JAL123-事故調が主張する「修理ミス」は、ミスではなく「作為」2016年01月13日

[カテゴリ: JAL123便>事故報告書]

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(修正)文末の(推測1) ~ (推測7)まで、すべて削除しました。<R5/2023-8-11>
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(修正) 「当記事の要点」を全部削除しました。<R5/2023-8-4>

「なくても良い」と判断しました。

同時に、「見出し」としての<当記事の要点><記事本文>も削除しました。
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すでにお知らせしたとおり、図をいくつも作成したため、更新にだいぶ時間がかかりました。
どうも、お待たせしました。

各図には「拡大図がありません」。拡大図付は、次の記事をご覧下さい。

『JAL123-「修理ミス問題の記事」に関して、拡大図を追加します』
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/01/15/7991239


「航空事故調査報告書」によれば、日本航空123便は、昭和53年(1978年)6月に、東京発大阪行き115便として大阪国際空港(伊丹空港)に着陸の際、胴体後部を滑走路に接触させた、いわゆる「しりもち事故」を起こしています。

「航空事故調査委員会」の主張によれば、「この事故を修理した際に、修理ミスがあり、その結果、後部圧力隔壁の強度が低下し、123便として飛行中に与圧の圧力に耐えきれず、後部圧力隔壁が破壊された」ことになっています。

747後部与圧隔壁図


図1 ボーイング747型機の「後部圧力隔壁図」
(出典: 『航空情報2月号臨時増刊 №329 エアバス・ジャンボ』 酣燈社の図を編集)

※この図は、ボーイング747型機ですが、123便そのものの機体図ではありません。

※図のとおり、「後部圧力隔壁」の断面は、お椀のような「半球形」をしています。
これは、与圧の圧力に耐える強度を得るためです。

※機首部にも、「前部圧力隔壁」があります(レーダー・アンテナの後ろ側)。
こちらは、半球形ではなく、「平板状」です。

※「物入れ」 「トイレット」 「APU」は、当記事では、無関係です。

※APU(補助動力装置)は、小型のガスタービン・エンジンです。
地上に駐機している時、油圧、電力などを得るため、APUに付属する油圧ポンプ、発電機などを駆動するためにあります。
123便の場合、いわゆる「ドーン音」が発生した際、垂直尾翼と同様に、APUも機体から脱落したと言われています。


隔壁損壊図


図2 修理ミスの部分(後方図)
(出典: 『航空事故調査報告書 第1冊目 付図-32後部圧力隔壁損壊図』 運輸省航空事故調査委員会)

※後部圧力隔壁を外側(胴体尾部)から、内側(客席側)に向かって見た図です。
そのため、図の右側が、胴体右側を、図の左側が、胴体左側を、それぞれ示します。

※赤丸で囲んだ中央の太線で、下に少しへこんだ領域が、事故調の主張する「修理ミス」があった部分です。
※各太線が、圧力隔壁の破断部分を示しています。

※図が小さく、分りにくいですが、上半分の破断線が、全体的傾向として「直線的」であるのに対して、下半分の破断線は、全体的傾向として「直線的ではなく、ギザギザした感じ」に見えます。


断面図-元図


図3 修理ミスの部分(断面図)
(出典: 『航空事故調査報告書 第1冊目 付図-38 L18スティフナに沿ったウエブの破断図詳細 (b)B-B断面構造』 運輸省航空事故調査委員会)

※上記図2の「修理ミス部分」を、左側から見た、断面図です。
図の、右側が、圧力隔壁の外側(胴体尾部)、左側が圧力隔壁の内側(客席側)を示します。

※客席側は、与圧しているので「与圧側」、外側は、与圧していないので「非与圧側」と、表示しています。


断面図-AとB


図4 修理ミスの部分(断面図)を編集
(出典: 『航空事故調査報告書 第1冊目 付図-38 L18スティフナに沿ったウエブの破断図詳細 (b)B-B断面構造』 運輸省航空事故調査委員会の図を編集)


※前記の図3は、分りにくいので、「無関係の部分を削除」 「説明を置換え」 「各部分を着色」したのが、この図4です。

※「シール(フィレット・シール)」とは、板材の端面から、与圧空気が漏れないように、「封をする」ためのものです。
恐らく、シリコン、またはシリコンを主原料とする、糊のようにベタベタした形態の充填(じゅうてん)材だと思います。
もしそうであれば、充填後、乾燥すると、完全に固く硬化するのではなく、ゴムのように弾力を持つようになり、そのため、板材に密着し、密封することにより、空気の漏れを防ぐ働きをします。


(1)「当て板A(赤色)」と「当て板B(橙色)」の2枚に分れているのが、事故調の主張する「修理ミス」です。

(2)本来ならば、下記、図5のように、「当て板A」と「当て板B」の両方が一体化した、一枚板でなければなりません。
「当て板 A+B」です。


断面図-Aのみ


図5 修理ミスがない場合を示す図
(出典: 『航空事故調査報告書 第1冊目 付図-38 L18スティフナに沿ったウエブの破断図詳細 (b)B-B断面構造』 運輸省航空事故調査委員会の図を編集)


(3)元々、後部圧力隔壁は、図1のように、半球形をしたものです。
全体で、一つの圧力隔壁を形成しています。
元々、上下に2分割してあるものを、胴体に取付る時に、一体化する構造になっているわけではありません。


(注)航空の素人なので、「一体化する構造になっていない」と、本当は断言できません。
しかし、「圧力隔壁の目的」から考えると、上下であれ、左右であれ、分割する筋合いのものではないはずです。
全体で「一つ」の構造にしておくのが、「当然」と言わざるを得ません。
そうでないと、そのぶん強度が低下します。
少なくとも、電子技術者として、航空とはまったく別分野ですが、「物作り」に長年携わった者としては、そのように、考えないわけに行きません。


(4)ところが、冒頭で述べた「しりもち事故」の修理では、上半分は損傷してないので、残し、下半分だけを交換するという、変則的な修理を行いました。
恐らく、作業時間や作業コストを節約するのが、目的だと思います。

(本来ならば、上記のように、上半分側も含めた、半球形の全体を丸ごと交換するべきです)。

(5)そのため、胴体についたままの「上半分」と、新たに取付ける「下半分」とを、結合する作業が必要になりました。

(6)図5のとおり、「上側の圧力隔壁(紫色)」と、「下側の圧力隔壁(緑色)」とをつなぎ合わせる時に、そのままでは長さが不足するので、それを補うために、1枚板の「当て板 A+B」を両方の圧力隔壁の間にはさみ込んで、リベットで固定する必要が生じました。

長さが不足したのは、(4)(5)のように「本来なら行うべきではない、変則的なやり方をした」ためです。

(7)作業の順序として、「下側の圧力隔壁(緑色)」を、まず先に、胴体部に結合します。
その結果、これの上側が、「上側の圧力隔壁(紫色)」の下側と、都合良く重なり合えば、両者をそのまま結合できます。

(8)ところが、そうは問屋がおろさず、長さが足りなくなり、「上側の圧力隔壁(紫色)」の下側と、この「下側の圧力隔壁(緑色)」の上側との間に、「必要とする重なりが、不足した」わけです。

(9)そのため、(6)のとおり「当て板」の登場です。

(10)この時、図5のように作業すれば、「何も問題はありません」でした。

(11)ところが、図4のような作業をしてしまったので、「修理ミス」と事故調が主張しているわけです。

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ここから「本題」です。

本当に、これが「修理ミス」なのか? という問題です。

結論から言えば、「ミスとは、とても思えません」。
「意図的にやった」としか、思えません。

(1)人間は、誰でもミスをします。
ボーイング社の「修理チーム」も同じ人間です。ミスをしても不思議ではありません。

(2)それでもなお、「あり得るミス」と「あり得ないミス」の二種類があると言わざるを得ません。

(3)事故調の主張する「修理ミス」は、「あり得ないミス」と言わざるを得ません。


平面図


図6 修理ミスと正常な、2種類の「当て板」(正面図)

(出典: 『航空事故調査報告書 第1冊目 付図-38 L18スティフナに沿ったウエブの破断図詳細 (b)B-B断面構造』 運輸省航空事故調査委員会の図を編集)

※図4、図5の断面図を基に、「当て板A」 「当て板B」 「当て板A+B」、それぞれの正面図を示しました。

※各正面図の「当て板」は、実物は横長の形をしています。
その中から、「リベット穴が2個分の長さ」部分だけを抜き出して描いています。
そのため、左右の端面が直線ではなく、わざと「ギザギザの線」にしてあります。

※この「リベット穴2個分の長さ」は、「正確ではなく、適当」です。
※当て板正面図は、説明のための「模式図(概念図)」であり、正確な形を描いてはいません。

※ただし、各当て板の「縦方向の長さ」は、断面図に合わせています。
作図の誤差を別にすれば、「正確」です。


(4)図6で、本来は、右側の「当て板A+B」と、1枚板にするべき所を、左側の「当て板A」「当て板B」の2枚、「誤って取付けた」ことになっています。

(5)これは、明らかに不自然です。

(6)当て板は、「1枚だけ使う」のが当然です。

(7)「2枚の当て板」を使うのは、本来「あり得ません」。

(8)当て板は、「複数の物体」にまたがるように接し、両者が、「あたかも元々一体であるかのような」状況を作り出すための、補助をするための板です。

(9)したがって、「1枚でなければ話になりません」。

(10)2枚あったら、当て板として「成り立ちません」。

(11)何のために、ボーイング社の修理チームは、この作業をしたのか?

(12)「上側の圧力隔壁」と「下側の圧力隔壁」を当て板で結合して、「一体化するため」です。

(13)それならば、当て板は「1枚だけ使う」と考えるのが当り前です。
「2枚使う」という発想は、本来ならば、「絶対に生まれるはずがありません」。


(14)「うっかり間違える」ことは、本来ならば、「絶対にあり得ません」。

(15)事故調査報告書によれば、この当て板は、修理作業チームが、廃棄する下側の圧力隔壁から、切り出したとのことです。

(16)それならば、切り出し作業で、1枚だけ切り出すのが当然です。
「2枚切り出そう」という発想は、本来ならば、「絶対に生まれるはずがありません」。
本来ならば、「あり得ない」と言わざるを得ません。

(17)さらに、この当て板を取付ける作業でも、「何で、当て板が2枚あるんだ? おかしいじゃないか!」と、すぐに気付くのが当り前です。

(18)それを「おかしいと思わず」、当然だと思い込み、2枚の当て板を平然と取付けてしまうのは、あまりにも不自然です。
本来ならば、「あり得ない」と言わざるを得ません。

(19)さらに、図4で「下側のシール」を充填する作業でも、「何で、ここに隙間(すきま)があるんだ? 当て板なんだから1枚板だ。隙間があるはずがない。おかしいじゃないか!」と気付いて当然です。

(20)にもかかわらず、何とも思わず、平然と充填し、「作業完了しました」と満足しているのは、あまりにも不自然です。
本来ならば、「あり得ない」と言わざるを得ません。

(21)当て板は、前述のように、複数の物体を、元々一体であるかのように結合するための取付板です。
したがって、リベット穴の場合、最低でも2列必要です。
この修理作業の場合なら、「上側の圧力隔壁用」と「下側の圧力隔壁用」として、それぞれ最低でも各1列、合計、最低でも2列必要です。

(22)ところが、図6で、「当て板A」は、リベット穴が1列しかありません。
これを取付けようとすれば、「何で1列しかないんだ? 3列あって当然だ。これでは取付けようがない。当て板にならない。使い物にならない!」と、すぐに気付いて当然です。
それに気付かず、正しいと思って、平然と取付けてしまうのは、非常に不自然です。
本来ならば、「あり得ない」と言わざるを得ません。

(23)上記(19)で、「下側のシール」を充填する際にも、「当て板A」を見れば、「リベットが1列しか取付けていない。これでは当て板になっていない。作業ミスだ!」と、すぐに気付くのが当然です。

(24)図4で、シールは「当て板A」の上側と下側の両方に充填しています。
それはとりもなおさず、「当て板A」は、これだけの幅(高さ方向)しかないと、充填作業者自身が、明確に認識していたことになります。
「これだけの幅(高さ方向)しかない」とは、上下両方の圧力隔壁に「正しく、またがっていない」、ということです。
この観点から見ても、「当て板A」が、「当て板になっていない!」と気付いて当然です。

(25)にもかかわらず、平然と充填作業を進めてしまうのは、あまりにも不自然です。
本来ならば、「あり得ない」と言わざるを得ません。

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このように、作業を順次見て行くと、「うっかりミスとは、とても思えません」。

「意図的にやった」としか思えません。

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(修正)以下の部分を、(推測7)まですべて削除しました。<R5/2023-8-11>

今となっては、不要と判断しました。

この「旧ブログ」は、「取消線」が事実上使えないので、「修正」を言葉だけで表示しています。
(分かりづらいですが、ご了承下さい)。
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なぜ、意図的にやったのか、それは分りません。
航空の素人なりに、勝手に推測すると、以下のとおりです。

(推測1)修理チームの人間(単数または複数)が、「ボーイング社」に何らかの恨みを持っており、同社に「仕返し」をしようとした。

(推測2)修理チームの人間(単数または複数)が、「米国の航空業界」に何らかの恨みを持っており、業界に対して「仕返し」をしようとした。

(推測3)修理チームの人間(単数または複数)が、「日本航空」に何らかの恨みを持っており、同社に「仕返し」をしようとした。

(推測4)修理チームの人間(単数または複数)が、「日本の航空業界」に何らかの恨みを持っており、日本の航空業界に対して「仕返し」をしようとした。

(推測5)修理チームの人間(単数または複数)が、「世の中」に何らかの恨みを持っており、世の中に対して「仕返し」をしようとした。

(推測6)修理チームの人間(単数または複数)が、誰かに「買収、あるいは脅迫され」、その人物(単数または複数)のために、わざと行った。

(推測7)修理チームの人間(単数または複数)が、何らかの政治的、思想的、あるいは、それらに類する信念を抱いており、「それに基づいて、正しいと思って」、わざと行った。

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(修正)以上、(推測7)まですべて削除しました。<R5/2023-8-11>

今となっては、不要と判断しました。

この「旧ブログ」は、「取消線」が事実上使えないので、「修正」を言葉だけで表示しています。
(分かりづらいですが、ご了承下さい)。
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実際には、このような「修理ミスは存在せず」、事故調が、ありもしない「修理ミスが存在している」と、ウソをついている可能性もあります。

その場合は、後部圧力隔壁の残骸を「修理ミスがあるように」、後から細工した可能性があります。

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◎事故調査報告書は、「運輸安全委員会」のホームページからダウンロードできます。

運輸安全委員会
http://www.mlit.go.jp/jtsb/


メインのタイトル: 航空事故の概要
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=500


サブのタイトル: 62-2  JA8119
         日本航空株式会社所属
         ボーイング式747SR-100型JA8119
         群馬県多野郡上野村山中
         昭和60年8月12日
         ファイル一覧へ
http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-acci/62-2-JA8119.pdf


個別PDFファイル一覧のタイトル:
    5.
    62-2-JA8119
    日本航空(株)所属 ボーイング 747SR-100型 JA8119 群馬県多野郡上野村
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/download/bunkatsu.html#5

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◎東京・新橋の「航空図書館(日本航空協会)」に、事故調査報告書の現物があります。
http://www.aero.or.jp/koku_tosyokan/koku_toshokan.html

誰でも、自由に無料で閲覧できます。
ただし、一般の図書は、館外貸し出しも受付けていますが、「事故調査報告書」は、館内閲覧しかできません。

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