飛行機に落雷しても、本来ならば「墜落などの事故」にはなりません ― 2019年05月11日
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「修正」 を、1件追加しました。 <R1 / 2019-5-30>
「燃料放出」 に関する事柄です。
場所は、文章の先頭から、1/2程度のところです。
(次項の 「補正」 よりも、後の場所です)。
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「補正」 を、1件追加しました。 <R1 / 2019-5-17>
わずかな内容です。
場所は、文章の先頭から、1/3程度のところです。
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今月の5日、ロシアのモスクワ郊外にある 「シェレメチェボ空港」 で、アエロフロート・ロシア航空のロシア製旅客機が着陸に失敗し、炎上する事故をマスコミが報じています。
乗員、乗客78名のうち、41名が亡くなりました。
また、機種は 「スホイ・スーパージェット100」 です。
スホイ (スホーイ) は、ロシアの航空機メーカーの名称です。
元々は軍用機メーカーとして有名でしたが、現在は民間機も手がけています。
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離陸直後に落雷し、そのため、緊急着陸を行い、滑走路上で2回くらいバウンドし、着陸に失敗し炎上しました。
マスコミの報道を見る限りでは、あたかも、落雷によって着陸に失敗し、炎上したかのような印象を受けます。
しかしながら、飛行中に落雷しても、本来ならば、炎上したり、墜落したりすることはありません。
落雷による電気は、機体が金属製なので、胴体から主翼や尾翼、あるいはエンジンなどの突起部を通じて、空中に放電し、消え去って行きます。
この場合、電気は、翼の先端などの細い 《ほそい》 ところに流れ込む性質があります。
そのため、主翼や尾翼の先端部に、機体後方に向かって、「放電索」 をいくつか設けてあります。
この放電索から、空中に向かって、落雷した電気が、放電 (放出) されて行きます。
言うなれば、避雷針と、ちょうど逆の働きをします。
(そのための放電索です。放電装置とも言います)。
したがって、落雷しても、結果的に、何も問題は生じません。
落雷を知った、乗員や乗客が、ドキッとするかもしれませんが。
なお、機体で、樹脂など金属ではない部分には、必要に応じてボンディングを行います。
おそらく、電線などを用いて、電気的に接続するのだろうと思います。
(補正) <R1 / 2019-5-17>
金属ではない部分を、電気的に接続するのが、ボンディングです。
したがって、すぐ上の行は、「電気的に接続するために、おそらく、電線などを用いて接続するのであろう」 という意味です。
表現があいまいで、紛らわしくなってしまいました。
おわびします。
(素人なので、よく分かりません)。
上述の通り、必ずしも、放電索から放電するとは限りません。
どこから放電するかは、結果次第です。
今回の事故では、操縦用の電子機器 (コンピュータ) や、無線通信機器などが不良になってしまったと、報じています。
本来ならば、上述の通り、そのような異常は発生しません。
今回は、通常とは異なる、非常に特異な出来事と言えます。
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着陸に失敗した理由 (可能性) の一つとして、離陸直後で、燃料を多量に搭載したまま着陸したことをマスコミが指摘しています。
飛行機には、「最大着陸重量」 の規定 (制限) があります。
この重量よりも、機体の重量が大きい場合は、着陸してはいけないということです。
(着陸脚などに、必要以上の力が、かかるのを防ぐためです)。
通常は、目的地まで飛行するので、燃料を消費します。
そのため、最大着陸重量を超えることはありません。
燃料が多量に残っている状態で、緊急着陸する場合、本来ならば、飛行しながら燃料を放出し、機体の重量を減らします。
そのための機能が、設けてあります。
主翼先端の後部に、燃料放出パイプがあり、ここから空中に放出します。
(悪く言えば、垂れ流しですが、やむを得ません)。
(真相は分りません)。
もし、最大着陸重量を超えた機体の重量で、着陸したならば、かなり無理な操縦を、あえてしていたのかもしれません。
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(修正) <R1 / 2019-5-30>
「燃料放出 (燃料投棄)」 に関して、修正します。
ジェット旅客機でも、大型機以外は、「燃料の投棄システム」 が、存在しないと分りました。
したがって、事故機の 「スホイ・スーパージェット100」 も、このシステムを持っていないものと思います。
(他者サイトa)
『燃料投棄』
最終更新 2018年5月18日 (金) 07:17
<ウィキペディア>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%83%E6%96%99%E6%8A%95%E6%A3%84
※ 当ブログ (アサブロ) は、「日本語を含むURL 」 に (事実上) 対応していないので、お手数ですが、手作業でアクセスして下さい。
一部、引用します。
※ 読みやすくするため、「原文にはない改行」 を加えています。
(引用a)
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規則の変遷 <見出し>
(中略)
ほとんどの双発ジェット機(737、DC-9 / MD-80、A320 シリーズ、および各種のリージョナルジェット)は ……(中略)……、燃料投棄システムを備えていない。
出発空港に引き返して着陸しなければならない場合には上空旋回を行って燃料消費を待つ。
直ちに着陸しなければならない事情がある場合には構わず着陸を強行する。
ただし、現代の旅客機では重量オーバーでの着陸が可能なように設計されてはいるとはいっても、あくまで緊急時に限られ、その後には多くの項目にわたる点検や検査が待っている。
報道等では、全ての航空機が燃料投棄システムを持っているかのような誤解があるようだが、このように実際にはほとんどの航空機は持っていない。
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(引用a、以上)
この 「引用a」 から考えると、事故機は、多過ぎる燃料を消費するために、本来なならば上空で長い時間旋回するべきところを、時間がないため、「過大重量?」 を承知の上で、そのまま緊急着陸したのではないかと、思います。
この時の重量が、前述した 「最大着陸重量」 を超えていたのか、それとも、すでに燃料をある程度消費しており、「最大着陸重量」 以下に納まっていたのか、そこまでは分りません。
しかし、離陸直後の出来事なので、おそらく、「最大着陸重量」 を超えていたのではないかと、勝手に想像しています。
(素人なので、本当のところは分りません)。
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「引用a」 で、本文の4行目に、「>……その後には多くの項目にわたる点検や検査が待っている」 とあります。
これは、言うまでもなく、「最大着陸重量」 を超えて緊急着陸した場合、着陸脚やその他、関係するすべての部分に対して、点検や検査を行い、問題がないことを確かめる必要があるという意味です。
もしここで、問題があると分れば、修理や部品交換などを行います。
最悪の場合、損傷が大きすぎて、修理不能で、機体自体を廃棄処分することもあり得ます。
もちろん、そうなれば、航空会社にとって大損害です。
(保険金が出るとは思いますが)。
「他者サイトa」 を、さらに引用します。
※ 読みやすくするため、「原文にはない改行」 を加えています。
(引用a-1)
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その他 <見出し>
上述のように燃料タンク容量の小さい航空機などでは燃料投棄機構を持たない。
小型機では、燃料満載状態でも総重量が最大着陸重量を超過しないことが多いためだが、胴体着陸等が予想され、搭載燃料を極力少なくしたい場合には、上空旋回等を行うことで燃料の消費を待つほかない。
胴体着陸を決行した全日空機高知空港胴体着陸事故では、DHC8-Q400に燃料投棄機構が無かったため、燃料を消費するため空港上空を約2時間旋回した。
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(引用a-1、以上)
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(参考1)
追記した、この 「修正文」 より前の 「本文記事」 で、以下の通り述べました。
>(これは大型機の場合です。小型機は、当てはまりません)。
ここで言う 「小型機」 は、ジェット旅客機のことではなく、例えば、「単発や双発の小型プロペラ機」 などを念頭に置いて述べています。
(参考2)
この 「参考1」 のすぐ前に、以下の通り述べました。
>主翼先端の後部に、燃料放出パイプがあり、ここから空中に放出します。
>(悪く言えば、垂れ流しですが、やむを得ません)。
飛行中に燃料を投棄すると、空中で気化するので、地上に液体が降り注ぐことは、通常あり得ません。
しかし、投棄する空域は、海上など、なるべく地上に悪影響がないように配慮しています。
<R1 / 2019-5-30>
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今回の落雷が、自然現象ではなく、「作為による可能性がある」 との説もあります。
(他者ブログ)
『 ロシア旅客機炎上とレーザー落雷』
2019/5/6
<自衛隊の犯罪を斬る;マイクロ波聴覚効果及びその関連>
https://blogs.yahoo.co.jp/patentcom/16221681.html
一部を引用します。
(引用)
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ところで、高出力パルスレーザーにより落雷を誘発する原理が公表されています(文献3)。
レーザーからレーザービームを照射して、大気を長距離に渡って絶縁破壊し、導電体に変えて、導電体に沿って落雷するよう誘発するのである。
例えば、高出力パルスレーザーからレーザービームを旅客機に照射し、旅客機で反射したレーザービームが雷雲に命中して、レーザービームの経路に沿って絶縁破壊したときには、旅客機に落雷します。
レーザービーム攻撃が実際に行われたという主張でなく、レーザービーム攻撃が可能という主張にとどまります。
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(引用、以上)
この説が正しいかどうか、分りません。
また、攻撃側の発するレーザービームによって、攻撃側に対しても落雷する可能性が生じる理屈にもなります。
それはともかくとして、人為的な落雷の可能性も、一応考慮しておく必要があるかもしれません。
あるいは、落雷自体が、自然現象ではなく、人為的に引き起こした現象の可能性も、あるかもしれません。
いずれにせよ、あくまでも可能性の一つであり、何とも言えません。
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