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(新・新版) 21世紀は宇宙文明時代
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踏切救助で、またもや「非常ボタンを使わない」好ましくない出来事が起こりました2019年06月14日

[カテゴリ: 社会問題>その他]

(他者サイト)
<動画あり>
『踏切に女性、10秒後に電車が…ドラレコが捉えた救出劇』
2019年4月16日
<朝日新聞デジタル>
https://www.asahi.com/articles/ASM3F5645M3FOIPE01T.html?ref=yahoo


一部を引用します。

ただし 「有料会員限定記事」 のため、引用は、「無料記事」 の部分だけです。

(引用A)
※ 読みやすくするため、「原文にはない改行」 を加えています。
======================================
 2月19日午前9時半ごろ、名古屋市守山区の名鉄瀬戸線喜多山駅の西側にある踏切で、警報機が鳴りはじめた。

小雨のなか、車で病院へ向かっていた建設コンサルタント会社経営の山田武弘さん(66)は、右側の歩道を歩く、90代くらいの女性が気になっていた。


 踏切の遮断機が下り、警報機が鳴っても、女性は気づかない様子で歩き続け、とうとう踏切内に入ってしまった。

このままだと危ない。

「おばあさん、おばあさん!」。

山田さんがドアを開けて声をかけたが振り向きもしなかった。


 車から降り、左右を確認して遮断機をまたぎ、女性の元へ。

左手で手押し車の持ち手を握り、右腕で女性を抱えて向こう側まで運んだ。

10秒後に電車が通過した。

「大丈夫?無事で良かったね」と声をかけると、女性は「ありがとう」と言って立ち去った。
======================================
(引用A、以上)


この 「引用A」 を見ると、踏切に取り残された女性を助けた、非常に素晴らしい行為なのは、言うまでもありません。

一方、以下の部分は、非常に気になります。

(引用B)
======================================
本来は非常ボタンを押すべきだが、押しても女性が助かるかどうかわからなかった、と考えている。
======================================
(引用B、以上)


この 「引用B」 を見ると、ご本人には大変失礼ながら、「完全に考え違いをしている」 と、言わないではいられません。

まず最初に、「非常ボタンを押すべき」 です。

この 「他者サイト記事」 にある 「動画」 を見ると、踏切の外に女性を助け出した直後 (11秒後) に、電車が踏切内に進入しています。

ほんのちょっと助け出すのが遅れていたら、2人とも電車にはねられていた可能性が十分あります。

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以前、「以下の記事」 を掲げました。

(既存の記事)
『踏切内で「人を救助」する時は、「非常ボタン」を、ぜひとも「最優先に押すべき」です(1)~(4)』
2017年05月13日 ~ 2017年05月27日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/05/13/8557385

(注) このカテゴリを、「便利な情報」 から、「社会問題>その他」 に移動しました。


この時は、救助する側、救助される側、合せて2名とも電車にはねられ亡くなりました。

この踏切にも、「非常ボタン」 があります。

明らかに、この事故より、かなり前から設置してあると分ります。
(古いので、新品ではない)。

救助者が、この「非常ボタン」 に気付かなかったのか、あるいは無視したのだと思います。

「非常ボタン」 を押していれば、2人とも、亡くならずにすんだ可能性が十分あるはずです。

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前述の 「引用B」 で、「>本来は非常ボタンを押すべきだが、押しても女性が助かるかどうかわからなかった」 とあります。


「非常ボタン」 は、踏切内の人を自動的に助けてくれる 「人命救助装置」 ではありません。

踏切に接近してくる電車 (列車) を 「緊急停止させる」 ための 「警報装置」 に過ぎません。
(実際に停止させるのは、運転士がブレーキをかけて行います)。
(鉄道会社によっては、自動停止方式もあるようです)。

したがって、「非常ボタンを押しても、女性が助かるかどうか、分らない」 という論理は、まったく意味がありません。

「非常ボタンを押して」、上下線ともに電車を緊急停止させ、あわてず確実に救助するのが、本来あるべき姿です。

この 「動画」 を見ると、(小雨で) 踏切全体が濡れています。

救助される 「90代くらいの女性」 はもとより、救助する側も 「足を取られて、転んだりする危険性」 があります。

これに限らず、何が起こるか分りません。

動画では、救助開始から、たったの27秒で、電車が踏切内に進入しています。

2人一緒に、はねられても、ちっとも不思議ではありません。

この動画では、「あくまでも結果的に」、無事助かったのです。

必ず、この手順で、この通り助かるという保証はありません。

それは、前掲した 「既存の記事」 が、雄弁に物語っています。

「間一髪で助かった。良かった」 と喜んでいる場合ではありません。

「間違いなく、自分で助けられる」 という完全な自信があっても、まず最初に、「非常ボタンを押す」 べきです。

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例えて言えば、火事になったら、まず消防署に通報するのが先決です。

自分で火を消す、消さないに限らず、第1番目に、消防に通報するのが当然です。

それと同じです。

非常ボタンを押した後、結果的に、その必要がなくなっても、責任を追及されるはずがありません。

「いたずらで押したのではない」 からです。

ただし、「非常ボタンを押した」 ことを、鉄道会社、あるいは緊急停止した列車の運転士などに通知する必要があります。

そうしないと、逆に 「いたずら」 と思われてしまう可能性が生じてしまいます。

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なお、前述の 「既存の記事」 で掲示した 「他者サイト」 によれば、「鉄道会社側は、非常ボタンを押しただけではなく、列車が完全に停止して、安全を確認するまでは、踏切内に入ってはいけない」 旨の警告をしています。

非常ボタンを押したからといって、必ず停止する保証はないからです。

例えば、ブレーキをかけてから停止するまで、それなりの距離を走行してしまうのは、誰もが知っているはずです。

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