踏切内で「人を救助」する時は、「非常ボタン」を、ぜひとも「最優先に押すべき」です(1) ― 2017年05月13日
神奈川県・川崎市で、京急本線の八丁畷 《はっちょうなわて》 駅前踏切にて、2名が電車にはねられ亡くなる事故が、先月(4月15日、午前9時10分ごろ)起こりました。
警報器が鳴り、遮断機が下りている踏切に、自殺目的で入り込んだ可能性のある、無職男性(77歳)を助けようとして、みずから踏切に入った銀行員(52歳)も、進入してきた快特電車にはねられました。
電車の運転手が、急ブレーキをかけたが、間に合いませんでした。
(図1)事故現場の地図
(出典: 『東京新聞』4月16日、朝刊)
(図2)事故の状況説明図
(出典: 『東京新聞』4月16日、朝刊)
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神奈川や、東京などから遠い地域では、このニュースが、ほとんど、あるいは、まったく報じられていないかもしれません。
念のため、当記事の文末に、「参考資料」として、新聞記事を9件、「全文引用」しておきます。
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結論から先に述べると、踏切へ「救助のために入る前」に、まず最初に「非常ボタン」を押すべきです。
緊急時に、「非常ボタンを押さず」踏切内に入るのは、「自殺行為」以外の何物でも、ありません。
どれほど熱意があっても、「人間が電車(列車)と勝負して」、勝てるはずがありません。
さらに、「電車(列車)が、上下線とも、停車したのを確認」しない限り、踏切内に入るのも、「本来ならば、絶対に避けるべき」です。
「2次被害」を起しては、元も子もありません。
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(図3)この踏切に設置してある「非常ボタン」
※ 「図3」は、逆光で撮影したので、色の具合が、おかしくなっています。
※ 「図3」を含め、以下の図(写真)は、私が現地で撮影したものです。そのため、「出典の明示」は行っていません。
※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を「二つのタブ」で同時に開き、一方のタブを「図の表示専用」にすると、非常に便利です。
(図4)「非常ボタン」の説明板
「図4」の通り、「非常の際は 上のボタンを もどらなくなるまで つよく押して下さい」と明記してあります。
(図5)「非常ボタン」設置場所の様子
「図5」で、非常ボタンの左側が「歩行者通路」、右側が「車両通路」です。
踏切を渡る手前、左方向に、八丁畷 《はっちょうなわて》 駅(中央口)があります。
(図6)踏切の全体状況(東側)
「図6」は、踏切の東側(正しくは東南側)から見た様子です。
中央に車両通路があり、左右に「歩行者通路」が、それぞれあります。
遮断機も、それぞれ別々にあります。
左端が、「八丁畷 《はっちょうなわて》 駅(中央口)」です。
上記「図3~5」の非常ボタンは、この「図6」で、左側「歩行者通路」のすぐ右手側に位置しています。
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線路内の人を助ける時は、すぐに「非常ボタン」を押すよう、鉄道会社が言明しています。
『非常ボタンの重要性』
<JR西日本>
https://www.westjr.co.jp/safety/crossing/cp/emergency.html
一部を引用します。
(引用A)
※ 読みやすくするため、一部、原文にない改行を加えています。
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警報機が鳴り始めてから約30秒、遮断棒が降りてから約15秒で列車がやってきます。
また列車は非常ブレーキを使っても、約600メートル近くは止まれません。
直接救助に向かうのは危険ですので、絶対におやめ下さい。
非常ボタンを押して、なるべく早く列車の運転士にお知らせいただきますよう、よろしくお願いします。
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(引用A、以上)
『電車から命を守れる!?踏切の「非常停止ボタン」の正しい使い方』
<BrandNewS>
http://brandnew-s.com/2017/04/20/fumikiri/
一部を引用します。
(引用B)
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今回は、現役車掌さんから注意喚起された、非常停止ボタンの正しい使い方についてご紹介します。
(中略)
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これが踏切の非常停止ボタンです。
踏切の中に人や車が取り残されていて列車と衝突する怖れがあるときは迷わず押して下さい。
強く押すと『ごつん』という感触がします。
できたら押した人は立ち去らずに「私が押しました」と鉄道係員に伝えて頂けると助かります。
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(中略)
踏切の非常停止ボタンを押すことで、差し迫る電車の運転手さんに、
緊急事態であることを知らせることができるのです。
この非常停止ボタンは、ほとんどの踏切に設置されています。
(中略)
人命救助の場合、電車を止めようと停止ボタンを押しても、責任問題に発展することはありません。
踏切に取り残されている人を見かけたら、誰でも動揺するでしょう。
「自分が助けなきゃ」と救助に向かう勇気より、
「非常停止ボタン押さなきゃ」というボタンを押す勇気の方が、よっぽど大切です。
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(引用B、以上)
『踏切内のトラブルを見たら非常ボタン! 押した後の行動も大切』
<J-CASTヘルスケア>
2017/4/26 18:00
https://www.j-cast.com/healthcare/2017/04/26296237.html?p=all
一部を引用します。
(引用C)
※ 読みやすくするため、一部、原文にない改行を加えています。
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■ 非常ボタンを押した後はどうすれば
JR東日本の担当者は、非常ボタンを押した後の行動でも注意すべき点があると語る。
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「ボタンを押した後でも、トラブルが解消されるまでは踏切内には絶対に立ち入らず、その場にとどまってください」
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非常ボタンが押された瞬間その場で電車が止まるわけではなく、安全が確認されるまで危険な状態であることに変わりはない。
ボタンは押したから助けに入るというのは厳禁だ。
また踏切によっては非常ボタンを押した後の連絡先が掲示されているものもある。
その場合はなるべく連絡をしてほしいとのことだった。
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(引用C、以上)
『踏切非常ボタン(特殊信号発光機) 』
<列車運転士のつぶやき>
2013-02-04 17:45:00
https://ameblo.jp/918101/entry-11463771882.html
一部を引用します。
(引用D)
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踏切には非常ボタンがあり、踏切に異常があったら直ちに押してくださいと書いてます。
これを押すと、線路脇にある特殊信号発光機というものが赤色に光り出します。運転士はこれを見て止まります。
はい、また出てきました。前に書いたように列車を止めるのは乗務員ですからね。
踏切非常ボタンを押したからと言って、確実に止まるわけではないから押す時は気をつけてください。
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(引用D、以上)
上記の引用文で、「線路脇にある特殊信号発光機」と思われる物が、以下の動画にあります。
『【非常事態発生】列車緊急停車トラブル いたずら?いいえ。押さなきゃ大惨事になりかねない事態でした。』
<YouTube>(動画)
2016/05/21
https://www.youtube.com/watch?v=kCl0C-8XN74
0:00~0:52秒ごろ。
1:50~2:20秒ごろ。
の2回です。
赤色の警告灯が、「グルグル回転している」かのように見えます。
線路の右側、2カ所です。
これを運転手が視認して、「急ブレーキをかける」ものと思います。
「非常ボタン」を押せば、「電車が自動的に止まるのではない」わけです。
「動画の説明文」を、念のため引用しておきます。
(引用E)
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3:34の文章に一部誤りがありましたのでお知らせします。 誤もし非常ボタンが押されていたら 正:もし非常ボタンが押されていなかったらです。
【緊急事態発生】踏切非常用信号が作動!列車緊急停車 の動画を見てくださったさった方々へ
緊急停車の原因が分かりましたのでお知らせいたします。
そしてこの事実を教えてくださった方、本当にありがとうございました。
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(引用E、以上)
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<参考資料>
冒頭で述べたように、この事故に関する新聞記事(東京新聞)を、知り得た範囲で、すべて「全文引用」しておきます。
※ 新聞記事中の「図や写真」は、省略しました。
※ 読みやすくするため、原文にない改行を、それぞれ加えています。
(引用F)
(出典: 『東京新聞』4月15日、夕刊)
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<見出し>
踏切で70代、50代死亡
救出できず巻き添えか
川崎の京急線
<本文>
十五日午前九時十分ごろ、川崎市川崎区池田の京急電鉄の踏切で、京成高砂発三崎口行きの下り快特電車(八両編成)に男性二人がはねられ、死亡した。
神奈川県警川崎署によると、遮断機が下りていた踏切内に立ち入った七十代の男性と、この男性を救出しようとした五十代の男性が一緒にはねられたとみられ、事故の状況を調べている。
署によると、死亡した二人は運転免許証から、川崎区に住む男性(七七)と、横浜市鶴見区の男性(五二)とみられ、署は身元確認を急いでいる。
電車の運転士の目撃証言などから、五十代の男性は、踏切内に立ち入った七十代の男性の腰のあたりをつかんで踏切の外に引き戻そうとしていたという。
防犯カメラの映像には、七十代の男性が現場近くでタクシーを降りる様子が写っていた。
現場は京急川崎-八丁畷 《はっちょうなわて》 間で、八丁畷駅のすぐ近くにある踏切。
快特電車は通常、八丁畷駅を通過する。
京急によると、運転士は踏切の約七十メートル手前で二人に気付き、急ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。
京急によると、事故で上下二十八本が最大で約一時間運転を見合わせ、約八千二百人に影響が出た。
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(引用F、以上)
(引用G)
(出典: 『東京新聞』、4月15日、夕刊)
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<見出し>
高齢男性助けようと? 川崎の踏切事故
突然の警笛 直後に「ボーン」
現場、繰り返し事故
「一体何が」通行人騒然
<リード>
週末の駅前は、赤色灯をつけたパトカーや救急車が集まり、騒然となった。
川崎市の京急電鉄八丁畷 《はっちょうなわて》 駅近くの踏切で起きた男性二人の死亡事故。
通り掛かった人たちからは「一体、何か起きたのか」と不安や驚きの声が漏れた。
<本文>
突然、鳴り響いた快特電車の警笛。
現場近くでバスの交通誘導をしていた男性(七三)はその直後「ボーン」という衝撃音を耳にした。
事故があった踏切付近は 「撮り鉄」のカメラマンがよく訪れるといい、「カメラマンに注意したのかと思ったが、鳴らし方が長いのでおかしいと感じた」。
踏切を渡り切るまでの長さは二十メートル足らず。
男性によると、朝夕は高校生らが、下り始めた遮断機をくぐる姿も見られるという。
「川崎駅方面からは下り坂。八丁畷を通過する快特はスピードが出ているから、ブレーキをかけても間に合わないのでは」と話した。
近くの商店主によると、踏切は朝夕の通勤時間に限らず、昼間も頻繁に遮断機が下り、何度も事故が起きている踏切だという。
商店主は「二十年近く店をやっているが、事故は二十件ぐらい起きているはずだ」と語る。
駅前のコンビニエンスストアの男性従業員も「遮断機がくぐりやすいのか、この踏切周辺は年に一、二回は人身事故があるんです」とつぶやき、「ぼかぽかと春の陽気で、こんなに行楽日和なのに。何かあったのか分からないが、悲しい気持ちになります」と声を落とした。
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(引用G、以上)
(引用H)
(出典: 『東京新聞』、4月15日、夕刊)
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<見出し>
過去にも救助中悲劇
横浜、埼玉
<本文>
踏切から人を助け出そうとした人が電車にはねられて死亡する事故は、過去にも起きている。
二〇一三年十月、横浜市緑区のJR横浜線の踏切内にうずくまっていた七十代男性を救助中の女性会社員=当時(四〇)=が、電車にはねられ死亡。
男性は鎖骨を折るなどの重傷を負つたが、女性に線路の脇に動かされて一命を取り留めた。
埼玉県本庄市のJR高崎線でも一二年十一月、踏切内にしゃがんでいた七十代男性に駆け寄った女性=当時(六〇)=が電車と衝突。
二人とも死亡した。
○八年十二月には、同県春日部市の東武野田線の踏切で、近くに住む母親=当時(九三)=を娘=当時(六五)=が助けようとして一緒にはねられ、ともに死亡した。
母親は軽い認知症とみられ、娘が追い掛けていく姿を近くの住民が目撃していたという。
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(引用H、以上)
(引用I)
(出典: 『東京新聞』、4月16日、朝刊)
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<見出し>
川崎・踏切2人死亡
電車通過数秒前 救助へ
<本文>
川崎市川崎区の京急電鉄八丁畷 《はっちょうなわて》 駅前の踏切で十五日、男性二人が快特電車にはねられて死亡した事故で、踏切内に進入した高齢男件を助けようとしたとみられる別の男性は、電車が来る数秒前に踏切に入ったことが、神奈川県警川崎署への取材で分かった。
署によると、警報機が作動し始めてから電車が現場を通過するまでは約四十五秒だったといい、署は当時の詳しい状況を調べる。
二人は川崎区の七十七歳と、横浜市鶴見区の五十二歳とみられる。
踏切の状況を監視するため警報機に付けられた京急のカメラを署が確認したところ、同日午前九時十分ごろの事故発生直前、高齢男性が踏切手前でタクシーを降りる姿が写っていた。
カメラ映像や電車の運転士の証言からは、高齢男性は踏切を渡らずに手前で立っていたが、警報機が作動して遮断機が下りるまでの十数秒の間に踏切内に一、二歩進入。
下りた遮断機越しに話し掛けていた別の男性も踏切に入り、高齢男性を踏切の外へ引っ張り出そうとしていた。
その数秒後に電車が通過したという。
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(引用I、以上)
(引用J)
(出典: 『東京新聞』、4月16日、朝刊)
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<見出し>
京急線2人死亡 現場の踏切
センサーは車検知用
<本文>
男性二人が電車にはねられ死亡した、川崎市川崎区の京急八丁畷駅近くの踏切事故。
十五日午後、現場の踏切を記者が実際に渡ってみた。
踏切は長さ約十五メートルで目立った坂や段差はなく、渡りきるのに十秒とかからなかった。
踏切は歩道と車道に分かれ、それぞれに別々の遮断機がついている。
電車が近づいて驚報機が嗚ってから十数秒後、まず歩道の遮断機が下り始めたが、踏切を渡る人がみられた。
このタイミングでは車道の遮断機はまだ動きだしていないためか、渡っていく人たちの動作や表情に焦りは感じられなかった。
京急の説明では、踏切にはセンサーが設置され、警報機の作動後に踏切内に何かが入ったことを検知すると、警報音を出すとともに電車の運転士に知らせる。
現場の踏切にもセンサーは付いていたが、主に車の進入を検知するためのものだという。
現場の踏切での過去の事故件数や安全対策についても京急に尋ねたが、広報担当者は「週末なので担当者と連絡が取れず、すぐには回答できない」と話した。
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(引用J、以上)
(引用K)
(出典: 『東京新聞』、4月17日、朝刊)
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<見出し>
救助試みた男性は横浜銀行員
川崎・踏切死亡事故
遺族「そっとしておいて」
<本文>
川崎市川崎区の京急電鉄八丁畷 《はっちょうなわて》 駅前の踏切で十五日、男性二人が快特電車にはねられて死亡した事故で、神奈川県警川崎署は十六日、踏切内に進入した高齢男性を助けようとしたとみられる男性は、横浜銀行に勤める児玉征史 《まさし》 さん(五二)=横浜市鶴見区尻手=と明らかにした。
署などによると、高齢男性は川崎区の七十七歳とみられる。
男性は、警報機が作動して遮断機が下りるまでの間に、踏切内に一、二歩進入。
児玉さんは遮断機越しに男性に何か話し掛けた。
遮断機を手で持ち上げながらくぐり抜けて男性に近づき、外へ引っ張り出そうとしたが、その数秒後に電車が通過したという。
事故を受けて横浜銀行は同日、児玉さんの家族のコメントを発表した。
「突然の出来事で、驚くとともに心の整理がつかない状態です。事情をお察しいただき、そっとしていただきますようお願い申し上げます」としている。
横浜銀行も「謹んでお悔やみ申し上げます」とのコメントを出した。
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(引用K、以上)
(引用L)
(出典: 『東京新聞』、4月18日、朝刊)
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<見出し>
「正義感強かった」「頼れる人」
川崎・踏切死亡 引き返し、説得試みる?
犠牲の児玉さん惜しむ
<本文>
川崎市の京急電鉄八丁畷 《はっちょうなわて》 駅前の踏切で男性二人が電車にはねられ死亡した事故で、高齢の男性を助けようとしてはねられたとみられる児玉征史 《まさし》 さん(五二)が男性と踏切ですれ違った直後、引き返して事故に遭ったことが、神奈川県警川崎署への取材で分かった。
防犯カメラの映像には児玉さんが男性とすれ違う際、男性を気遣うように視線を向けた様子が写っていたという。
署は十七日、この高齢男性を川崎市川崎区に住む無職男性(七七)と発表した。
署は家族の話などから、男性が自殺を図った可能性があるとみて調べている。
署によると、事故直前の防犯カメラの映像には、下りていない遮断機の手前に立つ男性と、反対側から歩いてくる児玉さんの姿が写っていた。
児玉さんは、踏切を渡り切った辺りで男性とすれ違い、右に曲がって駅舎に向かうスロープを途中まで上がったが、引き返した。
児玉さんが踏切に戻ると、男性が踏切内に立っており、遮断機は下りていた。
児玉さんは遮断機越しに男性に話し掛け、踏切内に入った数秒後、二人とも電車にはねられ、死亡した。
京急電鉄八丁畷駅前の踏切事故で死亡した児玉征史さんが勤務していた横浜銀行の同僚らは十七日、「正義感が強かった」「面倒見がよく、頼れる人だった」と口々に突然の別れを惜しんだ。
横浜市西区の本店前では、出勤してきた男性(五五)が「命を犠牲にしてまで人を助け、勇気のある人。ただ、残された家族のことを思うと、かわいそうでならない」と肩を落とした。
男性は児玉さんと同じフロアで一緒に仕事をしたことがあるという。
別の男性(六二)も「多くの人から頼られていたので本当にショツク。自分が同じ場面に直面しても同じようにはできなかった」と語った。
横浜銀行によると、児玉さんは人財部の主任人事役で、新卒採用や社内人事に携わっていた。
採用試験の際、世話になったという二十代男性は「『仕事のことで悩んでいないか』とよく声を掛けてくれた。正義感が強く、児玉さんらしい」と振り返った。
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(引用L、以上)
(引用M)
(出典: 『東京新聞』、4月18日、朝刊)
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<見出し>
過去5年間の人身事故6件
事故の踏切
<本文>
京急電鉄によると、八丁畷駅前の踏切は今回の事故が起きる前の過去五年で、六件の人身事故が起きている。
内訳は自殺とみられるケースが五件、酩酊 《めいてい》 者の進入が一件。
利用者が渡りきれずに電車にはねられるケースはないとしている。
京急は一九八六年に踏切の路面を歩道と車道に分離。
その後、歩道部分をカラー塗装し、さまざまな角度から見える警報灯を導入するなど安全対策に取り組んでいる。
今回、二人をはねた下り快特電車は八丁畷駅を通過。
この踏切にさしかかる時には通常、時速一一五キロほど出ているという。
一部の利用者からは「(遮断機の前など)近くにいると怖い」との声も聞かれるが、速度変更について京急は「検討していない」としている。
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(引用M、以上)
(引用N)
(出典: 『東京新聞』、4月19日、朝刊)
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<見出し>
川崎踏切事故
非常ボタン押されず
京急「異常見たら押して」
<本文>
川崎市の京急電鉄踏切で男性二人が電車にはねられ死亡した事故で、遮断機のそばにある非常ボタンが事故の前に押されていなかったことが神奈川県警川崎署と京急への取材で分かった。
京急によると、非常ボタンが押されても二人が助かったかは不明だが、担当者は「非常ボタンが押されれば、運転士は減速して時間を稼げるので、助かる可能性が上がる」と説明する。
川崎署によると、事故のあった八丁畷 《はっちょうなわて》 駅前の踏切で、自殺を図ったとみられる男性(七七)は遮断機が下りる前から踏切内に立っていた。
付近の防犯カメラには、男性を助けようとして踏切に入った横浜銀行行員の児玉征史 《まさし》 さん(五二)のほが、二人が写っていたが、非常ボタンは押されなかった。
京急によると、二人をはねた快特電車は通常、時速百十五キロで現場を通過し、ブレーキをかけて停止するまで約六百メートルを要するという。
事故では、運転士は踏切のわずか七十メートル手前で二人に気付き、プレーキをかけたが間に合わなかった。
警報機が作動してから電車が通過するまでは約四十五秒。
警報機が作動してすぐに非常ボタンが押されても間に合ったかは不明だが、京急の担当者は「運転士が異常にもっと早く気付き、減速して時間稼ぎできたかもしれない。異常を見つけたらすぐに押してほしい」と話した。
昨年度、京急の全九十力所の踏切で非常ボタンが押されたのは八十一件。
踏切内で立ち往生した車や、転んだ人が電車と接触するのを防いだケースもあった。
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(引用N、以上)
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<以下、長文のため、第2回目に続きます>
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