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(新・新版) 21世紀は宇宙文明時代
(旧ブログ) 21世紀は宇宙文明時代

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(旧ブログ) には、その機能がないので、やむなく 「二本立て」 にしています。

ぜひ、主体の 『 (新・新版) 21世紀は宇宙文明時代』 も、ご高覧下さい。

(注)以前の 『 (新版)21世紀は宇宙文明時代』 は、不本意ながら
やむなく 「終了」 しました。

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日航123便墜落事件 - 航空管制通信での「周波数変更の指示」に関して「他者ブログ」宛にコメント投稿しました(5)2020年04月03日

[カテゴリ: JAL123便>他者ブログ]

「第4回目の記事」 から続きます。
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/03/25/9228085

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「ジェット旅客機の無線通信装置」 について、「航空管制の無線通信」 を中心に、述べます。

可能な限り、日本航空123便と同じ、「ボーイング747型ジャンボ機」 に沿って述べます。

ボーイング747型の操縦席 (クラッシック ・ タイプ)

(図2) ボーイング747型の操縦席 (クラシック ・ タイプ)
(出典: 『ザ・コクピット 2003年1月1日発行』 (イカロス出版) を引用。加筆)

※※ 当記事の各図は 「拡大図付き」 です。マウスの左クリックで、「拡大図、元の図」 に切り替えられます。

※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を「二つのタブ」で同時に開き、一方のタブを「図の表示専用」にすると、非常に便利です。


「ボーイング747型機」 には、大きく分けて、「2種類」 あります。

いわゆる、「クラシック ・ タイプ」 と、新しい 「ハイテク ・ タイプ」 です。

「クラシック ・ タイプ」 は、123便当時も含め、当初からの機種です。

操縦席の計器が、昔ながらの 「丸形計器」、いわゆる 「アナログ方式」 です。

この 「図2」 が、それです。

「機種」 は、同誌 (出典) の記事を見ると、「ボーイング747-200B型」 のようです。

なお、「図2」 は、「次の記事」 で、すでに掲示したものを再掲しました。

(H: 既存の記事)
『「FS」ならば、「飛行機の操縦」が素人でも自由に出来ます(13)』
2017年07月29日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/07/29/8629975

この 「H: 既存の記事」 で、「図2」 に関して、いくつか述べています。


一方、「ハイテク ・ タイプ」 は、操縦席の計器が 「電子式 (デジタル式)」 の機種です。

現在では、「液晶 (LCD) ディスプレイ形式」 の計器を用います。

以前は、「ブラウン管 (CRT) ディスプレイ形式」 の計器を用いていました。


ボーイング747-400型の操縦席

(図3) ボーイング747-400型の操縦席
(出典: 『ザ ・ コクピット 2003年1月1日発行』 (イカロス出版) を引用。加筆)

「図3」 は、「液晶 (LCD) ディスプレイ」 の形式です。

なお、「図3」 では、「航空機関士席」 が、存在しません。

「機長席、および副操縦士席」 だけです。

いわゆる 「ツー ・ マン ・ クルー制」 です。

「航空機関士」 の任務を、大幅にコンピュータ化 (自動化) したので、「航空機関士」 が不要となりました。

目的は、「人減らし」 です。

航空会社にとっては、大きな利益になりますが、「運航乗員」 には、状況によっては余計な負担が加わるので、好ましいとは言いきれません。

まして、「航空機関士」 は、失業するので、大問題です。

(「副操縦士」 に転業した人も、少なくないようです)。
(年長者の場合は、はたしてどうなのか、よく分かりませんが)。

しかし、それが時代の趨勢 《すうせい》 ということにもなります。

現在は、大型機も、「機長、副操縦士」 の、2名乗務が当たり前です。

今となっては、「航空機関士」 の廃止は、「過去の出来事」 となりました。

余談ですが、かなり昔の 「操縦室」 には、大勢乗務していました。

◎ 機長
◎ 副操縦士
◎ 航空機関士
◎ 航空士
◎ 通信士

(航空士と、通信士は、兼務する場合も少なくないようですが)。
(航空士は、現在位置の測定、飛行コース算出などが任務です)。
(時代の進展と共に、通信士から順に、消え去りました)。

(自衛隊も含め、大型軍用機では、現代でも、これらが全員搭乗している場合も少なくありません)。
(さらに、機長の上官として、「指揮官」 が、別に搭乗している場合もあります)。

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ボーイング747の操縦席 (日本航空のフライト ・ シミュレーター)

(図4) ボーイング747の操縦席 (日本航空のフライト ・ シミュレーター)
(出典: 自分で撮影)

※ 透明のガラス壁を通して撮影しているので、反射があり、少し不鮮明な画像になっています。
(以下同様)。


この 「図4」 は、実機ではなく、「日本航空の、旧 ・ 乗員訓練センター」 で実際に使っていた、「フライト ・ シミュレーター」 の展示品です。

ただし、「航空機関士席」 は、取り除いているので、この展示品には存在しません。

「図3」 と同様に、「機長席、および副操縦士席」 だけしかありません。

この 「図4」 の手前右側に、本来ならば、「航空機関士席」 があります。

展示品の大きさを節約するために、「航空機関士席」 を省略したものと思います。

本来ならば、「図2」 と同じような姿をしています。

(私個人としては、「航空機関士席」 も、ぜひ残してほしかったと強く望んでいますが)。

日本航空のフライト・シミュレータ展示品 (外観 ・ 左側)

(図5) 日本航空のフライト・シミュレータ展示品 (外観 ・ 左側)
(出典: 自分で撮影)

この展示品は、誰でも、自由に、無料で見学できます。

場所は、「羽田空港」 の近くです。

かつて、この 「乗員訓練センター」 があった場所に展示しています。

この、「図4および、図5」 に関しては、「以下の記事」 をご覧下さい。

(I: 既存の記事)
『「FS」ならば、「飛行機の操縦」が素人でも自由に出来ます(11)』
2017年07月22日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/07/22/8625526

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123便当時、「ボーイング747型機」 は、「無線通信装置を5台」 搭載していました。

(この機種に限らず、大型ジェット旅客機は、同様のはずです)。

(A) 超短波 (VHF) 無線機 3台
(B) 短波 (HF) 無線機 2台

ただし、「(B) 短波 (HF) 無線機」 は、遠距離通信用として、長距離の国際線で用います。

123便の機体は、「ボーイング747SR-100型機」 です。

「SR」 は、「ショート ・ レンジ」 の頭文字です。

日本向けに、国内線専用機として、ボーイング社が製造しました。

したがって、国内線専用の123便では、「(B) 短波 (HF) 無線機」 も搭載していたのか、あるいは、搭載していないのか、素人なので分かりません。

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以下、「(A) 超短波 (VHF) 無線機」 に基づいて述べます。

「(A) 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器 3台」 の位置

(図6) 「(A) 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器 3台」 の位置
(出典: 自分で撮影)

「制御器」 と示す通り、これは 「無線機本体」 ではなく、「遠隔操作用」 の装置です。

「無線機本体」 は、機体の床下、「電子機器室」 の棚に、ずらっと並んでいます。

「ボーイング747型機」 は、2階建てなので、床下は、1階の客室より下になります。


なお、「図6」 の部分は、「操縦席全体 (図4)」 で、「中央部 ・ 手前」 の部分です。

それを示したのが、次の 「図7」 です。

「黄色枠線」 が、上記 「図6」 の部分

(図7) 「黄色枠線」 が、上記 「図6」 の部分
(出典: 自分で撮影)

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「ボーイング747型機」 で、「無線機本体」 を設置してある 「電子機器室」 がどこにあるのか、あいにく手元の資料では、見当たりません。

代わりに、「マクダネル・ ダグラス DC-10型機」 の図を示します。

電子機器室の位置 (マグダネル・ダグラス DC-10型機)

(図8) 電子機器室の位置 (マクダネル ・ ダグラス DC-10型機)
(出典: 『 航空情報 臨時増刊 (№329) エアバス ・ ジャンボ 』(酣燈社) を一部引用。加筆)


電子機器室の 「推測による」 位置? (ボーイング747型機)

(図9)  電子機器室の 「推測による」 位置? (ボーイング747型機)
(出典: 『 航空情報 臨時増刊 (№329) エアバス ・ ジャンボ 』(酣燈社) を一部引用。加筆)

「図9」 のように、「前脚収納室」 の後部が、「電子機器室」 かもしれませんが、断定はできません。

なお、「図8と、図9」 は、同一縮尺ではありません。

「ボーイング747型機」 の、全長は、約70メートルです。

一方、「マクダネル ・ ダグラス DC-10型機」 の全長は、約55メートルです。

それを、同じ 「B5判の雑誌ページ、一杯」 に、それぞれ掲載しています。

そのため、「図9 (ボーイング747型機)」 の方が、「元のイラスト図」 としては、縮尺が大きく (図としては小さく) なります。

したがって、同一縮尺で見れば、「図9 (ボーイング747型機)」 の 「推測による電子機器室」 が、もっと大きくなります。

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【参考】

「出典: 『 航空情報 臨時増刊 (№329) エアバス ・ ジャンボ 』(酣燈社)」 は、新しい本ではありません。

「昭和49 (1974年) 年2月」 発行の、かなり古い本です。

そのため、「マクダネル ・ ダグラス DC-10型機」 は、日本では、だいぶ前に姿を消しています。

今では、「ボーイング747型機」 も、日本では、すでに引退していますが。

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№2 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器

(図6-1) №2 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器
(出典: 自分で撮影)

この 「図6-1」 は、ご覧の通り、「図6」 で、「№2 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器」 を、拡大撮影したものです。

「№1および、№3」 も、外観は、まったく同じです。

ただし、やむなく斜め方向から撮影しているので、肝心のパネル面が、ほとんど分かりません。

「№3」 に至っては、手前の、大きくて真っ黒な 「方向舵 トリム ・ ノブ」 に隠れて、まったく見えません(笑)。

そこで、「代用品」 を用います。

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話の途中ですが、時間がないので、やむなく 「次回」 に続きます。

申し訳ありませんが、ご了承願います。

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長文のため、「第6回目」 に続きます。

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https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/04/03/9231237


上記以外の、各回記事URL (リンク先) は、「以下のページ」 をご参照願います。

(パソコンの場合、「リンクを新しいタブで開く」 の方法を用いると好都合です)。
(スマホの場合は、あいにく方法が分かりません)。

『★連載記事 連動URL一覧表★ タイトル『日航123便墜落事件 - 航空管制通信での「周波数変更の指示」に関して「他者ブログ」宛にコメント投稿しました(1) ~ (24最終回)』』
2020年11月05日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/11/05/9313516


「サイトマップ」 もご利用頂けます。
『ホームページにあるのと同じ目的の「サイトマップ」』
2015年12月18日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2015/12/18/7953004


お手数をかけて大変申し訳ありませんが、どうかご了承願います。

日航123便墜落事件 - 航空管制通信での「周波数変更の指示」に関して「他者ブログ」宛にコメント投稿しました(6)2020年04月11日

[カテゴリ: JAL123便>他者ブログ]

「第5回目の記事」 から続きます。
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/04/03/9231237

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「図12の説明文 (注記)」 を修正しました。 <R2 / 2020-9-23>

「場所」 は、文頭から 「1/2程度」 のところです。
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「前回 (第5回目) の記事」 に対するコメント投稿で、「非常に貴重な映像」 を、教えて頂きました。

感謝致します。

(J: 頂いたコメント投稿)
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『 rainbo6003 』 様 2020年04月04日 01時53分45秒

>こんにちは。
https://www.youtube.com/watch?v=PYj82Ttiw2g&t=414s
>この動画の5:55辺りに、ちらっと場所が出てきますね。
>図9で合ってるような感じです。
==================================
(J: 頂いたコメント投稿。以上)


この動画で、「5:54 から 6:32」 までが、「客室1階の床下、電子機器室」 の映像です。

そのすぐ次に、かの有名な、「フライト・レコーダーと、ボイス・レコーダー」 の映像があります。

これ以外にも、一般乗客では入れない場所の紹介が、いろいろあり、「貴重な、お宝映像」 と言えます(笑)。

「電子機器室」 に入る、床の 「ハッチ」 画像

(図10) 「電子機器室」 に入る、床の 「ハッチ」 画像
(出典: ボーイング747 https://www.youtube.com/watch?v=PYj82Ttiw2g&t=414s

※※ 当記事の各図は 「拡大図付き」 です。マウスの左クリックで、「拡大図、元の図」 に切り替えられます。

※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を「二つのタブ」で同時に開き、一方のタブを「図の表示専用」にすると、非常に便利です。


「電子機器室」 の位置を示す、説明画像

(図10-1) 「電子機器室」 の位置を示す、説明画像
(出典: 『ボーイング747 https://www.youtube.com/watch?v=PYj82Ttiw2g&t=414s 』 を引用。加筆)

「図10-1」 を見ると、前車輪部のすぐ後ろにあると、分かります。

さらに、そのすぐ上に、「乗降ドア」 があると分かります。

「乗降ドア」 のすぐ脇と分かる映像

(図10-2) 「乗降ドア」 のすぐ脇と分かる映像
(出典: 『ボーイング747 https://www.youtube.com/watch?v=PYj82Ttiw2g&t=414s 』 を引用。加筆)

「図10-2」 では、乗降ドアが開いており、夜間の撮影らしく、外は真っ暗です。


「前回 (第5回目) の記事」 中で、「図9」 に示す通り、「前車輪部」 のすぐ後に、「電子機器室」 があるのではと推測しました。

「上記動画」 のおかげで、それが実証されました。

一安心しました(笑)。

やはり、「貴重な、お宝映像」 です(笑)。


「電子機器室」 の無線機類?

(図11) 「電子機器室」 の無線機類?
(出典: 『ボーイング747 https://www.youtube.com/watch?v=PYj82Ttiw2g&t=414s 』 を引用。加筆)

この 「図11」 で、5本の矢印で示す機器が、あるいは、「無線機の本体」 かもしれません。
(本当のところは、分かりませんが)。

「VHF (超短波) 無線機の本体 (一例)」 を、以下に示します。

「VHF (超短波) 無線機」 の一例

(図12) 「VHF (超短波) 無線機」 の一例
(出典: 津田良雄・著 『実用航空無線技術』(情報通信振興会) を引用。加筆)

「図12」 で、上側の図が、「VHF (超短波) 無線機」 の本体です。

「送信機、受信機」 が、一体になっています。

根元の部分に、「機器の名称」 などが、表示してあるはずです。

それを見れば、どの装置か、はっきり分かります。

「下側の図」 が、操縦室内にある、「制御器」 です。

同書 (出典) では、「周波数設定パネル (RCP : ラジオ ・ コントロール ・ パネル) (注) 」 と表現しています。

これが 「正しい名称」 かと思いますが、ここでは、なるべく分かりやすくするため、「制御器」 と表現しています。

なお、かなり古い参考図書では、「制御器」 の表現を用いています。
(岡田実 ・ 編 『航空電子装置』(日刊工業新聞社) 初版発行 : 昭和47年 (1972年))。

(注) 「ラジオ」 とは、「無線」 あるいは、「電波」 「無線通信」 などのことです。
昔からある 「中波のラジオ放送」、あるいは、「FMラジオ放送」 のことではありません。
「ラジオ (Radio)」 を、「レディオ」 とも、言います。
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「上記の (注) 2行目、3行目」 を修正しました。<R2 / 2020-9-23>

(2行目 修正前)
昔からある 「中波のラジオ放送」、あるいは、「FMラジオ放送」 のことではありません。

(2行目 修正後)
したがって、昔からある 「中波のラジオ放送」、あるいは、「FMラジオ放送」 も、ラジオですが、ここでは、「ラジオ放送」 ではなく、「無線機」 を意味します。


(3行目 修正前)
「ラジオ (Radio)」 を、「レディオ」 とも、言います。

(3行目 修正後)
ここでは、「ラジオ (Radio)」 を、「レディオ」 とも、言います。

(注) 当ブログ (アサブロ) は、「取り消し線」 を (事実上) 使えないので、修正部分は 「文字で表現」 するしかありません。


具体的な 「修正理由」 は、大変お手数ですが、「以下の記事」 をご参照願います。

(既存の記事)
『日航123便墜落事件 - 航空管制通信での「周波数変更の指示」に関して「他者ブログ」宛にコメント投稿しました(17)』
2020年09月19日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/09/19/9297080

<R2 / 2020-9-23>
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なお、「図12」 は、いずれも、一例です。

「無線機メーカー」 により、機種により、外観、構造が、多少異なります。

特に、「操縦室内」 の機器類の 「外観、構造、操作方法」 は、実際に機体を使用する 「航空会社」 によって、微妙に異なる場合も、少なくありません。


機体後部・左上側にある 「ボイス・レコーダーと、フライト・レコーダー」

(図13) 機体後部・左上側にある 「ボイス・レコーダーと、フライト・レコーダー」
(出典: 『ボーイング747 https://www.youtube.com/watch?v=PYj82Ttiw2g&t=414s 』 を引用。加筆)

「図13」 で、黄色の矢印で示した 「2台の装置」 が、動画で述べている通り、「ボイス・レコーダーと、フライト・レコーダー」 です。

あいにく、どちらが、どちらなのか、分かりません。

後日、余裕があれば、「参考図書の図」 を掲示したいと思っています。

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ここから、「当記事の本題」 です。

「前回 (第5回目) の記事」 で、「図6-1」 を掲げました。

№2 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器

(図6-1) №2 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器 (再掲)
(出典: 自分で撮影)

ところが、斜めから撮影しているので、「肝心のパネル面」 が、ほとんど分かりません。

そこで、「代用品」 を掲げます。

№1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器

(図6-1-1) №1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器
(出典: 日本航空の、運航乗員訓練用 「紙レーター」 を、自分で撮影)

※ 「図6-1-1」 は、本物の 「パイロットや、航空機関士」 の訓練用に用いる、俗称 「紙レーター」 です。
「紙製のフライト・シミュレーター」 という意味です(笑)。

※ デジカメで近接撮影したので、少し画像が、ゆがんでいます。


これの 「全体図」 を、以下に示します。

操縦席 ・ 中央ペデスタル部 (全体図)

(図14) 操縦席 ・ 中央ペデスタル部 (全体図)
(出典: 日本航空の、運航乗員訓練用 「紙レーター」 を、自分で撮影。追記)


「前回 (第5回目) の記事」 で、以下の 「図7」 を掲げました。

「黄色枠線」 が、上記 「図6」 の部分

(図7) 「黄色枠線」 が、上記 「図6」 の部分 (再掲)
(出典: 自分で撮影)

この 「黄色枠線」 部分から、機首方向へ、エンジン操作用の 「スラスト・レバー」 部分などを含む、「中央ペデスタル部 (操作台部)」 全体を示すのが、上記 「図14」 です。

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なお、「日本航空の、運航乗員訓練用 『紙レーター』」 に関しては、お手数ですが、「以下の記事」 をご覧下さい。

(K: 既存の記事)
『JAL123-事故調査報告書「ボイス・レコーダ記録」を見ると、「急減圧流は存在しない」と解釈できる(4)』
2018年02月09日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2018/02/09/8785313

この記事中で、「図6」 以降、『紙レーター』 について、少し述べています。

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№1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器の説明

(図6-1-2) №1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器の説明
(出典: 日本航空の、運航乗員訓練用 「紙レーター」 を、自分で撮影。追記)

この 「図6-1-2」 では、一見すると、「二つの周波数で、同時に送受信できる」 ように見えます。

ところが、そうではありません。

一度に使えるのは、「どちらか一方の周波数だけ」 です。

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なお、具体的な操作説明は、次回に行います。

「航空管制通信」 との関係についても、次回、述べます。

冒頭の 「動画説明」 に、予想外に時間を取られてしまいました(笑)。

ご了承願います。

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長文のため、「第7回目」 に続きます。

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https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/04/11/9234297


上記以外の、各回記事URL (リンク先) は、「以下のページ」 をご参照願います。

(パソコンの場合、「リンクを新しいタブで開く」 の方法を用いると好都合です)。
(スマホの場合は、あいにく方法が分かりません)。

『★連載記事 連動URL一覧表★ タイトル『日航123便墜落事件 - 航空管制通信での「周波数変更の指示」に関して「他者ブログ」宛にコメント投稿しました(1) ~ (24最終回)』』
2020年11月05日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/11/05/9313516


「サイトマップ」 もご利用頂けます。
『ホームページにあるのと同じ目的の「サイトマップ」』
2015年12月18日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2015/12/18/7953004


お手数をかけて大変申し訳ありませんが、どうかご了承願います。

日航123便墜落事件 - 航空管制通信での「周波数変更の指示」に関して「他者ブログ」宛にコメント投稿しました(7)2020年04月18日

[カテゴリ: JAL123便>他者ブログ]

「第6回目の記事」 から続きます。
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/04/11/9234297

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「前回 (第6回目) の記事」 から、話を持ち越します。

まず、2件の図を 「再掲」 します。

№2 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器

(図6-1) №2 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器 (再掲)
(出典: 自分で撮影)

※※ 当記事の各図は 「拡大図付き」 です。マウスの左クリックで、「拡大図、元の図」 に切り替えられます。

※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を「二つのタブ」で同時に開き、一方のタブを「図の表示専用」にすると、非常に便利です。


№1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器の説明

(図6-1-2) №1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器の説明 (再掲)
(出典: 日本航空の、運航乗員訓練用 「紙レーター」 を、自分で撮影。追記)


№1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器 (斜め左側から見た写真)

(図6-1-3) №1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器 (斜め左側から見た写真)
(出典: 自分で撮影)

この 「図6-1-3」 は、いわば 「おまけ」 です(笑)。

上記、「図6-1」 が、斜め写真で、かなり分かりづらいので、少しでも補うために、掲げました。


№2 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器 (副操縦士席の窓から見た写真)

(図6-1-4) №2 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器 (副操縦士席の窓から見た写真)
(出典: 自分で撮影)

この 「図6-1-4」 も、おまけです(笑)。

「副操縦士席」 の、窓の外側から写しました。

一番下側、斜めに白く見えるのは、「副操縦士」 が座る座席の、「座面」 部分です。

図の右側が、「機首の方向」 です。

これでも、やはり分かりづらいですが、これ以上の写真がない (撮影できない) ので、ご了承願います。

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(注) 「図6-1」 ~ 「図6-1-4」 までの、4枚の図で、「№2 超短波 (VHF) 無線機・制御器と、№1 超短波 (VHF) 無線機・制御器」 とが混在しています。

これは、「外観 ・ 形状」 が、両者とも、まったく同じなので、同列に扱っています。

その限りにおいて、「№2と、№1」 は、いずれも、違いはありません。

「第5回目の記事」 で掲げた、「図6」 の、「№3 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器」 も同じです。

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№1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器の操作説明 (1)

(図6-2) №1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器の操作説明 (1)
(出典: 日本航空の、運航乗員訓練用 「紙レーター」 を、自分で撮影。追記)

「図6-2」 を見れば、「周波数設定スイッチA」 を回せば、「周波数表示A」 が、それに連動して変化すると、誰でも分かると思います。

もちろん、「B側」 も同様です。

そういう意味では、「周波数設定スイッチ」 と言うよりも、「周波数設定ツマミ (周波数設定ノブ)」 と表現する方が、好ましい (適切) かもしれません。

(注) 「周波数表示A / B」 および、「周波数設定スイッチA / B」 いずれも、説明のため、私が勝手に表現しています。
(正確な名称は、あいにく分かりません)。


「前回 (第6回目)」 で述べた通り、この制御器 (無線機) は、「一度に、二つの周波数」 を、同時使用はできません。

「どちらか、一方の周波数」 しか使えません。

それが、この 「図6-2」 で示す、「A - B 切り替えスイッチ」 です。
(これも、説明のために、私が勝手に表現しています)。

このスイッチ部に 「TFR」 と表示しています。
(文字がつぶれて、見づらいですが)。

これは、おそらく 「トランスファー」 のことだろうと思います。

辞書を見ると、「transfer」 ならば、「移す、動かす、移転、移動」 などの意味があります。

したがって、「周波数を、A あるいはB に移動させる (切り替える)」 と言えます。

この 「TFR」 スイッチを、左側に倒せば、「周波数表示A」 の周波数で、「この無線機が動作する」 ことになります。
(送信 ・ 受信ともに)。

逆に、右側に倒せば、「周波数表示B」 の周波数で、この無線機が動作することになります。

どちらで動作しているかを示すのが、「すぐ上にある表示灯」 です。

「図6-2」 では、左側 「周波数表示A」 の 「緑色灯」 が点灯しています。

「こちら側の周波数」 で、動作していると分かります。

ただし、「図6-2」 では、A、Bどちらも、「周波数が、118.00メガヘルツ (MHz)」 になっています。

そのため、A、Bどちらにスイッチを倒しても、「周波数が、118.00メガヘルツ (MHz)」 に変わりありませんが。

いずれにしても、一度に使える周波数は、「1波だけ」 です。

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この 「無線機 (制御器)」 では、一度に使える周波数は 「1波だけ」 なのに、なぜ、わざわざ 「二つの周波数」 を同時に表示しているのか?

それは、周波数の切り替えを、「少しでも素早くするため」 です。

さらには、切り替える周波数の設定を、「間違いなく確実に行うため」 です。

(これ以外にも、理由があるかもしれませんが、あいにく、そこまでは分かりません)。

「第4回目の記事」 で、「管制機関との交信記録として、図1 / F :引用」 を掲げました。

「事故調査報告書の別添3」 によれば、123便が、「これら5カ所の管制機関」 と、次々と交信しています。
(実際は、もう1カ所、「進入管制 = 東京アプローチ」 もありますが)。

123便に限らず、「パイロットの側」 からすれば、地上を走行しながら、さらには、上空を飛行しながら、これらの管制機関と、次々交信する必要があります。
(「管制承認伝達席 = 東京デリバリー」 だけは、駐機場で、停止した状態で交信しますが)。

「第4回目の記事」 では触れませんでしたが、「図1 / F :引用」 を見れば、各管制機関は、それぞれ周波数が異なります。

したがって、これらと交信するためには、「周波数も、それに合せて、次々と変更する」 必要があります。

その時、周波数変更に、手間取っていては、話になりません。

素早く切り替える必要があります。

さらには、「変更後の周波数」 が、間違っていたら、他の管制機関を誤って、呼び出してしまう恐れがあります。
(あるいは、相手の存在しない、まったく意味のない周波数で、呼び出しを行ってしまう可能性もあります)。

相手の管制機関に限らず、関係する複数の航空機側に対しても、いろいろ迷惑をかけてしまいます。

自分自身の、飛行操作に対しても、無駄な時間や、余計な手間を引き起こします。

誰にとっても、非常に好ましくありません。

そのため、周波数の切り替えを 「少しでも素早く」 行い、切り替える周波数の設定を 「間違いなく確実に行う」 必要があります。

「図6-2」 を見れば、これらの確実性を得るために、「A、B二つの周波数を、同時に用意し、切り換えて、使用できる構造」 にしてあると分かります。

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この構造について、具体的に述べます。

「第4回目の記事」 での、「F :引用」 を再度掲げます。

(F: 引用) (再掲)
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別添3 管制機関との交信記録

【交信者】                               【周波数】
DELIVERY   = 東京 飛行場 管制所 管制承認伝達席 121.8 MHz

GROUND    = 東京 飛行場 管制所 地上管制席    121.7 MHz

TOWER     = 東京 飛行場 管制所            118.1MHz
 
DEPARTURE = 東京 ターミナル管制所 出域管制席   126.0 MHz

ACC      = 東京 管制区管制所             123.7 MHz

JL123     = 日航123便
==================================
(F: 引用 (再掲)。以上)


この中で、例えば、1番目と、2番目を取り出します。

DELIVERY   = 東京 飛行場 管制所 管制承認伝達席 121.8 MHz

GROUND    = 東京 飛行場 管制所 地上管制席    121.7 MHz

両者の、「周波数」 を見て下さい。

DELIVERY (東京デリバリー) = 121.8 MHz (メガヘルツ)

GROUND (東京グランド)= 121.7 MHz (メガヘルツ)

これを、「図6-2」 に当てはめると、次の 「図6-2-1」 となります。

№1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器の操作説明 (2)

(図6-2-1) №1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器の操作説明 (2)
(出典: 日本航空の、運航乗員訓練用 「紙レーター」 を、自分で撮影。追記)


(1) 「DELIVERY (東京デリバリー)」 と交信する前に、まず、「周波数表示Aを、121.80に設定」 します。

(2) さらに、「周波数表示Bを、121.70に設定」 しておきます。

(3) 「TFR」 スイッチを左に倒します。

(4) すぐ上の 「緑色灯」 が点灯します。

(5) そして、「DELIVERY (東京デリバリー)と、121.80 MHz (メガヘルツ) で交信」 します。

(6) 「DELIVERY (東京デリバリー)」 との交信が終了したら、「TFR」 スイッチを右に倒します。

(7) 今度は、「GROUND (東京グランド) と、121.70 MHz (メガヘルツ)で交信」 します。

このような手順を踏めば、周波数変更が、素早くできます。

さらに、周波数の設定も、変更する前に、落ち着いて、ゆっくり確実にできるので、設定ミスを防げます。


GROUND (東京グランド) = 121.7 MHz (メガヘルツ)

TOWER (東京タワー) = 118.1MHz (メガヘルツ)

この両者の切り替えも、同様です。

№1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器の操作説明 (3)

(図6-2-2) №1 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器の操作説明 (3)
(出典: 日本航空の、運航乗員訓練用 「紙レーター」 を、自分で撮影。追記)


(1) 「図6-2-2」 で、右側 「周波数表示B」 は、すでに、「GROUND (東京グランド) = 121.70 MHz (メガヘルツ)」 になっています。
(「図6-2-1」 のままになっています)。

(1-1) この管制機関と、「交信している状態のまま」 になっています。

(1-2) 「TFR」 スイッチも、右に倒したままです。

(1-3) 「緑色灯」 も、右の 「周波数表示B」 側が、点灯したままです。

(2) そこで、左側 「周波数表示A」 を、新たな 「TOWER (東京タワー) = 118.10 MHz (メガヘルツ)」 に設定します。

(3) 今度は、「TFR」 スイッチを、左に倒します。

(3-1) もちろん、「緑色灯」 も、左の 「周波数表示A」 側が、点灯します。

(4) そうすれば、直ちに、左側の周波数A 「TOWER (東京タワー) = 118.10 MHz (メガヘルツ)」 で交信できます。

この変更設定も、「TOWER (東京タワー)」 を呼び出す直前に、急いで行うのではなく、それより前の段階で、余裕を持って行います。

そのためにこそ、「制御器には、2組の周波数表示や、周波数設定スイッチ」 が設けてあるのです。

このようにして、次々と、「所要の管制機関との交信を、切り替えて行う」 ことができます。

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以上の通り、「周波数を切り替える」 ことによって、「変更前の、今までの周波数」 が (事実上) 使えなくなります。

変更後の 「新たな周波数」 を使うのが、当然です。

周波数を変更したので、「変更前の、今までの周波数」 は、本来ならば、使う必要性、必然性が、まったくありません。

したがって、管制機関が、もし仮に 「変更前の、今までの周波数も、同時に聴取しろ」 と指示したとしても、パイロット側としては、やりようがありません。

どうしても、「変更前の、今までの周波数も、同時に聴取する」 ならば、「TFR」 スイッチを、いちいち切り換える操作を、ひんぱんに、行わなければならなくなります。

そんなことをしていたら、自分たち自身の、「本来の飛行操作」 を、やっていられなくなります。

そもそも、管制機関側が、「そんなバカげた指示」 をするはずがありません。

一方、「超短波 (VHF) 無線機」 は、3台装備していると、前述しました。

ところが、他の2台も、それぞれ 「別の周波数」 で使っています。

これに関しては、次回述べる予定です。

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長文のため、「第8回目」 に続きます。

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