「FS」ならば、「飛行機の操縦」が素人でも自由に出来ます(2) ― 2016年08月31日
第1回目の記事から続きます。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/08/28/8165090
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素人が、「お遊び」シミュレータ操縦を行う方法として、少なくとも以下の方法があります。
(A)市販のパソコン用「フライト・シミュレータ」ソフトを用いる。
(B)企業(シミュレータ店)や博物館などに設置してある、「本格的な」フライト・シミュレータを利用する。
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上記(A)市販のパソコン用「フライト・シミュレータ」ソフトとしては、マイクロソフト社の
『 Flight Simulator 』が、一番手頃でした。
ところが、いつの間にか製造販売を終了してしまいました。
最終のバージョン(製品名)は、『 Flight Simulator X 』だと思います。
現在は、入手出来ません。
「アマゾン」あたりでは、中古品を多少売っています。
ただし、「日本語版」は、希少品として、かなり高い値段で売っているようです。
「英語版」は、通常価格、あるいは中古なので安く買えるようですが、英語に強い人以外は、避けた方が無難です。
インストール自体は出来ても、航空に関する専門的な用語は、ありふれた英和辞典には、ほとんど載っていない可能性があります。
結果的に、持てあます恐れが濃厚です。
これに代るソフトとして、ラミナー・リサーチ社の『 X-PLANE10 』があります。
手元の日本語マニュアルを見ると、日本での販売元は『(株)イーフロンティア』、発売元は『(株)ズー』となっています。
『フライトシミュレータ Xプレイン10 日本語(本体)』
http://www.x-plane.jp/items/2319050
ソフトの「中身」としては、マイクロソフト社の『 Flight Simulator 』よりも、レベルが高いとも言えます。
ところが、日本語マニュアルによれば、このソフトは一般素人向けではあっても、「ゲームソフト」ではありません。
マイクロソフト社の『 Flight Simulator 』は、基本的にはゲームソフトの位置付けになっています。
ただし、長年にわたってバージョンアップを行ってきたので、発売初期はともかく、今ではかなりの性能を持っています。
質的には、ゲームソフトの領域を超越して、「業務用ソフト」に近い能力があるとも言えます。
それでも基本が「ゲームソフト」なので、素人には扱いやすいと言えます。
ところが、ラミナー・リサーチ社の『 X-PLANE10 』は、「ゲームソフトではない」ので、素人では、扱いにくい面があります。
例えば、「日本語版」であるにもかかわらず、すべてが日本語表示にはなっていません。
「英語表示」の部分が、少なくありません。
さらに、ソフト上での「設定項目」がたくさんあり、フライト・シミュレータ初心者では、訳が分からず、行き詰まる恐れがないとは言えません。
サポートに、いろいろと問い合わせる羽目になるかもしれません。
ただし、最初は苦労しても、いったん使い方が分かれば、なんとかなると思いますが。
また、「ハード面」でも、いささか「やっかい」です。
マイクロソフト社『 Flight Simulator 』の場合、このソフトの他に、パソコン周辺装置としての「操縦桿(エンジン・レバー付き)」を購入して、使用する必要があります。
(操縦桿とエンジンレバーが別々になっている製品(高価)もあります)。
「テンキー」を使って、操縦(上昇、降下、旋回など)も可能ですが、これでは、あまりにも使い勝手が悪いので、どうしても「操縦桿(エンジン・レバー付き)」が必要です。
ラミナー・リサーチ社の『 X-PLANE10 』の場合は、「操縦桿(エンジン・レバー付き)」の他に、「方向舵ペダル」も購入する必要があります。
本来ならば、どんなフライト・シミュレータでも、「操縦桿」 「エンジン・レバー」の他に、「方向舵ペダル」も必要です。
ところが、マイクロソフト社『 Flight Simulator 』は、ゲームソフトの位置付けなので、「方向舵ペダルを使わない設定」にすれば、操縦が成り立ちます。
「操縦桿」の動きに、「方向舵」の動きを連動させるという、シミュレータならではの、いわば「インチキ設定」が出来るようになっています。
一方、ラミナー・リサーチ社の『 X-PLANE10 』は、「ゲームソフトではない」ので、この「インチキ設定」が出来ません。
(ソフトが自動的に方向舵を制御する機能もあるが、不十分(おまけに過ぎない)なので、「方向舵ペダル」の使用を強く勧める旨、マニュアルに書いてあります)。
この部分に関しては、シミュレータではなく、「本物の飛行機」と、同様に作ってあると言えます。
必ず、「方向舵ペダル」が必要です。
それだけに、「リアルな操縦」を楽しめるとも言えます。
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「操縦桿(エンジン・レバー付き)」 「方向舵ペダル」について。
下記の通販会社に、写真があります。
『インタークラフト オンラインショップ』
http://inter-craft.co.jp/shop/shop_category/ch-products
「 CH Products社」の製品
◎ 操縦桿
Flight Sim Yoke 操縦桿 USB(フライト シム ヨーク)
※ 操縦桿の他に、エンジン・レバー(3本で一組)も、付いています。
※ 机などに全体を固定する機構が非常に貧弱で、取り付けにくい場合もあります。
(ただし、今は改善されているかもしれません)。
◎ 方向舵ペダル
CH PRO PEDAL USB(CH プロペダル)
※ この「方向舵ペダル」は、あまり使い勝手が良くありません。
トップページは、以下のURLです。
『INTER CRAFT』
http://www.inter-craft.co.jp/
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その他の「方向舵ペダル」。
『 Saitek,フライトシム向けラダーペダルを10月30日に発売』
http://www.4gamer.net/news/history/2006.10/20061003125534detail.html
※ 「ラダー」とは、方向舵のことです。
『 pro flight rudder pedals 』
https://www.amazon.co.jp/s/?ie=UTF8&keywords=pro+flight+rudder+pedals&tag=yahhyd-22&index=aps&jp-ad-ap=0&hvadid=97769722345&hvdev=c&ref=pd_sl_2l4ktpidtz_e
これらのペダルは使ったことがないので、使い勝手が良いか悪いか分かりません。
ただし、写真を見る限りでは、ペダル下端部に、足の「かかと」を乗せる(支える)ための「出っ張り」があるように見えます。
これが、ゲーム機ならではの「余計なもの」です。
シミュレータではなく、実機の「方向舵ペダル」は、足の「かかと」を床に接した状態で、足を前後に動かして操作します。
「かかと」も含めて、足全体をペダルに乗せて操作するのは、いかにも「ゲーム機」ならではの、リアリティに欠けた姿です。
本来ならば、正しい操作姿勢とは言えません。
前述した、『 CH Products社 』の「方向舵ペダル」CH PRO PEDAL USB(CH プロペダル)も、同様に、ペダル下部に「かかと」を乗せる(支える)ための「出っ張り」があります。
http://inter-craft.co.jp/shop/shop_category/ch-products
これも、使い勝手が悪い理由の一つです。
実機では、「方向舵ペダル」が、車輪の「ブレーキ・ペダル」を兼用しています。
ブレーキをかける時は、「かかと」を床から持ち上げ、つま先でペダルの上部を踏み込むように操作します。
ただし、体の大きな欧米人ならば、「かかと」を上げることなく、床に接したまま、ブレーキ操作が出来るようです。
欧米製の飛行機は、当然ながら、欧米人の体格に合わせて設計しています。
右足で右車輪のブレーキを、左足で左車輪ブレーキを、それぞれ操作します。
同時に踏み込めば、両方のブレーキが同時に動作するのは言うまでもありません。
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私の使っているフライト・シミュレータは、「ひどい状態」です。
前述した、マイクロソフト社の『 Flight Simulator 』を使っています。
ただし、バージョンの古い『 Flight Simulator 2002 』です。
Windows7では、バージョンが古くて、対応していません。
しかし、これより新しいバージョンは、持っていません。
ずっと後になって、新しいバージョンを買おうとしたら、前述の通り、製造販売が終了していたので買えません。
やむなく、この古いものを使っています。
基本的な飛行は可能なので、「だまし、だまし」使っています。
そこで、やむなく前述の、ラミナー・リサーチ社『 X-PLANE10 』を新たに買いました。
ソフト自体は正常に動作するのですが、ハードがついて行きません。
前述の通り、操縦桿の他に、方向舵ペダルが必要です。
ところが、方向舵ペダルを持っていません。
昔は持っていたのですが、壊れたので処分し、それ以来、買わずに来ました。
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<訂正>
上記の『…… 壊れたので処分し、……』は、記憶違いです。
壊れたのは「方向舵ペダル」ではなく、「操縦桿」の方でした。
やむなく、操縦桿を新しく買い換えたところ、コネクタが合わなくなりました。
「操縦桿」と「方向舵ペダル」をケーブルで接続し、さらに、ケーブルでパソコンと接続する構造になっています。
新しい操縦桿は、「USBコネクタ」を用いています。
壊れた古い操縦桿は、「USBコネクタ」ではなく、それより前の「古い形式のコネクタ」を用いています。
古い「方向舵ペダル」も、当然ながら、同じ「古い形式のコネクタ」です。
そのため、「古い方向舵ペダル」と、新しい「USBコネクタ」の操縦桿とを接続出来なくなりました。
結局、古い方向舵ペダルは、使いたくても使えず、廃棄するはめになりました。
「USBコネクタ」を用いる、新しい「方向舵ペダル」を買えば、話は簡単です。
しかし、このペダルは、前述の通り、あまり使い勝手が良くないこともあり、買わないままになりました。
< この項、追記 H28 / 2016-8-31 >
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これも、前述の通り、マイクロソフト社の『 Flight Simulator 』は、方向舵ペダルがなくても、一応操縦が可能だからです。
ところが、ラミナー・リサーチ社の『 X-PLANE10 』は、必ず方向舵ペダルが必要です。
結局のところ、このソフトは、使いたくても使えません。
経済的に厳しいので、方向舵ペダルを買おうと、おいそれとは決断出来ません。
前述した、市販の「方向舵ペダル」は、前述の通り、「おもちゃ」と言えます。
フライト・シミュレータ用であっても、実機に近い実用性のある「方向舵ペダル」は、かなり高価です。
昔見たホームページでは、7万円ぐらいしました。
今は、ホームページに掲示していないので、値段が想像も出来ません。
もっと、高いのではないかと思います。
仕方なく、マイクロソフト社の『 Flight Simulator 2002 』を、だまし、だまし使って、がまんしている、お粗末な状況です。
操縦桿は、前述の「 CH Products 」製を使っています。
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「 CH Products社」の製品
◎ 操縦桿
Flight Sim Yoke 操縦桿 USB(フライト シム ヨーク)
『インタークラフト オンラインショップ』
http://inter-craft.co.jp/shop/shop_category/ch-products
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以下は、昔話です。
パソコンが世に出るはるか前、パソコンのご先祖様である、インテル社の「ワンボード・マイコン」が誕生すると、若い人たちが一斉に飛びつき、大流行しました。
これが、今あるパソコンの出発点と言えます。
良く憶えていませんが、1970年代だったかもしれません。
「ワンボード・マイコン」は、今あるパソコンの中身(主要部)である「マザーボード」と、似たようなものです。
今のパソコンしか知らない人ならば、「これでもコンピュータか?!」と、びっくりすると思います。
キーボードも、ディスプレイも、ハードディスクなどの外部記憶装置も、何もありません。
むき出しのボード(プリント基板)があるだけで、ケースなどまったくありません。
ボード(プリント基板)上に組み込んである、キースイッチを押して、入力します。
16進数の「数字だけ」しか入力出来ません。
ディスプレイも、ボード(プリント基板)上に組み込んである、数字表示用のLEDを用います。
確か、2桁か、あるいは4桁しか、なかったと思います。
しかし、当時としては、まったく画期的な商品でした。
そもそも、CPU自体が、今までなかった、非常に画期的な電子部品でした。
そのため大流行しました。
ラジオ部品街の東京・秋葉原は、「ワンボード・マイコン」を売る店だらけになりました。
その次の世代が、「マイコン(マイ=私の・コンピュータ)」です。
中身が、むき出しではなく、全体が金属ケースに入っており、キーボードが前面部に付いています。
これで、やっと少しコンピュータらしくなってきました。
しかし、例えば、ハードディスクが生まれるのは、ずっと先、パソコンの時代になってからです。
ただし、企業などが使っているコンピュータでは、古くからハードディスクもありましたが。
第2世代の「マイコン」を使って、自分の手で、フライト・シミュレータ・ソフト(プログラム)を作ろうとしました。
当時、ソフト(プログラム)は、自作するのが当たり前でした。
ただし、本格的なものではありません。
本物のフライト・シミュレータ・ソフトは、航空機の動きを様々な方程式で表し、それを計算して、機体の動きや、計器の指示などをディスプレイに表示させる構造になっているようです。
そこまでは、とても出来ません。
そこで、速度計や、高度計などの計器を画面に表示して、その指示が、もっともらしく変化するような、その程度の「おもちゃ」のフライト・シミュレータ・ソフトを作ろうとしました。
長い時間かかって、プログラムの作り方を覚えて、プログラム作成のマニュアルと首っ引きで、少しずつ作り始めました。
エンジン始動に割り当てたキーを押すと、エンジン回転計の数字が少しずつ増加し、上昇に割り当てたキーを押すと、離陸を開始して、高度計の数字が少しずつ増加するところまで、取りあえず作ったところで、興味の対象が、大幅に移ってしまいました。
当ブログにもある「精神世界」に目が向き、そちらに、のめり込んで行きました。
結局、このプログラム(ソフト)作成は、それで終りになってしまいました。
そして、平成元年に、パソコンを購入しました。
やがて、市販のフライト・シミュレータ・ソフトも購入しました。
ソフト名も、メーカー名も憶えていません。
『セスナ・フライト』という名称だったかもしれません。
メーカーは日本です。
Windows が生まれる、だいぶ前の話です。
当時の「OS」は、同じマイクロソフト社の「MS-DOS」が、主流でした。
パソコン自体が、今から見れば、おもちゃみたいに貧弱なものでした。
ただし、当時は、それが時代の最先端なので、仕方がないことです。
フライト・シミュレータ・ソフトの能力も、それに比例して、今とは比べものにならない、貧弱なものです。
地上の景色は、おおざっぱな、ギザギザした線状の海岸線があるだけです。
さらに、主要な山を、ピラミッドのように、四角錐の直線で表示している程度です。
もちろん、山の名前など判別出来ません。
結局、地形を見ながら、正確に飛行するのは、かなり困難です。
しかも、操縦は、キーボードを用いた、キー入力ですべて行います。
操縦桿などありません。
なおさら、今のフライト・シミュレータなみの飛行は、とても出来ません。
操縦能力にたけた人なら、あるいは可能だったかもしれませんが。
そこで、いったん離陸したら、着陸はほとんど行わず、ひたすら「無線航法」による飛行を行いました。
地上に設置してある、無線航行援助施設の「VOR」や「NDB」の電波を機上で受信し、それを計器に表示させ、現在位置を知り、飛行方向を判断する、飛行方式です。
「VOR(ブイ・オー・アール)」は、電波として「超短波」を用います。
航空機のVOR表示器に、地上のVOR施設の方位を、指針で常時表示します。
「NDB(エヌ・ディー・ビー)」は、電波として「中波」を用います。
航空機のNDB表示器に、地上のNDB施設の方位を、指針で常時表示します。
VORより、古い方式で、今の日本では、かなり廃止しています。
この「無線航法」を行うには、地上に設置してある「VOR」や「NDB」の位置や、使用している電波の周波数などを記入してある「航空図(地図)」が必要です。
日本全国の航空図を買い求め、このフライト・シミュレータ・ソフトで、飛び回りました。
現在使っている、マイクロソフト社の『 Flight Simulator 2002 』で、この時の経験が、そのまま役に立っているのは、言うまでもありません。
『セスナ・フライト』(?)は、Windows に対応していないので、「 Windows パソコン」を購入後は、マイクロソフト社の『 Flight Simulator 』に乗り換えました。
その時のバージョン(製品名)は、『 Flight Simulator 95 』だったかもしれませんが、はっきり憶えてはいません。
その後、何回かバージョンアップし、現在の『 Flight Simulator 2002 』で、ついに頭打ちになってしまいました(苦笑)。
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冒頭の、(B)企業(シミュレータ店)や博物館などに設置してある、「本格的な」フライト・シミュレータを利用する話は、次回以降述べる予定です。
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<以下、長文のため、第3回目に続きます>
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