「FS」ならば、「飛行機の操縦」が素人でも自由に出来ます(1) ― 2016年08月28日
今まで、19回にわたって、以下の記事を掲示してきました。
『JAL123-急減圧流は存在しないと「事故調は認識している」(1~19)』
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/01/19/7996032
非常に重要なテーマです。
それだけに、正直なところ、作成にいささか疲れました(笑)。
パソコン故障など、「とんでもない、じゃま」が入った、ためでもあります。
そこで、気分転換も兼ねて、「軽い話」をしばし述べることにしました。
次回以降、「私事」が、話の骨子になるかと思います。
もし不要ならば、適当に読み飛ばして下さい。
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以下、本題です。
「FS」とは何か?
「フライト・シミュレータ」、航空機の「模擬操縦装置」のことです。
「なーんだ、そんなことか、下らない」と思うかもしれません。
しかし、「たかがシミュレータ。されどシミュレータ」です。
例えば、「電車の運転シミュレータ」ならば、どんな素人でも、操作方法を知れば、上手下手は別として、いくらでも運転が出来るはずです。
ところが、フライト・シミュレータの場合、操作方法を知っても、誰でも操縦出来るとは限りません。
離陸すら思うように行かず、機体が浮き上がったと思ったら、墜落してしまっても不思議ではありません。
それは、なぜか?
「空の上には、地面がない」からです。
自分の手で、「目に見えない地面」を等価的(仮想的)に作り出し、その上に飛行機を乗せ、正しく飛行させる必要があります。
この「目に見えない地面」を作り出すのが、簡単なようで、難しいのです。
素人にとっては。
なぜならば、いくら必死になって作り出しても、「目に見えない」からです。
「水平の地面」を作り出したつもりでも、左右に傾斜していたり、上下に傾いていたり、平滑な「地面」にしたつもりが、「でこぼこ」だったりと、いろいろ「不本意なこと」が起こります。
自分で作り出した「地面」が、どういう状況になっているのか、それを把握するのに、一苦労します。
なぜならば、「目に見えない」からです。
いったい何がどうなっているのか、訳が分からなくなります。
しかも時間の経過(機体の前進)にともなって、必要とする地面の状況も変化します。
それに応じて、地面を変化させる(新たな地面を作り出す)必要があります。
「目に見えない」地面を自分の手で、次々と作り出し、その上に飛行機を乗せ続け、正しく飛行させる、ここに「飛行機操縦」の難しさがあります(注)。
同時に、そこにこそ、「醍醐味(だいごみ)がある」と言えます。
飛行機の好きな人にとっては。
それだけに、好きでもない人が、ものは試しと操縦して、やってもやっても墜落したら、「二度と操縦なんかするものか」と、放り出しても不思議ではありません。
(注)これが、「難しさ」のすべてではありません。一番基本となる、いわば最初の「関門」と言えます。
少なくとも、素人の「お遊び」シミュレータ操縦においては。
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なお、私の場合は、典型的な「下手の横好き」です。
「一点集中型」の人間だからです。
パイロットには、明らかに「不向き」です。
そのため、いくら一生懸命やっても、なかなか思うような操縦が出来ません。
運が良い時は、上手く行く場合もありますが。
本物のパイロットは、一度に「あれも、これも」処理出来なければいけません。
しかも、その一つ一つが、それぞれ確実に処理出来なければ、操縦は成り立ちません。
◎ 左手で操縦桿を握り、右手でエンジンレバーを操作します。
◎ 右足で右側の方向舵ペダルを操作し、左足で左側の方向舵ペダルを操作します。
◎ 目で、多数の計器を次々と見ながら、必要に応じて、同時に窓の外の状況も見なければいけません。
◎ 耳と口で、管制などの航空無線を聴取し、交信もします。
◎ 副操縦士がいる場合は、副操縦士との会話(指示など)も行います。
◎ 旅客機ならば、客室乗務員が行う、客室内のアナウンスもモニターし、客室の動きも把握する必要があります。
素人の「お遊び」シミュレータ操縦の場合、「航空無線の聴取、交信」 「客室の動きを把握」などは、必要ありませんが。
一方、インストラクターが、「副操縦士役」を務める場合もあります。
「航空無線の聴取、交信」も、そのようなシミュレータ装置ならば、行う必要があります。
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素人が、「お遊び」シミュレータ操縦を行う方法を、次回述べることにします。
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<以下、長文のため、第2回目に続きます>
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