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(新・新版) 21世紀は宇宙文明時代
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「FS」ならば、「飛行機の操縦」が素人でも自由に出来ます(14)2017年08月04日

[カテゴリ: 航空全般>その他]

第13回目の記事から続きます。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/07/29/8629975

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「第11回目の記事」で、かつて存在した、日本航空の「乗員訓練センター」案内地図(当時)を掲げました。

同じ地図を、再度、掲げます。

かつての「日本航空・乗員訓練センター」案内地図(再掲)

(図1) かつての「日本航空・乗員訓練センター」案内地図(再掲)
(出典: 日本航空が作成した地図を引用、追記)

※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を「二つのタブ」で同時に開き、一方のタブを「図の表示専用」にすると、非常に便利です。


「第11回目の記事」で予告した通り、「この地図を入手した経緯」を述べます。

当時、この「乗員訓練センター」にあった、「ボーイング747型ジャンボ機のシミュレータ(FFS)」を、自分で操縦しました。

そのため、この地図を、日本航空から、「シミュレータ操縦体験」の事前説明資料として、もらいました。

「FFS」とは、第12回目の記事で述べたように、「フル・フライト・シミュレータ」のことです。
(航空会社が所有する、最上級の、乗員訓練用シミュレータです)。
(これより上位の機種は、シミュレータではなく、本物の飛行機しかありません)。

この操縦体験について、話せば、結構長くなります(笑)。

しかし、私にとっては、「一生に一度しかない」と言える、非常にインパクトのある出来事です。

飛行機好きにとっては、「長年の夢が、かなった」と言える、すごい出来事です。
(これについては、後日、述べる予定です)。

まして、今は、この場所の「乗員訓練センター」も、このビル内の「ボーイング747型機シミュレータ」も、存在しません。

なおさら、非常に貴重な体験です。

いささか、話が長くなるかもしれませんが、がまんして頂けたら、ありがたく思います。

あるいは、さほど長い話には、ならないかもしれません。

ふたを開けてみないと、自分でも良く分かりません(笑)。

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日本航空に限らず、航空会社は、いわゆる「マイレージ・サービス」を行っています。

旅客機に乗る多くの人々が、当たり前に、利用していると思います。

かつて、日本航空は、「すごいサービス」を行っていました。

何と、「2万マイル貯めると、上記の、FFS操縦体験が出来る」というサービスです。

もちろん、「不特定の一般人」が対象です。

操縦経験はもちろん、飛行機の知識も、まったく必要がありません。

必要なのは、マイルを「2万マイル貯める」ことだけです(笑)。

視点を変えれば、それだけの費用を払ったら、「FFSの操縦体験を、特別にさせてあげます」、ということです。

「2万マイル貯める」ということは、それだけ、日本航空の飛行機に乗ることに、他なりません。

同社に対して、それだけの「航空運賃を払った」、ということです。

「FFSの操縦体験」は、マイレージ・サービスの一環ですが、普通のサービスではなく、「特別特典」と言えます。

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この「特別特典」の存在を知ったのは、ある日、書店で、飛行機の雑誌を、何気なく眺めていた時でした。

今から、20年ぐらい前です。

この時、初めて、マイレージ・サービス自体の存在を知りました。

まして、「特別特典」の存在など、「知るよしも」ありませんでした。

「2万マイル貯めたら、FFSの操縦が出来る」と知って、びっくりしました。

「ウオー、すごい!!!」

「夢か」と思いました。

さすがに、ほっぺたは、つねりませんでしたが(笑)。

何度読み返しても、間違いなく、「2万マイル貯めたら、FFSの操縦が出来る」と書いてあります。

これは、何としてでも、2万マイル貯めなければいけない、と思いました。

同時に、はたして、そんなに大量のマイルを貯められるか?、とも思いました。

安くはありません。

2万マイル分もの、飛行機に乗らなければなりません。

べらぼうに、費用が、かかります。

それだけの支出が、自分に可能か?

これは、大事 《おおごと》 だと思いました。

「用もないのに」、それだけの飛行機に乗らなければ、いけません。

そこまで、お金を、かけられるのか?

「たかが、『飛行機ごっこ』に」。

いろいろ迷いました。

しかしながら、「FFSの操縦を、ぜひともしたい」との思いが強くなりました。

何しろ、「一生に、おそらく一度のことだから」です。

これを逃したら、「一生無理であろう、二度と、その機会がない」、と思いました。

何としてでも、2万マイル貯めるしかない、と決断しました。

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そして、ついに、日本航空「乗員訓練センター」にある、「ボーイング747型機FFS(フル・フライト・シミュレータ)操縦体験」に、こぎ着けました。

平成11年(1999年)のことです。

「747型機FFS」操縦終了後の記念写真

(図2) 「747型機FFS」操縦終了後の記念写真
(撮影: 日本航空の担当社員)

※ 左側が私で、右側が、インストラクターを務めて下さった現役のT機長です。
(二人とも、カメラの方を向いています)。

※ 左が機長席、右が副操縦士席です。

※ 自分の姿を掲示したくはありませんが、いくつかの理由で、あえて、この写真を掲示しました。

「図2」で、下側の、小さな白抜き文字は、以下の通りです。

「B747型シミュレーター体験操縦」
「於;JAL乗員訓練センター」


「図2」の、「ひじ掛け」は、使わない時は、左側のように、「座席の背もたれ」に立てるように収納してあります。

使う時は、右側のように、水平に倒して使います。
(図では、分かりづらいですが)。

操縦時には、ひじ掛けを使うのが、本来のやり方だそうです。

それは、楽をするためではありません。

自分のひじを、ひじ掛けに置いて、「そこを基準点として」手や腕を動かし、操縦桿を操作します。

ひじ掛けに置かないと、基準点が定まらず、正しい的確な操縦が出来なくなると言えます。

ところが、自分でやってみると、かえって思うように行きません。

腕全体が、ひじ掛けに押さえ付けられてしまうかのような、非常に不自由な感じがします。

そのため、「素人なのを良いことに(笑)」、あえて、ひじ掛けを使わないやり方をしています。


「図2」で、「緑色の円(2個)」を拡大したのが、次の「図3」です。
「ボーイング747型機」に独特の目印

(図3) 「ボーイング747型機」に独特の目印
(出典: 図2の一部を拡大引用、追記)

「図3」は、ボーイング747型機に特有の、目印です。

同機は、他の機種と異なり、操縦室が、2階の高さにあります。

そのため、経験豊富なパイロットでも、ボーイング747型機の操縦を初めて行うと、地上からの高さを的確に把握するのに苦労します。

換言すれば、自分が座る操縦席の位置を正しく設定するのに、苦労します。

そこで、あるパイロットが、「図3」の目印を、自発的に付けました。

この目印を基準にして、座席の前後位置、および、高さを、自分から見て最適に合せるわけです。

そうすれば、いつでも、容易に正しく座席の位置合わせが出来ます。

これが、非常に便利だということで、やがて、全世界かどうか分かりませんが、広まり、定着しました。

したがって、この目印は、ボーイング社が、初めから付けたものではありません。


「シミュレータ装置本体」の出入り口前で、全員集合写真

(図4) 「シミュレータ装置本体」の出入り口前で、全員集合写真
(撮影: 日本航空の担当社員)

※ モザイクをかけていますが、他者の個人情報保護のため、拡大図は差し控えています。

※ 自分の姿を掲示したくはありませんが、いくつかの理由で、あえて、この写真を掲示しました。

「図4」は、操縦体験が終了し、「控え室」に戻る際に撮影したものです。

図の上端部に、「この白い縁から向こう側が、すべてシミュレータ装置の本体部」、と記入してあります。

この通り、足元手前の「白い縁」部分から、「向こう側」すべてが、シミュレータ装置の本体(人が乗る)部分です。

かなり大きなものだと言えます。

左右の両端に、奥へ向かう通路(床が、同じ黒色)があります。

それも、本体部の一部分です。

これ全体が、自分の操縦によって、「ブンブン動き回る」わけです(笑)。

すごいことです。
(少なくとも、飛行機好きにとっては)。

ただし、これが動いている様子は、当然ながら、中からは見えません。
(操縦中は、夢中で、装置全体の動きは、眼中にありませんでした)。

4名一組で、一人あたり合計30分程度、交代で操縦しました。

右端が私です。

背広を着ています。

ところが、「図2」では、背広を着ていません。

交代で、自分の順番が来たので、背広を着たまま、機長席に座ろうとしました。

その時、T機長や日本航空の社員の方たちから、「背広を取った方が良い」と言われました。

「操縦の妨げになる」からです。

そこで、背広を脱ぎ、社員の方に預けました。

操縦席の後方に、服を掛けるハンガーがあるようです。
(シミュレータではなく、実機にもあります)。

前回(第13回目)の記事で、「(図3) 航空機関士の操作風景(一例)」を見て下さい。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/07/29/8629975

航空機関士、機長、いずれも上着を着ていません。

少なくとも、日本の航空会社では、操縦する時には、上着を着ないようです。
(日本のすべての航空会社が、そうなのかは、分かりませんが)。

上着を取るだけではなく、「シャツ」も、真冬でも、あえて「半袖を着る」パイロットもいるようです。

長袖だと、袖口が、気付かぬうちにスイッチやレバーなどに触れて、余計なトラブルが生じるのを嫌がるためです。

「図2」のT機長も、半袖シャツ姿です。

この時は、4月です。

暑い季節ではありません。

やはり、余計な操作トラブルを避けるために、あえて半袖を着ているのかもしれません。

ただし、ボーイング747型機の場合、操縦席の作りが、「長袖シャツでも問題ないように」なっていると、本で読んだことがあります。

「外国の航空映画」などで、機長たちが、きちんと上着を着て、操縦している場面も少なくありません。

その国では、それが当たり前なのかもしれません。

一方、架空の映画ならではの、実際とは異なる、演出の可能性も、ないとは言えません。


「図2」の裏側の様子

(図5) 「図2」の裏側の様子
(出典: 「図2」と同一物)

「図5」は、「図2」の写真を裏返し、「図2」同様、スキャナで読み取り、画像を90度、縦にしたものです。

見ての通り、ハガキの「宛名面」そのものです。

つまり、「図2」は、ただの写真ではなく、「絵はがき」の造りになっています。

「図2」の説明で述べたように、写真の下に、白抜き文字で、「B747型シミュレーター体験操縦」 
「於;JAL乗員訓練センター」と記してあるのも、「絵はがき」ならでは、と言えます。

撮影した写真を「そのまま渡す」のではなく、わざわざ「絵はがき」に仕立て上げるところに、乗客サービスを積極的に謳 《うた》 う、航空会社ならではの、「おもてなしの心」を見る思いがしました。

そういう意味からも、この「操縦体験」は、すごい体験だったと、思わないではいられません。

「絵はがき」にした理由は、おそらく、以下のようなことではないかと思います。

=======================================
このジャンボ機を、俺が操縦したんだぞ!!

握手している相手は、本物の機長だぞ!!

すごいだろう!!

…… 本当は、シミュレータだけどな ……。
=======================================

という、「自慢話」の絵はがきを、遠く離れたところに住んでいる、自分の家族や友達などに、「ばらまけるように」という、日本航空の担当部門の、心づくしと思います。

そのため、この「絵はがき」は、10枚一組になっています。

最大、10名の相手に、「ばらまける」わけです。

蛇足ながら、私自身は、ばらまく必要性がないので、手元に多数残っています(笑)。


この「絵はがき」は、さらに「すごい配慮」があります。

「図5」を見ても、ほとんど(あるいは、まったく)分からないかと思いますが、ハガキ四隅の角 《かど》 を「丸めて」あります。

指や手に、「絵はがき」の「角」が当たっても、痛くないように、という配慮です。

例えば、市販の、ありふれた観光用「絵はがき」などでも、角を丸めてあるのが、中にはあると思います。

しかし、大半は、直角に裁断したままで、ことさら「丸めて」はいない、はずです。
(特に、問題が起きていないのは、言うまでもありません)。

それだけに、わざわざ「角を丸めてある」のは、非常に立派な配慮だと言えます。

なお、工業分野の機械加工でも、「角を丸める」作業が、必要に応じて、当たり前に行われています。

工業分野でも、「角を丸める」のは、人間がケガをしないように、危険防止が、最大の理由です。

そのため、本来ならば「角を丸める」べき部分が、行われていない製品を見ると、非常に腹が立ちます。

工業製品に限らず、一般家庭用品でも、それは同じです。

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今回の記事も、次回に、持ち越しで続きます。

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<以下、長文のため、第15回目に続きます>

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自動車の走行中にエンジンが停止すると、「ブレーキが動作しなくなる」と知り、びっくりしました2017年08月09日

[カテゴリ: 雑感]

このたび、東京新聞の投書欄で、「自動車のエンジンを走行中に切ると、ブレーキが作動しないので、絶対にエンジンを止めてはならない」という趣旨の発言がありました。

これを見て、「びっくり」しました。

本来ならば、エンジンが動作していようが、停止していようが、少なくとも「車が走行中ならば」、ブレーキがきいて当然だと、思えてなりません。

今までも、折りに触れて、私は、車の免許を持っていないと、述べてきました。

運転の教習を受けたこともありません。

そういう意味で、車に関して、何も知りません。

車を運転している人々ならば、誰でも、上記の件は、常識として知っているのだろうと思います。

しかし、車の運転について、「無関係とも言える第三者」である私にとっては、「信じられない思い」がします。

それ相応の早い速度で走行する自動車にとって、ブレーキは、「命綱 《いのちづな》 」と言えます。

ところが、走行中に、何らかの理由でエンジンが停止したら、「ブレーキは動作しません。はい、さようなら、衝突して下さい」、これでは話になりません。

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『ブレーキブースター』
<車研究所>
http://mate.choitoippuku.com/kuruma/buhinnmeisyou/06-ha/bure-ki-bu-suta-.html

この記事によれば、自動車が大型化し、より強い制動力が必要となり、ブレーキブースター(倍力装置)を用いるようになった、とのことです。

この「ブレーキブースター(倍力装置)」の一種で、「真空式」の場合、エンジンの負圧を利用しているので、エンジンが停止したら、「ブレーキが、きかなくなる」わけです。

念のため、以下の記事も掲げておきます。

『制動倍力装置』
<Weblio 辞書>
http://www.weblio.jp/content/%E5%88%B6%E5%8B%95%E5%80%8D%E5%8A%9B%E8%A3%85%E7%BD%AE

当ブログ(アサブロ)は、日本語を含むURLに(事実上)対応していないので、お手数ですが、手作業でアクセスして下さい。


『ブレーキブースター』
<ウィキペディア>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%96%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC

当ブログ(アサブロ)は、日本語を含むURLに(事実上)対応していないので、お手数ですが、手作業でアクセスして下さい。

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冒頭の投書では、「走行中は、絶対にエンジンを切ってはならない」旨、言明しています。

いつ、いかなる時でも、絶対にエンジンが止まらなければ、当然ながら、何も問題はありません。

問題なのは、運転者の意思に関わらず、エンジンが停止してしまった場合です。

◎ エンジン自体の不具合。
◎ 電気系、燃料系などの不具合。
◎ ガス欠。
◎ インターネット回線などからの、雑音混入による不具合。
◎ インターネット回線などからの、不当な妨害による不具合。
◎ 運転者が意図しない、うっかり操作ミス。
◎ その他。

このように、運転者にとって、エンジンを停止するつもりがなくても、停止してしまった場合、ブレーキが動作しなければ、「お手上げ」になってしまいます。

上記、「ウィキペディア」によれば、その対策を、以下のように述べています。

ただし、表題は、「対策」ではなく、「欠点」の表現になっています。

(一部を引用)
-----------------------------------------------------------------------------
仮に走行中にブレーキブースターが破損・故障した場合や、高速道路などを高速走行中何らかの原因でエンストを起こした場合には制動補助能力が全て喪失する為、そのまま走行を続けるのは非常に危険である。

(中略)

走行中何らかの原因でエンストを起こした場合にはフットブレーキ系統のみに頼らず、可能な限り低速のギアに変速してクラッチを繋ぎ、エンジンブレーキを併用しながらブレーキ操作も行って減速・停止を行う事が望ましい。
-----------------------------------------------------------------------------
(一部を引用、以上)

この引用文を見ると、最後の行は、「問題点をごまかすために、苦し紛れの表現をしている」ように、思えてなりません。

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そもそも、自動車にとって、ブレーキは、一体何のためにあるのか?

(1)平常時に、任意の地点で停止するため。

(2)緊急時に、直ちに停止するため。

少なくとも、この二つの目的があるはずです。

上述のように、予期せぬエンジンの停止は、「(2)緊急時」そのものです。

その肝心な緊急時に、ブレーキが動作しないのでは、ブレーキの存在価値がありません。

----------

通常のフットブレーキとは別に、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)があります。

しかし、これは、停車した後に、車が勝手に動き出すのを防ぐためのブレーキです。

走行時の緊急ブレーキとしても使えるようです。

しかし、制動力が弱いので、エンジン停止でフットブレーキが動作しなくても、これがあるから大丈夫とは、とても言えないはずです。

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現代の自動車は、すべて「ブレーキブースター」が付いている。

したがって、真空式の場合、エンジンが停止したら、ブレーキが動作しないのは、当然である。

したがって、それは、何も悪くはない。

走行中は、決してエンジンを停止しなければ、それでOKだ。

----------

このような、自動車のブレーキに関する「現代の常識」それ自身が、間違っていると、思えてなりません。

そもそも、「ブレーキブースター」が存在することと、エンジンが停止したらブレーキが動作しないこととは、本来ならば、別次元の話です。

「ブレーキブースター」がある、ないに関わらず、走行中にエンジンが動作している、停止しているに関わらず、「ブレーキは、いつ、いかなる時でも、動作する」のが当然です。

そのためにこそ、「ブレーキというシステム」があるのです。

-----------------------------------

<参考資料>

念のため、冒頭の投書を、全文引用しておきます。

出典: 東京新聞 平成29年(2017年)8月4日・朝刊

※ 投書者の氏名は、念のため伏せておきます。

※ 文中の「ミラー」は、投書欄の「常設・特別枠」です。通常の倍程度の文字数があります。

※ 原文にない改行を、それぞれ加えています。

(引用)
-----------------------------------------------------------------------------
<投書者>
会社員 男性 46歳(東京都東村山市)

<見出し>
走行中 エンジン切るな

<本文>
 七月十五日のミラー「電子制御の車に不安」という投稿の中に、誤解や危険な行為をされている部分があり、余計なお世話とは思いましたが、かつて自動車整備に携わっていた者として、助言させてください。

 燃料の残量警告灯が点滅したため、峠道の頂上より「エンジンを切り惰性で下ろうとしたが、途中からブレーキが踏み込めなくなり、エンジンと連動して電子制御しているのではとひらめき、エンジンをかけて難を逃れた」とのことですが、この中で「エンジンを切る」ことは大変危険で、絶対にやってはいけない行為です。

 通常のガソリン車やディーゼル車の油圧式ブレーキならば、「真空式倍力装置(マスターバック)」という、エンジンが回転することで発生する負圧(バキューム)と大気圧の差を利用してブレーキペダルの踏み込む力を補助する装置がついており、エンジンを切ってしまうと、この装置が働かず、負圧が無くなるとペダルが踏み込めなくなります。

 また電子制御されたエンジンでは、エンジンブレーキをかけるとフューエルカットという制御をしており、無駄な燃料を使わないようにしていますので、「エンジンを切って燃費を稼ごう」という考えは、絶対におやめください。

 投稿の方のおっしゃるように、「電磁干渉」による不具合は、解明されていない部分での不安もありますが、衝突防止等の危険回避には電子制御も不可欠であり、「完全自動運転」でない限りは、人間が責任をもって運転操作をしなければいけないと思っております。
-----------------------------------------------------------------------------
(引用、以上)


※ 全文引用した、この投書自体が、上記の「ミラー(常設・特別枠)」に掲載された投書です。
===================================================
<修正>

直上の1行を追加しました。

念のため、以下の記事で、この修正について、お知らせしました。

『【連絡事項】 2日前の記事、『自動車の走行中に …… と知り、びっくりしました』に、修正が1件あります』
2017年08月11日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/08/11/8644667    

< この項、追記 H29 / 2017-8-11 >
===================================================







【連絡事項】 2日前の記事、『自動車の走行中に …… と知り、びっくりしました』に、修正が1件あります2017年08月11日

[カテゴリ: 連絡事項]

このたび掲示した、以下の記事で、修正が1件あります。

『自動車の走行中にエンジンが停止すると、「ブレーキが動作しなくなる」と知り、びっくりしました』
2017年08月09日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/08/09/8643385

「文章の一番最後」に、次の文を追加しました。

※ 全文引用した、この投書自体が、上記の「ミラー(常設・特別枠)」に掲載された投書です。

----------

本来ならば、このような「ただし書き」は、初めから記しておくのが、当然です。

それを、うっかり忘れたのは、「老人ボケ」が原因だと思います(笑)。

現在、68歳の高年齢なので、どうしても「老人ボケ」が生じてしまいます。

今回に限らず、ブログ記事を作成する場合、何度も「推敲 《すいこう》 」を繰り返しています。

文章を、1回作成しただけで、「はい、出来上がり」と、直ちに、掲示(公開)するわけではありません。

それでも、時として、あるいは、「しばしば、かも?」、不備が生じてしまいます。

申し訳ありませんが、ご了承願います。

なお、申し上げるまでもありませんが、さまざまな記事で、今まで何度となく行った「修正や訂正」のすべてが、「老人ボケ」のせいというわけでは、ありません(笑)。

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<お知らせ>

明日は、8月12日です。

かつて、「日本航空123便ジャンボ機」が、いわゆる「御巣鷹山 《おすたかやま》 」に墜落した日です。

もし可能ならば、これについて、「わずかな記事」を掲示する予定です。