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(新・新版) 21世紀は宇宙文明時代
(旧ブログ) 21世紀は宇宙文明時代

(旧ブログ) を (新・新版) ブログに統合したいのですが、

(旧ブログ) には、その機能がないので、やむなく 「二本立て」 にしています。

ぜひ、主体の 『 (新・新版) 21世紀は宇宙文明時代』 も、ご高覧下さい。

(注)以前の 『 (新版)21世紀は宇宙文明時代』 は、不本意ながら
やむなく 「終了」 しました。

当(旧ブログ)の 「サイトマップ」 をご活用下さい


日航123便墜落事件 - 航空管制通信での「周波数変更の指示」に関して「他者ブログ」宛にコメント投稿しました(16)2020年09月05日

[カテゴリ: JAL123便>他者ブログ]

「第15回目の記事」 から続きます。
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/08/29/9290103

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「2件、修正」 しました。 <R2 / 2020-9-23>

「1件目の場所」 は、文頭から 「2割程度」 のところです。

「2件目の場所」 は、文頭から 「1/3程度」 のところです。
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「前回 (第15回目) の記事」 から、話を 「持ち越し」 ます。

前回述べた通り、「3台の VHF (超短波) 無線機」 は、それぞれの使用目的が、基本的には決まっています。

◎ 「No.1 超短波無線機 ・ 制御器 (機長席)」 は、「ATIS (空港情報) と緊急周波数」 に用いる。

◎ 「No.2 超短波無線機 ・ 制御器 (副操縦士席)」 は、「航空管制通信」 に用いる。

◎ 「No.3 超短波無線機 ・ 制御器 (航空機関士席)」 は、「カンパニー無線」 に用いる。

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「No.1 超短波無線機 ・ 制御器 (機長席)」 で用いる、「緊急周波数」 について述べます。

航空用の 「緊急周波数」 は、次の3種類です。
(世界共通です)。

◎ 121.5MHz (メガヘルツ) = 民間航空用 (VHF 超短波)

◎ 243.0MHz (メガヘルツ) = 軍用 (UHF 極超短波 《ごくちょうたんぱ》)

◎ 2182kHz (キロヘルツ) = 洋上の長距離飛行時 (HF 短波)
(これは、現在でも使っているかどうか、良く分かりません)。


このため、機長席側にある 「No.1 超短波無線機の制御器」 は、周波数を 「121.5MHz」 に合わせて、常時受信しています。

その上で、「ATIS (空港情報)」 を受信する時には、その周波数に合せるわけです。

そして、「ATIS (空港情報)」 の受信が終れば、再び 「121.5MHz」 の 「緊急周波数」 に戻します。

なお、大型機では、「緊急周波数」 の常時聴取が、義務づけられていたと思います。
(ただし、記憶が定かではありませんが)。

----------

ここで、おもしろいのは、緊急時に、「緊急周波数」 を使う必要がない、という点です(笑)。

飛行に関して、幅広い、さまざまな事柄を網羅 《もうら》 した 「マニュアル」 があります。

これは、一般に市販されています。

(BB: 参考図書)
『AIM-J (Airman's  Information  Manual  JAPAN)1985年 後期版』
(日本航空機操縦士協会 ・ 発行)
(運輸省 (当時 / 国土交通省) 航空局監修)
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「1件目の修正」 です。 <R2 / 2020-9-23>

上記、「最後の行」 です。

(修正前)
運輸省 (当時 / 国土交通省) 航空局監修

(修正後)
運輸省 (当時 / 現 ・ 国土交通省) 航空局監修

(修正理由)
「当時 / 国土交通省」 と表現すると、あたかも当時は 「国土交通省」 で、現在では、逆に 「運輸省」 であるかのようにも見えてしまいます。

この文章を作成した時点では、これで、意味が十分通じると思い込んでいました。

(注) 当ブログ (アサブロ) は、「取り消し線」 を (事実上) 使えないので、修正部分は 「文字で表現」 するしかありません。
(2件目の修正も、同様です)。

<R2 / 2020-9-23>

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これは、「日本語の題名」 がありません。

ただし、日本人向けのマニュアルなので、中身は、日本語で書いてあります。

「Airman's」 = エアマンズ (航空従事者の)

「Information」 = インフォメーション

「Manual」 = マニュアル

「JAPAN」 = 日本

なお、その後、「題名の、一番目」 が変更されています。

『AIM-J (Aeronautical  Information  Manual  Japan)』

「Aeronautical」 = アエロノーチカル (航空学の、航空 (術) の)

また、半年ごとに、発行しています。


同書 (1985年 後期版) で、「第7章 緊急操作。 732.使用周波数」 (7-3ページ) を引用します。

(BB-1: 引用)
※ 「原文にはない改行」 を加えています。
==================================
 遭難 / 緊急通信の最初の送信は それまで使用中の 指定された周波数によって行う。

しかしパイロットが必要と判断した場合は緊急用周波数121.5MHz、 243.0MHz (洋上では2182KHz) を使用してもさしつかえない。

その後ATCから使用周波数を指定された場合は その周波数を使用する。

また 通信の設定が困難なときは、他のあらゆる周波数を使用して通信の設定に努めるべきである。

(以下略)
==================================
(BB-1: 引用。以上)

(注) 「ATC」 とは、「航空管制機関 (エア ・ トラフィック ・ コントロール = 航空交通管制)」 のことです。


この 「BB-1: 引用」 を見ると、「緊急周波数」 の使用は、「義務づけられていない」 と分かります。

1行目を見て下さい。

>…… それまで使用中の 指定された周波数によって行う。

「緊急事態が発生する直前」 まで、平常に交信していた管制機関に対して、その時、使用していた周波数をそのまま用いて、その管制機関に 「緊急事態を通報する」 のが、一番始めに行う方法と、明記しています。

これは、「緊急事態を通報する」 パイロットにとって、「一番負担の少ない方法」 だからです。

たとえ 「緊急用の周波数」 と言えども、周波数を、いちいち切り換えるのは、「緊急事態に陥った」 パイロットにとって、明らかに 「余計な負担」 です。

そんなこと、やりたくはありません。

しかも、なまじ周波数を切り換えた結果、今まで正常に通信していた管制機関と、かえって、通信できなくなる危険性もあり得ます。

相手の声が、聞こえなくなる恐れがある、という可能性です。

したがって、余計な周波数変更をしないのが、パイロットにとっては、一番ありがたい方法です。

一方、この周波数が (何かの理由で) 使えないときは、2行目に、「>…… 緊急用周波数121.5MHz、 243.0MHz (洋上では2182KHz) を使用しても …… 」 良いと明記しています。

しかも、「>…… 使用してもさしつかえない」 と、どちらかと言えば 「消極的な表現」 をしています(笑)。

「緊急周波数」 の使用は、決して 「義務的なものではない」 と、良く分かります。

しかし、地上の管制機関は、通常の通信に使う周波数とは別に、この 「緊急周波数」 も受信しているので、「緊急周波数」 を用いれば、直ちに伝わると言えます。

ところが、上記の 「なまじ周波数を切り換えた結果、管制機関と通信できなくなる可能性がある」 と、矛盾します。

一方、地上の管制機関ではなく、飛行中の他機も、「緊急周波数121.5MHz」 を受信しています。
(民間機の場合)。

地上の管制機関ではなく、この他機が、応答してくれる可能性もあり得ます。

だからこそ、どうなるかは、「時と場合に、よりけり」 なのです。
(あくまでも理屈の上では)。

そのため、「BB-1: 引用」 で、最後の行に、「>…… 通信の設定が困難なときは、他のあらゆる周波数を使用して通信の設定に努める ……」 と、明記しているわけです。

換言すれば、「どんな周波数を使ってもいいから、何としてでも通信の設定を達成しろ」 ということです。

パイロットに限らず、搭乗員全員の命に関わるので、これは当然と言えます。
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「2件目の修正」 です。 <R2 / 2020-9-23>

(修正点)
「搭乗員」 → 「搭乗者」

(修正前)
パイロットに限らず、搭乗員全員の命に関わるので、これは当然と言えます。

(修正後)
パイロットに限らず、搭乗者全員の命に関わるので、これは当然と言えます。

(修正理由)
「旅客機の乗客」 の場合は、「搭乗員」 ではなく、「搭乗者」 の表現の方が、はるかに自然だと言えます。

ただし、ここでは、「乗客」 に限らず、「客室乗務員」 や、例えば、小型プロペラ機の場合の 「同乗者」、軍用機の場合の 「搭乗員」 など、すべてを含んでいます。

そのため、「搭乗員」 の表現で、「ひとまとめ」 にしてしまいました。

<R2 / 2020-9-23>
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「墜落した123便」 の、「航空事故調査報告書」 にある、「CVR (コクピット ・ ボイス ・ レコーダー) 記録」 を見ると、前述の 「BB-1: 引用」 で、「1行目の方法を行っている」 と分かります。

その部分を引用します。

(注) 「123便」 の 「航空事故調査報告書」 が、改竄 《かいざん》 されているかどうか、ここでは触れません。


(CC: CVR記録。引用)
※ 「原文にはない改行」 を加えています。
==================================
18時25分21秒 ~ 52秒

(CAP)
Ah, TOKYO,
JAPAN AIR
123

request from
immediate

e - -

trouble

request
return
back to
HANEDA

descend
and maintain
220 over.



(ACC)
Roger,

approved as
you request



(CAP)
Radar vector
to OSHIMA,
please.



(ACC)
Roger,

you want
right or left turn?



(CAP)
Going to
right turn,
over.



(ACC)
Right,

right heading
090 Radar Vector
to OSHIMA.



(CAP)
090.
==================================
(CC: CVR記録。引用。以上)


この 「CC: CVR記録。引用」 に、翻訳を加えてみます。

ただし、「素人」 なので、正確ではないかもしれません。

「直訳と意訳」 が混在しています。

(CC-1: CVR記録。引用 / 翻訳)
※ 「原文にはない改行」 を加えています。
==================================
18時25分21秒 ~ 52秒

(CAP)
Ah, TOKYO,
JAPAN AIR
123

(機長)
あー、東京、
ジャパン ・ エア123

request from
immediate

直ちに要求する

e - -

エ ……

trouble

異常発生

request
return
back to
HANEDA

羽田に戻ることを要求する

descend
and maintain
220 over.

220まで、降下して、(その高度を) 維持する
どうぞ。

(注) 「220」 とは、「高度を表示する方法」 の一種である、「フライト ・ レベル220」 を意味します。
ここでは、単純に、「高度2万2000フィート」 と受け止めて下さい。



(ACC)
Roger,

(東京コントロール)
了解、

(注) 「Roger = ラジャー」 とは、「了解」 という意味の 「無線通信用語」 です。
大本の語源は、「ロジャー (男性の人名)」 です。


approved as
you request

そちらの要求を、承認した



(CAP)
Radar vector
to OSHIMA,
please.

(機長)
大島へのレーダー誘導 (を要求する)、
お願いします。

(注) 「Radar vector = レーダー ・ ベクター」 とは、「レーダー誘導」 を意味する 「航空用語」 です。



(ACC)
Roger,

(東京コントロール)
了解、

you want
right or left turn?

右旋回、または、左旋回の、どちらを望むか?



(CAP)
Going to
right turn,
over.

(機長)
すでに右旋回中、
どうぞ。



(ACC)
Right,

(東京コントロール)
右旋回、

right heading
090 Radar Vector
to OSHIMA.

機首方位090へ、右旋回
大島へ、レーダー誘導する。

(注1) 「heading = ヘディング」 とは、「機首が向いている方位」 を意味します。

(注2) 「090」 とは、「真東の方位」 を意味します。
真北=360度 (0度)、 真東=90度、 真南=180度、 真西=270度。



(CAP)
090.

(機長)
090。
==================================
(CC-1: CVR記録。引用 / 翻訳。以上)


「CC-1: CVR記録。引用 / 翻訳」 を見ると明らかに、異常が発生する直前まで、平常に交信していた 「東京コントロール」 と、今まで使用していた周波数 (123.7MHz (メガヘルツ)) をそのまま用いて、「緊急通信 (遭難通信)」 を行っています。

「緊急通信」 用の、周波数 「121.5MHz」 に、わざわざ切り換えていないと、分かります。

さらには、その前に、かの有名な 「スコーク77」 を発信しています。

この 「スコーク77」 を発信すれば、航空管制機関に対して、「緊急通信」 としての、「最初の呼び出し」 を行ったことに相当します。

(注) 「スコーク77」 は、正しくは 「スコーク7700」 と、「4桁の数字」 で成り立っています。


そのため、「CC-1: CVR記録。引用 / 翻訳」 では、「>…… 羽田に戻ることを要求する」 と、事実上、「いきなり本題」 に入っています。

本来ならば、まず 「緊急通信 (緊急呼び出し) 」 だと、明示する必要があります。

前述した、「BB: 参考図書」 で、「第7章 緊急操作。 733.遭難および緊急の呼出し」 (7-3ページ) を引用します。

(BB-2: 引用)
※ 「原文にはない改行」 を加えています。
==================================
 遭難あるいは緊急状態に陥ったパイロットは、下記の要領で遭難あるいは緊急の呼出しを行う。

1).”MAYDAY” ・・ 3回 (遭難通信の場合)
   または
   ”PAN、PAN” ・・ 3回 (緊急通信の場合)

(中略)

2).自機のコールサイン ・・ 3回

3).周波数 (国内航空では必要な場合のみ)

(以下省略)
==================================
(BB-2: 引用。以上)

(注) この 「BB-2: 引用」 では、「遭難通信」 と、「緊急通信」 の2種類について、別々に明示しています。

しかし、ここでは、話を簡単にするため、「緊急通信」 には触れません。

一連の 「当連載記事上」 では、「BB-2: 引用」 での 「遭難通信」 を、単純に、「緊急周波数」 を用いた 「緊急通信」 として取り扱っています。


「BB-2: 引用」 を見ると、明らかに、「MAYDAY (メーデー)」 を、3回、まず連呼する必要があります。

それによって、「緊急通信 (正しくは、遭難通信) の呼び出し」 が、始まります。

したがって、上述の 「CC-1: CVR記録。引用 / 翻訳」 では、本来ならば、「機長」 は、まず最初に 「MAYDAY (メーデー)」 を、3回、連呼する必要があります。
(「CC: CVR記録。引用」 も、当然同じです)。

しかし、上述の通り、その前に、「スコーク7700」 を発信しているので、その必要がないと、分かります。

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これは、上記とは別件です。

同じ 「CVR記録」 を見ると、米空軍の 「横田アプローチ」 が、123便に対して、合計13回も、呼び出しています。

これは、「緊急周波数 121.5MHz」 で行っていると、分かります。

「1回目の呼び出し」 部分を、引用します。

(CC-2: CVR記録。引用 / 翻訳)
※ 「原文にはない改行」 を加えています。
==================================
18時45分37秒 ~ 43秒

(YOK)
JAPAN AIR ONE
TWENTY THREE JAPAN
AIR ONE TWENTY THREE

(横田アプローチ)
ジャパン ・ エア123
ジャパン ・ エア123

YOKOTA APPROACH on guard.

(こちらは) 横田アプローチ
ガードで送信中。

(注) 「ガード」 とは、軍事用語で 「緊急周波数」 のことです。
もう少し正確に表現すれば、「ガード ・ チャンネル」 です。
123便は、民間機なので、「軍用の243.0MHz (メガヘルツ)」 ではなく、「民間用の121.5MHz (メガヘルツ)」 を用いているのは、明らかです。


If you hear me,
Contact YOKOTA
129.4

もし聞こえたら、横田アプローチと、129.4で交信せよ

(注) 「Contact = コンタクト」 とは、「交信する」 という意味です。
==================================
(CC-2: CVR記録。引用 / 翻訳。以上)


「横田アプローチ」 からの呼びかけは、このように 「121.5MHz (メガヘルツ)」 を用いています。

その一方で、「123便」 から応答する時は、お互いに周波数を変更して、「129.4MHz (メガヘルツ) で交信するように」 指示しています。

これは、前述の 「BB-1: 引用」 で、「3行目の記述」 に相当します。

>その後ATCから使用周波数を指定された場合は その周波数を使用する。

ただし、「横田アプローチ」 が、いくら呼びかけても、123便が応答しないので、あきらめたらしく、13回目の呼出しでは 「(そのまま) 121.5で、応答してくれ」 と、言い出しました(笑)。

本当は、笑っている場合ではないのですが。

このように、「横田アプローチ」 が、「121.5MHz (メガヘルツ)」 で、13回も呼び出しているのが、記録 (録音) されています。

したがって、冒頭で述べた通り、機長席側にある 「No.1 超短波無線機の制御器」 は、通常通り、周波数を 「121.5MHz」 に合わせて、常時受信していたと解釈できます。

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長文のため、「第17回目」 に続きます。

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https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/09/05/9292529


上記以外の、各回記事URL (リンク先) は、「以下のページ」 をご参照願います。

(パソコンの場合、「リンクを新しいタブで開く」 の方法を用いると好都合です)。
(スマホの場合は、あいにく方法が分かりません)。

『★連載記事 連動URL一覧表★ タイトル『日航123便墜落事件 - 航空管制通信での「周波数変更の指示」に関して「他者ブログ」宛にコメント投稿しました(1) ~ (24最終回)』』
2020年11月05日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/11/05/9313516


「サイトマップ」 もご利用頂けます。
『ホームページにあるのと同じ目的の「サイトマップ」』
2015年12月18日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2015/12/18/7953004


お手数をかけて大変申し訳ありませんが、どうかご了承願います。

【続編】 岩手県の高齢者施設「楽ん楽ん」9名溺死(台風10号)は非常に奇妙。常務理事・所長ともに「ウソをついている」可能性が濃厚2020年09月12日

[カテゴリ: 社会問題>その他]

4年前に、以下の 「連載記事」 を掲げました。

(A: 既存の連載記事)
『岩手県の高齢者施設「楽ん楽ん」9名溺死(台風10号)は非常に奇妙。常務理事・所長ともに「ウソをついている」可能性が濃厚(1) ~ (12)』
2016年10月06日 ~ 2016年12月01日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/10/06/8215529


この連載記事で、「第11回目」 に、このたび 「コメント投稿」 を頂きました。

(B: 第11回目の記事)
『岩手県の高齢者施設「楽ん楽ん」9名溺死(台風10号)は非常に奇妙。常務理事・所長ともに「ウソをついている」可能性が濃厚(11)』
2016年11月22日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/11/22/8258430


(C: 頂いたコメント投稿。全文)
>_ (未記入) ― 2020年09月08日 06時37分35秒

>妄想をここまで長く文章に出来るのはすごいと思いますが、関わった人間全てを侮辱する内容で気分が悪くなりました。


ご覧の通り、久々 《ひさびさ》 に頂いた 「コメント投稿」 ですが、その内容は、いささか強烈です(笑)。

----------

念のため、「A: 既存の連載記事」 の概要 (問題点) を、以下に述べます。

当時、「迷走台風10号」 による、川の氾濫 《はんらん》 で、グループホーム 「楽ん楽ん 《らんらん》」 が、水没しました。

そのため、入居している9名が、全員溺死 《できし》 する、大変不幸な出来事がありました。

ところが、その状況を説明した 「常務理事」 の言動が、あまりにも不自然です。

さらに、水没した 「楽ん楽ん」 で、唯一 《ゆいいつ》 生き残った職員 (所長) は、「記者会見」 に、まったく同席していません。

「所長の説明 (証言) 」 は、すべて 「常務理事」 が代行しています。

本来ならば、水没時の状況を誰よりも一番良く知っている、この 「所長」 が、みずから記者会見に臨むのが当然です。

にもかかわらず、すべてを 「常務理事」 が代行するのは、明らかに不自然です。

常務理事 ・ 所長ともに 「ウソをついている」 可能性が、きわめて強いと、思わないではいられません。

(少なくとも、「38件の不自然さ」 があります)。

----------

前掲した、「C: 頂いたコメント投稿。全文」 に対して、「当ブログ管理人」 の名前で、「返信コメント」 を差し上げました。

(D: 差し上げた、返信コメント。全文)
>_ 当ブログ管理人 ― 2020年09月10日 15時45分36秒

>『お名前 未記入』 様へ

>初めまして。

>4年も前の、しかも、かなりの長文をご高覧下さり、誠にありがとうございます。

>しかし大変残念なことに、趣旨がまったく伝わらないように見えます。

>>妄想をここまで ……

>「自分では、妄想ではないと思っている」 のは、申し上げるまでもありません。

>>関わった人間全てを侮辱する

>「関わった人間全てを侮辱する」 意図は、まったくありません。

>「事実、あるいは、事実の可能性が十分あり得る」 と思えることを、正直に列挙しただけです。

>----------

>今回コメントを頂いたので、これをきっかけにして、この連載記事に関する 「図」 を、新たに1件掲げることにしました。

>この図が、より一層、説得力を増すのは明らかです。

>掲載したら、当コメント欄で、お知らせします。

>よろしくお願いします。

-----------------------------------

上記 「D: 差し上げた、返信コメント。全文」 で述べた通り、「新たな図」 を、1件掲げます。

建物2棟の写真

(図1) 建物2棟の写真
(出典: 『東京新聞 H28年 (2016年) 8月31日 夕刊の写真』 を引用。追記)


この 「図1」 を見れば、「あまりにも不自然」 だと、容易に分かります。

「東京新聞の記事」 を見ると、「グループホーム 楽ん楽ん」 は、木造の平屋です。

一方、「高齢者施設 ふれんどりー岩泉」 は、「3階建て」 としか、記事には書いてありません。

しかし、この 「図1」 を見ると、明らかに 「コンクリート製」 だと言えます。

----------

「木造で平屋の建物内」 にいるならば、川が氾濫し、浸水が始まったら、はるかに安全な 「コンクリート製の3階建て」 の建物に、急いで避難しようと思うのが、人間として当然です。

しかも、建物は、すぐ目の前です。

避難するのに、「何の制約もない」 はずです。

ただし、「楽ん楽ん 《らんらん》」 の入居者9名は、記事によれば、認知症とのことです。

そこまで考えなかった、可能性も、ないとは言えません。

しかし、「職員 (所長)」 は、認知症のはずがありません(笑)。

この 「職員 (所長)」 が、9名の入居者全員を、「コンクリート製の3階建て」 の建物 (ふれんどりー岩泉) に、「避難誘導するのが当然」 と、言わないではいられません。

逆に見れば、「ふれんどりー岩泉」 の職員たちが、自発的に率先して、「楽ん楽ん」 の入居者9名、および、職員 (所長) 1名の全員を、「はるかに安全な、自分たちの建物に避難させようと思う」 のが当然と、言わないではいられません。

しかも、両者は、同じ経営者 (運営者) です。

「東京新聞の記事」 を、一部、引用します。
(出典: 東京新聞 H28年 (2016年) 9月1日 朝刊)

(E: 引用)
※ 「原文にはない改行」 を加えています。
==================================
<記事のリード部>

ホームを運営する社団医療法人 「緑川 《りょくせん》 会」 の佐藤弘明常務理事が三十一日、証言した。

(中略)


<記事本文>

非常時には、緑川会が運営し隣接する三階建ての高齢者施設 「ふれんどりー岩泉」 に移動する決まりになっていたが、…… 。
==================================
(E: 引用。以上)


この 「E: 引用」 で、実質の1行目を見ると、グループホーム 「楽ん楽ん」 を運営しているのは、社団医療法人 「緑川会」 だと分かります。

さらに、最後の行を見ると、高齢者施設 「ふれんどりー岩泉」 を運営しているのも、同じ、社団医療法人 「緑川会」 だと分かります。

したがって、建物が、単に隣接しているだけではなく、運営自体も、同じならば、「なおさら、緊急時の避難は、遠慮なく、自由にできる」 はずと、断言しないではいられません。

----------

「ふれんどりー岩泉」 の建物も、東京新聞の記事によれば、「2階まで水没」 しています。

当然、「ふれんどりー岩泉」 の職員たちが、「ふれんどりー岩泉」 の入居者たちを、3階に避難させたのは、明らかです。

それならば、なおさら、「楽ん楽ん」 の入居者 ・ 職員 (所長)たちも、「ふれんどりー岩泉」 の建物3階に、一緒に避難させようと、「ふれんどりー岩泉」 の職員たちが、みずから考えないはずがありません。

にもかかわらず、「楽ん楽ん」 の職員 (所長)、および 「ふれんどりー岩泉」 の職員たち、どちらも、「それをまったく考えなかった」 とすれば、それは、あまりにも不自然です。

台風による 「自然災害の事故」 ではなく、意図的な 「作為がある」 としか思えません。

----------

「東京新聞の記事」 を、一部、引用します。
(出典: 東京新聞 H28年 (2016年) 8月31日 夕刊)

(F: 引用)
※ 「原文にはない改行」 を加えています。
==================================
隣接する高齢者施設 「ふれんどりー岩泉」 から入所者ら七十~八十人を県内の病院などにヘリコプターで搬送した。

症状が重い人はいない。
==================================
(F: 引用。以上)


この 「F: 引用」 を見ると、「ふれんどりー岩泉」 では、入居者全員が、助かったと分かります。

死者はもちろん、重体者も存在しないと、分かります。

しかも、70~80名もの、多数の人々が、全員助かったのです。

にもかかわらず、目の前の 「楽ん楽ん」 では、「たった9名の少数」 にもかかわらず、「全員死なせてしまった」 のです。

あまりにも、「落差が」 ありすぎます。

あまりにも 「不自然」 です。


さらに、「東京新聞の記事」 を、一部、引用します。
(出典: 東京新聞 H28年 (2016年) 9月1日 朝刊)

(G: 引用)
==================================
入所者ら約九十人はヘリコプターで救助された。
==================================
(G: 引用。以上)


前述の、「F: 引用」 では、救助された人数が、「入所者ら七十~八十人」 となっています。

一方、「G: 引用」 を見ると、救助された人数は 「約九十人」 です。

おそらく、後者の差 (増加) は、「救助された職員の全人数が、最終的に判明した」 ため、ではないかと思います。

もしそうならば、職員の総数が、10名くらい、またはそれ以上、いるものと思います。

これだけの人数がいれば、「誰かしら、「楽ん楽ん」 の人たちも、一緒に避難させてあげよう」 と思うはずです。

にもかかわらず、誰一人、それを考え、実行しようともしなかったのは、あまりにも不自然です。

「あり得ない」 と思わないでは、いられません。

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冒頭の、「A: 既存の連載記事」 を作成していた時には、この 「図1の新聞写真」 を見過ごしていました。

もし、そうでなければ、「第1回目の記事」 で、明確に掲げていたのは、明らかです。

この 「重要性」 を、完全に見落としていました。

「老人ボケ」 です(笑)。

改めて、「図1」 を掲げておきます。

建物2棟の写真

(図1 ・ 再掲) 建物2棟の写真
(出典: 『東京新聞 H28年 (2016年) 8月31日 夕刊の写真』 を引用。追記)


この 「図1」 を見れば、不自然さの 「すべて」 を、この 「たった1枚の写真」 が、雄弁に物語っていると言えます。

いささか強烈な、「C: 頂いたコメント投稿。全文」 のおかげで、図らずも、「図1」 を掲げることができました。

これがなければ、この 「図1」 は、当ブログで、今後とも、掲げることなく埋もれてしまったはずです。

これは、いわゆる 「天の配剤」 かもしれません(笑)。

日航123便墜落事件 - 航空管制通信での「周波数変更の指示」に関して「他者ブログ」宛にコメント投稿しました(17)2020年09月19日

[カテゴリ: JAL123便>他者ブログ]

「第16回目の記事」 から続きます。
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/09/05/9292529

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今までの連載記事で、「修正が、4件」 あります。

いずれも、「ささいな」 修正です。

さらに、「補足が、2件」 あります。

お手数をかけて、申し訳ありませんが、よろしくお願いします。


■ 1件目、「第6回目の記事」
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/04/11/9234297

「図12」 の説明文 (注記) に関する部分です。


「VHF (超短波) 無線機」 の一例

(図12) 「VHF (超短波) 無線機」 の一例
(出典: 津田良雄 ・ 著 『実用航空無線技術』 (情報通信振興会) を引用。加筆)

※※ 当記事の各図は 「拡大図付き」 です。マウスの左クリックで、「拡大図、元の図」 に切り替えられます。

※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を「二つのタブ」で同時に開き、一方のタブを「図の表示専用」にすると、非常に便利です。


この、「図12」 の説明文を、一部引用します。

(DD: 引用)
==================================
同書 (出典) では、「周波数設定パネル (RCP : ラジオ ・ コントロール ・ パネル) (注) 」 と表現しています。

(中略)

(注) 「ラジオ」 とは、「無線」 あるいは、「電波」 「無線通信」 などのことです。
昔からある 「中波のラジオ放送」、あるいは、「FMラジオ放送」 のことではありません。
「ラジオ (Radio)」 を、「レディオ」 とも、言います。
==================================
(DD: 引用。以上)


この 「DD: 引用」 で、「下から2行目」 を見て下さい。

>昔からある 「中波のラジオ放送」、あるいは、「FMラジオ放送」 のことではありません。

これは、「紛らわしい表現」 でした。

「下から3行目」 の通り、「ラジオ」 とは、「無線」 などを意味します。

したがって、「中波のラジオ放送」 や、「FMラジオ放送」 も、ラジオに間違いありません。

にもかかわらず、「> ……ラジオ放送」 のことではありません」 と表現しました。

それは、「冒頭の1行目」 で、「>同書 (出典) では、「周波数設定パネル (RCP : ラジオ ・ コントロール ・ パネル) ……」 と、述べたからです。

この 「冒頭の1行目で言う、ラジオ」 は、「ラジオ放送」 のことではありません。

そういう意味を込めて、「下から2行目」 では、「> …… ラジオ放送」 のことではありません」 と表現しました。

結局のところ、この「 (注) 」 は、分かりづらく、あまり適切な表現ではありませんでした。

したがって、以下の通り、「修正」 します。

(修正後の、下から2行目)
したがって、昔からある 「中波のラジオ放送」、あるいは、「FMラジオ放送」 も、ラジオですが、ここでは、「ラジオ放送」 ではなく、「無線機」 を意味します。

(修正後の、一番下)
ここでは、「ラジオ (Radio)」 を、「レディオ」 とも、言います。


■ 2件目、「第13回目の記事」
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/07/11/9267122

「図27-2」 の 「キャプション (図に添えた短い説明)」 を修正します。

「ヘッドセット」 を接続するコネクタ部 (機長席背面)

(図27-2) 「ヘッドセット」 を接続するコネクタ部 (機長席背面)
(出典: 『日本航空のフライト ・ シミュレーター展示品』 を自分で撮影。追記)

この 「図27-2」 のキャプション (図に添えた短い説明) が、「> …… (機長席背面)」 となっています。

これを 「> …… (機長席の左側)」 に、修正します。

写真を撮影した方向が、「機長席の背面側」 からなので、うっかり、「> …… (機長席背面)」 と表現してしまいました。


■ 3件目、「第16回目の記事」
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/09/05/9292529

「BB: 参考図書」 に関する、修正です。

その部分を、引用します。

(EE: 引用)
==================================
(BB: 参考図書)
『AIM-J (Airman's  Information  Manual  JAPAN)1985年 後期版』
(日本航空機操縦士協会 ・ 発行)
(運輸省 (当時 / 国土交通省) 航空局監修)
==================================
(EE: 引用。以上)

この 「EE: 引用」 で、最終行に 「>運輸省 (当時 / 国土交通省) ……」 とあります。

「国土交通省」 の部分を、「現 ・ 国土交通省」 と、修正します。

「当時 / 国土交通省」 と表現すると、あたかも当時は 「国土交通省」 で、現在では、逆に 「運輸省」 であるかのようにも見えてしまいます。

この文章を作成した時点では、これで、意味が十分通じると思い込んでいました。


■ 4件目、「第16回目の記事」
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/09/05/9292529

「BB-1: 引用」 に対する 「説明文」 で、1行、修正します。

この説明文で、一番最後の行です。

それを、引用します。

(「BB-1: 引用」 そのものを、再度、引用するのではありません)。

(FF: 引用)
==================================
パイロットに限らず、搭乗員全員の命に関わるので、これは当然と言えます。
==================================
(FF: 引用。以上)

この 「FF: 引用」 で、「…… 搭乗員 ……」 を、「…… 搭乗者 ……」 に修正します。

「旅客機の乗客」 の場合は、「搭乗員」 ではなく、「搭乗者」 の表現の方が、はるかに自然だと言えます。

ただし、ここでは、「乗客」 に限らず、「客室乗務員」 や、例えば、小型プロペラ機の場合の 「同乗者」、軍用機の場合の 「搭乗員」 など、すべてを含んでいます。

そのため、「搭乗員」 の表現で、「ひとまとめ」 にしてしまいました。

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以下は、修正ではなく、「補足」 です。

2件、あります。

■ 補足の1件目、「第16回目の記事」
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/09/05/9292529

これは、「BB-2: 引用」 に関する、「補足説明」 です。

「BB-2: 引用」 の全文を、再掲します。

(BB-2: 引用 ・ 再掲)
※ 「原文にはない改行」 を加えています。
==================================
 遭難あるいは緊急状態に陥ったパイロットは、下記の要領で遭難あるいは緊急の呼出しを行う。

1).”MAYDAY” ・・ 3回 (遭難通信の場合)
   または
   ”PAN、PAN” ・・ 3回 (緊急通信の場合)

(中略)

2).自機のコールサイン ・・ 3回

3).周波数 (国内航空では必要な場合のみ)

(以下省略)
==================================
(BB-2: 引用 ・ 再掲。以上)


ここで、「> 2).自機のコールサイン ・・ 3回」 を見て下さい。

「コールサイン」 とは、無線通信で、それぞれを識別するための 「呼出符号」 です。
(わざわざ説明するまでも、ないかもしれませんが)。

人間で言えば、「氏名」 に相当します。

航空機に限らず、基本的には、船舶や陸上など、すべての無線局 (無線通信) に当てはまります。

以下、ここでは、「航空無線」 について述べます。

「日本航空123便」 ならば、言うまでもなく、「ジャパン エア 123」 です。

ただし、日本語ではなく、英語なので、123は 「ひゃく にじゅう さん」 ではなく、「ワン ツー スリー」 と発音します。
(これも、今さら、言うまでもないかもしれませんが)。

数字は、「棒読み」 の、発音をします。
 (コールサイン以外の数字によっては、棒読みではない場合もあります)。

なお、米国では、「棒読み」 ではなく、「ワン  トゥェンティ  スリー (1 23) 」 と、発音する場合も一般的のようです。

旅客機の場合、基本的には、「航空会社名 + 便名」 で、コールサインを形成しています。

日本に限らず、一部の航空会社は、「航空会社名」 とは異なる、「独自の表現 (名称)」 を用いています。

これらは、もちろん、「国際的な規定」 による、世界共通の方式です。

----------

なお、「航空管制通信」 の場合、「英語、または母国語」 を使うと、国際的に決まっています。

したがって、日本では、パイロット、管制官、ともに 「英語ではなく、日本語を使っても」 構いません。

コールサインに限らず、「航空管制通信」 全体で、「日本語を使っても構わない」 という意味です。

しかし、現実問題として、「英語を使う」 のが当たり前になっています。

言うまでもなく、国際線では、多数の外国人パイロットが存在するからです。

----------

123便のCVR記録では、「東京コントロール」 との交信で、管制官が、みずから 「日本語を使って良い」 と指示したのも、親切心だけではなく、この規定も踏まえてのことだと思います。

なお、航空自衛隊では、事故などの緊急時には、無線通信では 「英語から、直ちに日本語使用に切り換える」 と、積極的に規定しているようです。

陸上、海上自衛隊では、どうなっているか、分かりません。


■ 補足の2件目、「第16回目の記事」
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/09/05/9292529

この記事文末に、「横田アプローチ」 が、123便に対して、呼び出しを行ったと述べました。

その一部を、再度、引用します。

(CC-2: CVR記録。引用 / 翻訳。一部だけ再掲)
※ 「原文にはない改行」 を加えています。
==================================
(横田アプローチ)
ジャパン ・ エア123
ジャパン ・ エア123

YOKOTA APPROACH on guard.

(こちらは) 横田アプローチ
ガードで送信中。
==================================
(CC-2: CVR記録。引用 / 翻訳。一部だけ再掲。以上)


この 「ガード」 に関して、補足します。

VHF (超短波) 無線 ・ 制御器の 「ガード ・ チャンネル」

(図36) VHF (超短波) 無線 ・ 制御器の 「ガード ・ チャンネル」
(出典: 岡田 実 ・ 編 『航空電子装置』 (日刊工業新聞社) の266ページ図を、一部引用。追記)


「ガード (ガード ・ チャンネル)」 は、軍事用語で、「緊急周波数」 のことだと述べました。

「図36」 を見て下さい。

これは、「VHF (超短波) 無線機の制御器」 です。

「UHF (極超短波) 無線機」 ではありません。

ただし、「民間機用」 ではなく、「軍用機の無線機」 です。


「チャンネル切り替えスイッチ」 が、ちょうど 「ガード ・ チャンネル G」 に合わせてあります。

白黒で、「古い本」 の写真なので、分かりにくいですが。
(手元の写真では、これしかないので、やむなく用いました)。

この、「ガード ・ チャンネル G」 には、当然ながら、「VHF用の緊急周波数121.5メガヘルツ」 に、固定で設定されています。

「チャンネル切り替えスイッチ」 を回して、ここに合わせれば、必ず 「この緊急周波数」 に合せることができます。

周波数が、具体的にいくらなのか、「いちいち考える」 必要がありません。

非常に簡単で、手間も負担もありません。

1分、1秒を争う、命がけの戦闘行動ならではの、軍隊らしい、うまいやり方です。

ただし、出典の、この写真の無線機では、「ガード ・ チャンネル G」 は、受信専用で、送信はできません。

「チャンネル1 ~ 19」 までは、それ以外の 「通常使用する周波数」 が、あらかじめ 「プリセット」 されています。

その周波数設定は、もちろん、地上で、「無線機担当の整備部隊」 が、事前に行っておきます。

したがって、もし必要が生じれば、それに応じて、設定してあった周波数を、自由に変更できます。

それも、地上で 「整備部隊」 が行うのは当然です。

そのため、飛行中に、パイロットが、あらかじめ 「プリセット」 してある周波数を変更することはできません。

その代わり、上述の通り、「各チャンネル番号」 に、どの周波数が設定してあるのか、具体的に、いちいち考える必要がありません。

「チャンネル2に切り換える」
「チャンネル5で交信する」

といった具合に、「チャンネル番号」 だけを考えればいいので、負担がはるかに軽くなります。

まさに、「軍隊ならでは」 の方式です。

ただし、「民間航空の方式」 が、劣っているという意味では、決してありません。

「具体的な使い方が異なる」 ために生じた違いに過ぎません。

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長文のため、「第18回目」 に続きます。

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『★連載記事 連動URL一覧表★ タイトル『日航123便墜落事件 - 航空管制通信での「周波数変更の指示」に関して「他者ブログ」宛にコメント投稿しました(1) ~ (24最終回)』』
2020年11月05日
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「サイトマップ」 もご利用頂けます。
『ホームページにあるのと同じ目的の「サイトマップ」』
2015年12月18日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2015/12/18/7953004


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