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(新・新版) 21世紀は宇宙文明時代
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日航123便墜落事件 - 航空管制通信での「周波数変更の指示」に関して「他者ブログ」宛にコメント投稿しました(5)2020年04月03日

[カテゴリ: JAL123便>他者ブログ]

「第4回目の記事」 から続きます。
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/03/25/9228085

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「ジェット旅客機の無線通信装置」 について、「航空管制の無線通信」 を中心に、述べます。

可能な限り、日本航空123便と同じ、「ボーイング747型ジャンボ機」 に沿って述べます。

ボーイング747型の操縦席 (クラッシック ・ タイプ)

(図2) ボーイング747型の操縦席 (クラシック ・ タイプ)
(出典: 『ザ・コクピット 2003年1月1日発行』 (イカロス出版) を引用。加筆)

※※ 当記事の各図は 「拡大図付き」 です。マウスの左クリックで、「拡大図、元の図」 に切り替えられます。

※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を「二つのタブ」で同時に開き、一方のタブを「図の表示専用」にすると、非常に便利です。


「ボーイング747型機」 には、大きく分けて、「2種類」 あります。

いわゆる、「クラシック ・ タイプ」 と、新しい 「ハイテク ・ タイプ」 です。

「クラシック ・ タイプ」 は、123便当時も含め、当初からの機種です。

操縦席の計器が、昔ながらの 「丸形計器」、いわゆる 「アナログ方式」 です。

この 「図2」 が、それです。

「機種」 は、同誌 (出典) の記事を見ると、「ボーイング747-200B型」 のようです。

なお、「図2」 は、「次の記事」 で、すでに掲示したものを再掲しました。

(H: 既存の記事)
『「FS」ならば、「飛行機の操縦」が素人でも自由に出来ます(13)』
2017年07月29日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/07/29/8629975

この 「H: 既存の記事」 で、「図2」 に関して、いくつか述べています。


一方、「ハイテク ・ タイプ」 は、操縦席の計器が 「電子式 (デジタル式)」 の機種です。

現在では、「液晶 (LCD) ディスプレイ形式」 の計器を用います。

以前は、「ブラウン管 (CRT) ディスプレイ形式」 の計器を用いていました。


ボーイング747-400型の操縦席

(図3) ボーイング747-400型の操縦席
(出典: 『ザ ・ コクピット 2003年1月1日発行』 (イカロス出版) を引用。加筆)

「図3」 は、「液晶 (LCD) ディスプレイ」 の形式です。

なお、「図3」 では、「航空機関士席」 が、存在しません。

「機長席、および副操縦士席」 だけです。

いわゆる 「ツー ・ マン ・ クルー制」 です。

「航空機関士」 の任務を、大幅にコンピュータ化 (自動化) したので、「航空機関士」 が不要となりました。

目的は、「人減らし」 です。

航空会社にとっては、大きな利益になりますが、「運航乗員」 には、状況によっては余計な負担が加わるので、好ましいとは言いきれません。

まして、「航空機関士」 は、失業するので、大問題です。

(「副操縦士」 に転業した人も、少なくないようです)。
(年長者の場合は、はたしてどうなのか、よく分かりませんが)。

しかし、それが時代の趨勢 《すうせい》 ということにもなります。

現在は、大型機も、「機長、副操縦士」 の、2名乗務が当たり前です。

今となっては、「航空機関士」 の廃止は、「過去の出来事」 となりました。

余談ですが、かなり昔の 「操縦室」 には、大勢乗務していました。

◎ 機長
◎ 副操縦士
◎ 航空機関士
◎ 航空士
◎ 通信士

(航空士と、通信士は、兼務する場合も少なくないようですが)。
(航空士は、現在位置の測定、飛行コース算出などが任務です)。
(時代の進展と共に、通信士から順に、消え去りました)。

(自衛隊も含め、大型軍用機では、現代でも、これらが全員搭乗している場合も少なくありません)。
(さらに、機長の上官として、「指揮官」 が、別に搭乗している場合もあります)。

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ボーイング747の操縦席 (日本航空のフライト ・ シミュレーター)

(図4) ボーイング747の操縦席 (日本航空のフライト ・ シミュレーター)
(出典: 自分で撮影)

※ 透明のガラス壁を通して撮影しているので、反射があり、少し不鮮明な画像になっています。
(以下同様)。


この 「図4」 は、実機ではなく、「日本航空の、旧 ・ 乗員訓練センター」 で実際に使っていた、「フライト ・ シミュレーター」 の展示品です。

ただし、「航空機関士席」 は、取り除いているので、この展示品には存在しません。

「図3」 と同様に、「機長席、および副操縦士席」 だけしかありません。

この 「図4」 の手前右側に、本来ならば、「航空機関士席」 があります。

展示品の大きさを節約するために、「航空機関士席」 を省略したものと思います。

本来ならば、「図2」 と同じような姿をしています。

(私個人としては、「航空機関士席」 も、ぜひ残してほしかったと強く望んでいますが)。

日本航空のフライト・シミュレータ展示品 (外観 ・ 左側)

(図5) 日本航空のフライト・シミュレータ展示品 (外観 ・ 左側)
(出典: 自分で撮影)

この展示品は、誰でも、自由に、無料で見学できます。

場所は、「羽田空港」 の近くです。

かつて、この 「乗員訓練センター」 があった場所に展示しています。

この、「図4および、図5」 に関しては、「以下の記事」 をご覧下さい。

(I: 既存の記事)
『「FS」ならば、「飛行機の操縦」が素人でも自由に出来ます(11)』
2017年07月22日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/07/22/8625526

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123便当時、「ボーイング747型機」 は、「無線通信装置を5台」 搭載していました。

(この機種に限らず、大型ジェット旅客機は、同様のはずです)。

(A) 超短波 (VHF) 無線機 3台
(B) 短波 (HF) 無線機 2台

ただし、「(B) 短波 (HF) 無線機」 は、遠距離通信用として、長距離の国際線で用います。

123便の機体は、「ボーイング747SR-100型機」 です。

「SR」 は、「ショート ・ レンジ」 の頭文字です。

日本向けに、国内線専用機として、ボーイング社が製造しました。

したがって、国内線専用の123便では、「(B) 短波 (HF) 無線機」 も搭載していたのか、あるいは、搭載していないのか、素人なので分かりません。

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以下、「(A) 超短波 (VHF) 無線機」 に基づいて述べます。

「(A) 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器 3台」 の位置

(図6) 「(A) 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器 3台」 の位置
(出典: 自分で撮影)

「制御器」 と示す通り、これは 「無線機本体」 ではなく、「遠隔操作用」 の装置です。

「無線機本体」 は、機体の床下、「電子機器室」 の棚に、ずらっと並んでいます。

「ボーイング747型機」 は、2階建てなので、床下は、1階の客室より下になります。


なお、「図6」 の部分は、「操縦席全体 (図4)」 で、「中央部 ・ 手前」 の部分です。

それを示したのが、次の 「図7」 です。

「黄色枠線」 が、上記 「図6」 の部分

(図7) 「黄色枠線」 が、上記 「図6」 の部分
(出典: 自分で撮影)

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「ボーイング747型機」 で、「無線機本体」 を設置してある 「電子機器室」 がどこにあるのか、あいにく手元の資料では、見当たりません。

代わりに、「マクダネル・ ダグラス DC-10型機」 の図を示します。

電子機器室の位置 (マグダネル・ダグラス DC-10型機)

(図8) 電子機器室の位置 (マクダネル ・ ダグラス DC-10型機)
(出典: 『 航空情報 臨時増刊 (№329) エアバス ・ ジャンボ 』(酣燈社) を一部引用。加筆)


電子機器室の 「推測による」 位置? (ボーイング747型機)

(図9)  電子機器室の 「推測による」 位置? (ボーイング747型機)
(出典: 『 航空情報 臨時増刊 (№329) エアバス ・ ジャンボ 』(酣燈社) を一部引用。加筆)

「図9」 のように、「前脚収納室」 の後部が、「電子機器室」 かもしれませんが、断定はできません。

なお、「図8と、図9」 は、同一縮尺ではありません。

「ボーイング747型機」 の、全長は、約70メートルです。

一方、「マクダネル ・ ダグラス DC-10型機」 の全長は、約55メートルです。

それを、同じ 「B5判の雑誌ページ、一杯」 に、それぞれ掲載しています。

そのため、「図9 (ボーイング747型機)」 の方が、「元のイラスト図」 としては、縮尺が大きく (図としては小さく) なります。

したがって、同一縮尺で見れば、「図9 (ボーイング747型機)」 の 「推測による電子機器室」 が、もっと大きくなります。

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【参考】

「出典: 『 航空情報 臨時増刊 (№329) エアバス ・ ジャンボ 』(酣燈社)」 は、新しい本ではありません。

「昭和49 (1974年) 年2月」 発行の、かなり古い本です。

そのため、「マクダネル ・ ダグラス DC-10型機」 は、日本では、だいぶ前に姿を消しています。

今では、「ボーイング747型機」 も、日本では、すでに引退していますが。

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№2 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器

(図6-1) №2 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器
(出典: 自分で撮影)

この 「図6-1」 は、ご覧の通り、「図6」 で、「№2 超短波 (VHF) 無線機 ・ 制御器」 を、拡大撮影したものです。

「№1および、№3」 も、外観は、まったく同じです。

ただし、やむなく斜め方向から撮影しているので、肝心のパネル面が、ほとんど分かりません。

「№3」 に至っては、手前の、大きくて真っ黒な 「方向舵 トリム ・ ノブ」 に隠れて、まったく見えません(笑)。

そこで、「代用品」 を用います。

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話の途中ですが、時間がないので、やむなく 「次回」 に続きます。

申し訳ありませんが、ご了承願います。

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長文のため、「第6回目」 に続きます。

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2020年11月05日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2020/11/05/9313516


「サイトマップ」 もご利用頂けます。
『ホームページにあるのと同じ目的の「サイトマップ」』
2015年12月18日
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2015/12/18/7953004


お手数をかけて大変申し訳ありませんが、どうかご了承願います。

コメント

_ rainbo6003 ― 2020年04月04日 01時53分45秒

こんにちは。
https://www.youtube.com/watch?v=PYj82Ttiw2g&t=414s
この動画の5:55辺りに、ちらっと場所が出てきますね。
図9で合ってるような感じです。

_ 当ブログ管理人 ― 2020年04月05日 22時37分44秒

『rainbo6003』 様へ

こんばんは。初めまして。

貴重な動画を教えて下さり、大変ありがとうございます。

おっしゃる通り、図9の推測で良いと分かりました。

安心しました(笑)。

せっかくなので、「第6回目の記事」 で、この動画について述べる予定です。

私に限らず、当ブログご来訪者の皆様にとっても、大いにプラスとなります。

今後とも、いろいろ教えて下さい。

よろしくお願い致します。

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