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JAL123-急減圧流は存在しないと「事故調は認識している」(14)2016年05月07日

[カテゴリ: JAL123便>事故報告書]

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(修正) 「当記事の要点」を全部削除しました。<R5/2023-8-4>

「なくても良い」と判断しました。

同時に、「見出し」としての<当記事の要点><記事本文>も削除しました。
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※ 第13回目の記事から、続きます。
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/04/29/8080307


日本航空123便墜落の「航空事故調査報告書で、第1冊目、106ページ」を引用します。
(読みやすくするため、原文にない改行を、それぞれに加えています)。

(引用K)
---------------------------------------------------------------------------------
3.2.3.2 APU防火壁を含む尾部胴体の損壊(注1)

(中略)

(1) プレッシャ・リリーフ・ドア

このドアは墜落現場付近で発見された。

事故初期においてこのドアが開いたかどうかを知るための分解調査、試験等を行ったが、これを明らかにすることはできなかった(2.15.5参照)(注2)

しかし、このドアは差圧 1.0~1.5 psi で開口するように設計されており、

またドアの損壊状態からも開口した可能性が高いと推定される。

(後略)
---------------------------------------------------------------------------------
(引用、以上)


(注1)「APU(補助動力装置)」については、下記、第2回目の記事で、図6を参照して下さい。
「APU防火壁」は、第2回目の記事で、図5に示す、金属製の板です。
「APU」が発火した場合に、火災が胴体前方に燃え広がるのを防ぎます。
さらには、「APU」を固定するための、「取付板」も兼ねているのではないかと思います。

『JAL123-急減圧流は存在しないと「事故調は認識している」(2)』
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/01/26/8001429


(注2)「2.15.5参照」は、「2.16.5参照」の誤りです。「2.15.5」の項番は存在しません。

※ 「psi」は、圧力の単位です。(ポンド・パー・スクエア・インチ)。

※ 前回の記事では、「事故調査報告書」を引用していないので、順番を合わせるために、「引用J」は使用せず、当記事では「引用K」を用いています。


(分析K)(トリック9)

「第6回目の記事」で述べたように、「プレッシャ・リリーフ・ドア」は、外気圧に比べて、ドア内側の圧力が、1.0~1.5psi 以上に高くなった時、このドアが開くようになっています。

その限りでは、「引用K」で、下から2行目は、
---------------------------------------------------------------------------------
このドアは差圧 1.0~1.5 psi で開口するように設計されており、
---------------------------------------------------------------------------------
この通りです。

ところが、ここに、トリックがあります。

◎ 1.0~1.5 psi で開口するように設計されている。
◎ だから、必ず開く。

この二つは、決して、イコールではありません。

ドアの内側が、1.0~1.5 psi 以上に加圧されて、初めてドアが開きます。

加圧されなければ、「差圧1.0~1.5 psi で開口するように設計されて」いても、ドアは開きません。
これは、言うまでもなく、当然のことです。

「加圧されたか」、それとも「加圧されていないか」、そのどちらであるか? が問題なのです。

本来ならば、「ドアの内側に ○○ psi の圧力が加わったので、その結果、ドアが開いた」と述べるのが当然です。

今までの記事で述べてきたように、「加圧されていない」からこそ、ここでも、何とかそれを隠すために、ことさら、「設計されており」と言わざるを得なくなったのです。

「開口するように設計されており」は、意図的な「すり替え表現」です。

しかしながら、多くの人々(あるいは、少なからぬ人々)が、「そのように設計されているならば、開くのは当然だ」と、無意識のうちに思い込むはずです。

そこを狙って、この「すり替え表現」を行ったのは目に見えています。

「加圧されていない」のは、「急減圧流が存在しない」ためだと、すでに今までの記事で述べました。


(分析K、に対する結論)(トリック9、に対する結論)

(1)「プレッシャ・リリーフ・ドア」が、加圧されていないことを隠すために、ことさら、「設計されており」と、すり替え表現を行った。

(2)事故調は、急減圧流が存在していないと、認識している。


(分析L)(トリック10)

「引用K」で、最下行は、
---------------------------------------------------------------------------------
またドアの損壊状態からも開口した可能性が高いと推定される。
---------------------------------------------------------------------------------
とあります。

これも、今までの記事で述べてきたように、「開口した可能性が高いと推定」するべき筋合いではありません。

「開口している」と、言い切るべき筋合いのものです。

ドアが、実際には閉じていたからこそ、それを隠すために、「開口した可能性が高いと推定される」と、すり替え表現で、ごまかす必要が生じたのは明らかです。


(分析L、に対する結論)(トリック10、に対する結論)

(1)「プレッシャ・リリーフ・ドア」が閉じていたのを隠すため、開口していたと言明せず、「開口した可能性が高いと推定される」という表現で、ごまかした。

(2)事故調は、急減圧流が存在していないと、認識している。

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<長文のため、第15回目に続きます>

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