北朝鮮・中距離弾道ミサイル「火星12」発射実験の映像は「非常に不自然」です。何か「裏がある」と思えてならない(3) ― 2017年06月23日
第2回目の記事から続きます。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/06/22/8601920
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北朝鮮側が公表している、「ミサイルの発射映像」で、以下のものがあります。
(動画C)
『在日米軍攻撃を想定した弾道ミサイル訓練=朝鮮中央テレビ』
2017/03/07
<ニュース映像センター時事通信>
https://www.youtube.com/watch?v=ZIyzqcyANs4
※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を「二つのタブ」で同時に開いて、一方のタブを「図の表示専用」にすると、非常に便利です。
この映像を見ると、明らかに、「ミサイルの輸送車」が、同時に「発射台」を兼ねています。
ただし、「火星12」に比べて、それよりも小型のミサイルのように見えます。
したがって、単純に比較は出来ないかもしれません。
しかしながら、「第1回目、2回目の記事」で述べたように、最新型ミサイルと思える「火星12」の発射映像で、「ミサイルの輸送車が、発射台機能を持たない旧式」なのは、不自然と思えてなりません。
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「第1回目の記事」で、掲げた「動画A」を、再度掲げます。
(動画A)
『新型ミサイル試射は「ロフテッド軌道」か=北朝鮮』
2017/05/15に公開
<ニュース映像センター時事通信>
https://www.youtube.com/watch?v=nmDJAxS7ZPw
この中で、以下の画像を見て下さい。
(図7) 「モザイク(ぼかし)」を入れた画像
(出典: 「動画A」を一部引用。追加編集)
「図7」で、「モザイク(ぼかし)部分」を緑色枠で示しました。
この画像は、一見もっともらしいですが、実際は、非常に「わざとらしい」やり方と言えます。
「機密保持のため」に、わざわざ「モザイクをかける」ぐらいならば、この静止画像自体を、最初から「放送しなければ良い」のです。
この静止画像の前後に、多数の静止画像があります。
「たった、これ1枚だけを削除しても(放送しなくても)」、視聴する側にとって、内容は十分伝わります。
これを放送した「朝鮮中央テレビ局」にとって、「これを1枚だけ削除して」も、このミサイル発射に関する「ニュース放送」が成り立たなくなる理由は、まったくないはずです。
あるいは、「図7」の撮影方向と、「まったく別方向から撮影」すれば、ミサイルの「エンジン噴射口」が写らなくなります。
その画像を用いれば、わざわざ「モザイクをかける」必要がありません。
撮影開始前に、カメラマンと、軍の担当者が、撮影に関して、十分な打ち合わせをしているはずです。
(あるいは、軍側から、一方的に指図しているはずです)。
当然ながら、「写しては、いけない物」を、カメラマンが「写すはず」がありません。
この面から考えても、わざわざ「モザイクをかける」のは、不自然です。
「北朝鮮」側が、わざと、意識的に「ぎょうぎょうしく」モザイクをかけていると、思えてなりません。
その理由は、分かりません。
あえて、素人なりに考えてみると、以下の可能性があります。
(可能性1) わざわざ「モザイクをかけている」ところを見ると、「図7」の画像自体は、偽物ではなく、「本物に間違いない」と、人々に思わせようとしている。
(可能性2) この「可能性1」を使って、これ以外のすべての画像も「本物に間違いない」と、人々に思わせようとしている。
もし仮に、この推測が正しければ、「動画A」には、北朝鮮側にとって、「隠したい何か、がある」と、言えます。
もちろん、それは、「図7」で、モザイクをかけた部分とは、「別のもの」なのは、明らかです。
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ところで、「図7」を見ると、ミサイルの上に、兵士(作業者)が二人も乗ったまま、クレーンで移動しています。
単純に言えば、非常に「危険」です。
北朝鮮では、これが、「当たり前の作業風景」なのでしょうか?
換言すれば、「二人も作業者を乗せたままクレーン移動しないといけない」ような、作業内容になっているのでしょうか?
それは、危険であると同時に、「お粗末 《そまつ》 な作業方法」と言えます。
もっと「安全性の高い(お粗末ではない)」作業方法を考えるべきです。
(私は、元技術者なので、こういう点に、目が行かないわけに行きません)。
本当に、「こんな危険性の高い作業方法をしているのか?」と、思えてきます。
何となく、「違和感を感じ」ます。
ひょっとしたら、「迫力を出すための」やらせではないのか、とさえ思えてきます。
ところで、この二人は、「命綱を着けている」のでしょうか?
それとも、北朝鮮では、「命綱を着けない」のが、当たり前なのでしょうか?
「金正恩」に聞いてみたい心境です。
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すでに掲示した、以下の各動画を見比べて下さい。
「奇妙なこと」に気付きます。
(動画A)
『新型ミサイル試射は「ロフテッド軌道」か=北朝鮮』
2017/05/15に公開
<ニュース映像センター時事通信>
https://www.youtube.com/watch?v=nmDJAxS7ZPw
(動画B)
『北朝鮮ミサイル空中でエンジン点火し発射=SLBM改良か』
2017/02/13 に公開
<ニュース映像センター時事通信>
https://www.youtube.com/watch?v=t2apphrkrus
(動画C)
『在日米軍攻撃を想定した弾道ミサイル訓練=朝鮮中央テレビ』
2017/03/07
<ニュース映像センター時事通信>
https://www.youtube.com/watch?v=ZIyzqcyANs4
この3件の動画に、「共通したもの」があります。
いずれも、最初は、「ありふれた動画(ビデオ映像)」です。
ところが、「『金正恩』が、画面に登場する」と、とたんに「静止画像」に切り替わってしまいます。
多数の静止画像を、時間の経過とともに、順番に並べて、全体的な「時間の流れ」を表現しています。
放送している「朝鮮中央テレビ局」が、意識的に、このような「変則的な番組作り」を行っているわけです。
本来ならば、「金正恩」が登場する場面も、「静止画像」ではなく、いくらでも「動画(ビデオ映像)」で、放送可能なはずです。
それを、あえて「静止画像」で行っています。
これも、「非常に不自然」です。
「何かを隠そうとしている」のは、明らかです。
この理由を、あえて、素人なりに考えてみると、以下の可能性があります。
「金正恩」の表情、振る舞い(手足、体全体の動き)、などを、「(事実上)見えなくするため」ではないかと思います。
「動画(ビデオ映像)」ならば、写っている範囲内で、「金正恩」の表情、振る舞い(手足、体全体の動き)、などが良く分かります。
ところが、「静止画像」では、「一瞬の表情、一瞬の振る舞い(手足、体全体の動き)」しか、分かりません。
そのために、わざと「静止画像を放送する手法」を取っていると、思えてなりません。
もしこの推測が正しいならば、北朝鮮側は、「『金正恩』それ自身を、隠そうとしている」と解釈できます。
「『金正恩』それ自身を隠す」必要がなければ、ことさら「静止画像」にする必然性が、ないからです。
(背景の軍事施設などを見せたくなければ、その映像を放送しなければ良いのです)。
(見せても構わない部分だけを背景に入れて写して、放送すれば、それですみます)。
なぜ、「『金正恩』それ自身を、隠す」のか?
「見せたくないものがある」と、思えてなりません。
その可能性としては、例えば、以下の通りです。
(可能性A) 「金正恩」が重い病気などにかかっており、それを見せたくない。
(可能性B) 「金正恩」を暗殺するための、情報集めに利用されるのを防ぐ。
(可能性C) 「金正恩」本人ではなく、別人の「替え玉」である。
(可能性D) その他。
「可能性A、B、C」しか、思いつきませんでした。
しかし、「これ以外の可能性」もあり得るので、「可能性D」も掲げておきました。
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前述した、「3件の動画」に、もう一つ、「共通したもの」があります。
(図8) 兵士全員が、「金正恩」を大歓迎している(?)ように見える
(出典: 「動画A」を一部引用)
ミサイル発射に成功すると、「金正恩」が、周囲の人々(幹部、下級兵士?)全員と、大喜びをしている光景が、「3件の動画」に必ず現れます。
これらの画像を見ると、「非常な違和感」があります。
「金正恩」は、必要とあれば、親族さえも、平然と処刑する、「冷酷非情な独裁者」ではなかったのか?
「図8」に限りません。
「3件の動画」いずれも、同じです。
「金正恩」を取り囲んで、大喜びしています。
これら、一連の画像を見ると、まるで、「有名な人気歌手を一目見ようと、押し寄せてきた、熱烈なファン集団」としか思えません(笑)。
「図8」で、「金正恩」の左側(図の右側手前)にいる兵士(両腕を、水平に伸ばしている)を見て下さい。
押し寄せてくるファンの群れを、必死に押さえている、「コンサート会場警備のガードマン」そのものです(笑)。
「冷静に、客観的に」考えてみて下さい。
必要とあれば、親族さえも平然と処刑する、「冷酷非情な独裁者」が、自分たちの基地に、「ミサイル発射の視察」に来るとなったら、その基地の兵士たちは、どのような反応を示すのか?
「全員、凍り付く」はずです。
ちょっとでも「ヘマをしたら」、ただでは、すみません。
「大きなヘマ」をしたら、命がないかも、しれません。
全員が、極度の緊張で、「ガチガチになる」はずです。
「やらせ写真を写すから、皆で笑え」と言われても、とても、笑えるものではありません。
「顔が引きつってしまう」はずです。
「両手を大きく挙げて、大喜びしろ」と言われても、非常に「ぎこちない動き、ぎこちない表情」になるはずです。
役者ではない、「普通の兵士たち」に、そこまで、「迫真の演技」が出来るとは、とても思えません。
一連の画像に登場する兵士たちが、本当に「迫真の演技」をしているならば、「彼らは兵士ではない」はずです。
「演技力のある俳優」を集めて、軍服を着せ、兵士たちに見せかけているはずです。
この場合、本物の兵士は、「(事実上)まったく存在しない」と言えます。
一方、これが「やらせ写真」ではなく、「本物の写真」であるならば、「『金正恩』は、冷酷非情な独裁者ではない」と解釈できます。
その場合、以下の可能性があります。
(可能性E) マスコミが報じる「独裁者説」が、大きく異なっている(独裁者ではない)。
(可能性F) 「金正恩」がすでに失脚し、人望の厚い、良心的な人物が、「金正恩」の名前で指導者の地位に就いている(マスコミが、それをいっさい報じていない)。
(可能性G) その他。
なお、「可能性F」の場合、顔が「金正恩」と大きく異なるはずなので、この可能性は低い(あり得ない)とも言えます。
しかしながら、「常識的な判断」は、あえて避けました。
北朝鮮には、何か、「非常に大きな裏がある」と思えてならないからです。
例えば、北朝鮮が発射したミサイルは、「本当に、すべて発射した」のか?
その内、何割かは、「話だけで、実際は、発射していないのではないか?」、との思いがあります。
米国、韓国、日本などの関係政府やマスコミが、「北朝鮮と一緒に、話を合わせれば」、我々一般人は、それを「真に受けるしか」ありません。
(インターネットなどで、明確な真相が、得られれば別ですが)。
世界を牛耳る 《ぎゅうじる》 「闇の支配者たち」を通じて、北朝鮮はもとより、米国、韓国、日本などの関係政府やマスコミ、いずれもが、裏側でつながっているのは、明らかです。
いずれにせよ、北朝鮮には、「何か、非常に大きな(非常に意外な)裏がある」、と思えてなりません。
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<以下、長文のため、第4回目に続きます>
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