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(新・新版) 21世紀は宇宙文明時代
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「新幹線のぞみ34号、台車破損(テロ攻撃未遂事件)」に関する「運輸安全委員会」調査報告書は真相を隠している(5)2019年11月16日

[カテゴリ: 社会問題>支配]

「第4回目の記事」 から続きます。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2019/11/09/9174633

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(注) 今まで掲示していた 「未作成の記事」 を、「正規の記事」 に書き直しました。

<R1 / 2019-11-23>

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今回も、「前回 (第4回目) の記事」 から、話が続きます。

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「損傷した台車の全体図」 を、参考までに掲げます。
損傷した台車の全体図

(図3) 損傷した台車の全体図
(出典: 『F: 調査報告書(本編)』 付図2 「台車の構造及び損傷状況」 を引用。追記)


※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を 「二つのタブ」 で同時に開き、一方のタブを 「図の表示専用」 にすると、非常に便利です。

※※ 当記事の図は 「拡大図付き」 です。マウスの左クリックで、「拡大図、元の図」 に切り替えられます。


「図3」 は、以下の 「図4」 で、「台車部分だけ」 を抜き出したものです。
(さらに、不要部を、できるだけ削除しました)。

台車で、「側ばり (台車枠) 部分」 を、分かりやすいよう 「橙色に着色」 しました。
(「鉄道の素人」 が行った着色なので、一部、過不足があるかもしれません(笑))。


付図2 台車の構造及び損傷状況

(図4) 付図2 台車の構造及び損傷状況
(出典: 『F: 調査報告書(本編)』 付図2 (100ページ))


「図4」 は、上記 「図3」 の出典を示すための、単なる参考図です。

今ここで、「損傷それ自体について述べる」 のが目的ではありません。

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台車枠と軸バネ座の溶接のイメージ

(図5) 台車枠と軸バネ座の溶接のイメージ
(出典: 『東京新聞』 平成30年(2018年)3月14日・朝刊29ページ)

「図5」 は、「台車全体」 を側面から見た図です。



本来の 「側ばり」 断面図

(図6) 本来の 「側ばり」 断面図
(出典: 自分で作成)


「図6」 は、『FG: 調査報告書』 を元にして、自分で作図しました。

「側ばり (台車枠)」 の断面図です。

「破損が生じた部分」 です。

ただし、破損に関して描いているのではなく、「破損が生じていない、本来の形状」 を描いています。

「緑色の矢印で、寸法を具体的に示している」 3件は、正確です。

「その他」 は、すべて見た目で、もっともらしく適当に描きました (正確ではありません)。
(具体的な数値がないので、正しく描きようがありません)。

そのため、寸法は、まったく記入していません。
(例えば、補強板の板厚は、取りあえず6ミリで描いています)。

この 「側ばり」 は、平板状の鋼板を、プレス機で 「コの字型」 に折り曲げ、それを左右から突き合わせて、「ロの字形」 に溶接します (『F: 調査報告書 (本編)』 による)。

そのため、「図6」 で、「天井部の板」 および、「底部の板」 それぞれの中央部に、突き合わせ部分を示す、「縦の短い黒線」 を描いています。
(2枚の補強板にはさまれた、中央部です)

本来は、この部分で、「ロの字形」 の内部に、小さな、平べったい 「裏当て金」 があります。
(「コの字型」 同士を溶接するためだろうと思います)(正確なことは分かりません)。

しかし、「図6」 では、それは省略しています。
(ここで論じる問題点とは、関係がない (必要がない) と考えています)。


側ばり (一部) の外観

(図7) 側ばり (一部) の外観
(出典: 『F: 調査報告書 (本編)』 の図2 (8ページ))


「図7」 は、「側ばり」 と 「軸ばね座」 を溶接した状態 (取り付けた状態) を、下から見た図です。


本来の 「側ばり」 と 「軸ばね座」 の溶接 (概念図)

(図8) 本来の 「側ばり」 と 「軸ばね座」 の溶接 (概念図)
(出典: 自分で作成)

この 「図8」 で、「軸ばね座」 の正確な形状、寸法いずれも、『FG: 調査報告書』 に記述がないので、適当に描いています。

わずかに 「板厚が、最終的な加工後に15ミリになる」 ことだけ、分かりました。

「側ばり」 と 「軸ばね座」 を、溶接した直後では、「軸ばね座」 の板厚は、「設計上20ミリ」 となっています。

(いずれも、『F: 調査報告書 (本編)』 による)。

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ここで、大事なことは、「側ばり」 と 「軸ばね座」 どちらも、溶接面は 「平板状、平面状でなければならない」、という点です。

「設計図面」 では、そのようになっているはずです。

ところが、実際には、溶接の位置合わせのために、「側ばりを最大で3.3ミリも、削ってしまった」 わけです。

それが、次の 「図9」 です。


亀裂が入った台車枠の断面図


(図9) 亀裂が入った台車枠の断面図
(出典:『東京新聞』 平成30年(2018年)3月1日・朝刊31ページ)


「図9」 で、本来ならば、「ここは、削ってはいけない部分」 です。

それを 「削った」 ために、とんでもないことになったわけです。

なぜ、「削ってはいけない部分」 なのか?

削ったら、結果的に、「側ばり」 が、「その分、壊れてしまう」 からです。

「側ばり」 を、「その分、破壊してしまう」 からです。

(本来あるべき強度が、低下してしまうのは、誰の目にも明らかです)。

「台車全体を作る」 ために、その一部分である、「側ばり」 と 「軸ばね座」 の溶接を行った結果、「側ばり」 を、3.3ミリ分 《ぶん》 といえども、「破壊してしまった」 のでは、話になりません。

しかも、本来の板厚8ミリに対して、3.3ミリ (約41パーセント = 5割近く) も削ってしまうのは、ささいな分量ではありません。

「大幅な、過剰切削」 です。

換言すれば、「大幅な、破壊」 です。

この過剰切削を行った、溶接担当者 (素人ではない) に、それが分からないはずがありません。

とても、「うっかりミスをした」 と言えるものではありません。

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この件は、次回に持ち越します。

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(注)

当記事の文章は、今後、多少 「書き換える可能性」 があるかもしれません。

また、連載の回により、多少 「話の順序が前後する可能性」 があるかもしれません。

ご了承願います。

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長文のため、第6回目に続きます。

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