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北朝鮮・中距離弾道ミサイル「火星12」発射実験の映像は「非常に不自然」です。何か「裏がある」と思えてならない(2)2017年06月22日

[カテゴリ: 社会問題>支配]

第1回目の記事から続きます。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/06/14/8596671

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「第1回目の記事」に関して、補足を2件、追加しておきます。

(補足1)

「図4」の、下2行目(本文)に、以下の記述があります。

「しかし、こんな小さな物で、しかも、足下だけで、重量が10トン、あるいは20トン位はあるであろう、巨大なミサイルを支えられるはずが、ありません。」

「重量」に関して、以下の「他サイト記事」があります。

『北朝鮮、新型ミサイル「火星12」型を発射――その正体と実力を読み解く』
2017年05月23日
<Harbour Businness Online>
https://hbol.jp/140683

一部を、引用します。

(引用A)
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しかし火星12ほどの大きさになると、その質量はおそらく20トンを超えているはずである。
-----------------------------------------------------------------------------
(引用A、以上)

この引用文によれば、「火星12」の重量は、「10トン、あるいは20トン位」ではなく、「おそらく20トン以上」、ということになります。

「質量」と、「重量」は、厳密には意味が異なるはずですが、私の当記事では、そこまで厳密さを追求していないので、両者を同列に扱っています。


(補足2)

「図5」の少し先、文章全体の「おおよそ中央部」に、以下の文があります。

「『ミサイル発射装置』のキーワードで検索した画像集があります。」

この項目に対して、「注1」を、「第1回目の記事中」に、追加しました。
(追加日: 6月16日)。

「ささいな内容」なので、ここでは、具体的に述べません。
(第1回目の記事を、読み終わってしまえば、結果的に、必要のない事柄とも言えるので)。

もし必要があれば、以下の、「第1回目の記事」をご参照下さい。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/06/14/8596671

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ここから、「第2回目の記事」です。

「宇宙ロケットの発射台」のキーワードで検索した、ミサイルではなく、「宇宙ロケット」に関する、画像集のURLを、以下に示します。
https://search.yahoo.co.jp/image/search?rkf=2&ei=UTF-8&gdr=1&p=宇宙ロケットの発射台

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※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を「二つのタブ」で同時に開き、一方のタブを「図の表示専用」にすると、非常に便利です。


この「画像集」を見ると、「宇宙ロケット」の脇に、いずれも「巨大な発射塔」が、そびえています。

いくつかの画像を見ると、この「発射塔」が、明らかに「ロケットを側面から、横方向に支えて」います。

「平和目的の宇宙ロケット」と、軍事目的の「弾道ミサイル」では、同一レベルで、単純に比較できないのかもしれません。

しかし、どちらも、非常に長く、非常に大きな重量を持つ、「ロケット」に変わりありません。

「第1回目の記事」で、しつこく述べたように、「火星12」では、足下に「小さな発射台(?)しかない」のは、どうにも納得できません。

(注) 画像を見る限りでは、「発射塔」があるにもかかわらず、ロケットを「まったく支えていない」場合も少なくありません。

しかし、これらの画像の大半は、「おそらく、ロケット・エンジン点火直前の画像」ではないかと、思います。
(断言は出来ませんが)。

「点火直前」ならば、ロケット発射の妨げにならないよう、「すべての支えを外す」のは、当然です。

したがって、それより前の段階でも、「まったく、ロケットを支えていない」とは、とても思えません。

それは、くどいようですが、これだけ大きな宇宙ロケットを、いつまでも、「まったく支えていなければ、いつ倒れても不思議ではない」と、思えてならないからです。

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「第1回目の記事」で、「輸送起立発射機(TEL)」<ウィキペディア>について述べました。

ミサイルの輸送車が、同時に、発射台を兼ねている車両のことです。

今回の「火星12」発射実験では、ミサイル自体は最新型なのに、輸送車は、「発射台機能がない、旧型」と、「第1回目の記事」で述べました。

ところが、インターネット上で公表されている他の映像を見ると、北朝鮮は、すでに「輸送起立発射機(TEL)」を所有しています。

(動画B)
『北朝鮮ミサイル空中でエンジン点火し発射=SLBM改良か』
2017/02/13 に公開
<ニュース映像センター時事通信>
https://www.youtube.com/watch?v=t2apphrkrus

ただし、これは、「火星12」と、ミサイルの種類(発射方法)が、大きく異なります。

この動画の説明文を、一部引用します。
※ 読みやすくするため、「原文にない改行」を加えています。

(引用B)
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韓国軍は13日、北朝鮮がミサイルに潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の技術を応用したと指摘。

映像では、ミサイルが円筒形の発射装置から射出された後、空中でエンジンを点火して飛行しており、ミサイルに圧力をかけて水面上に射出後、点火する「コールドローンチ」と呼ばれるSLBM技術の特徴を確認することができる。
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(引用B、以上)

「引用B」にある、「コールドローンチ」方式の発射方法ならば、どうしても「ミサイル発射筒」が必要です。
(北朝鮮に限らず、どこの国でも)。

『【コールドローンチ】(こーるどろーんち)』
<航空軍事用語辞典++>
http://www.weblio.jp/content/コールドローンチ

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この記事を、一部引用します。
※ 読みやすくするため、「原文にない改行」を加えています。

(引用C)
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ミサイルやロケットの発射方法の一つ。

発射機にセットした状態で弾体のロケットエンジンを起動せず、代わりに加圧された気体(圧搾空気や不活性ガスなど)を送り込み、その圧力で弾体を空中へ射出するもの。

射出された弾体は、失速する前に空中でロケットエンジンを起動して飛翔する。
-----------------------------------------------------------------------------
(引用C、以上)

「引用C」を見ると、「加圧気体で、ミサイルなどを、いったん、空中に発射する」と、分かります。

どうしても、発射直前まで、ミサイル全体を密閉するための、「ミサイル発射筒」が必要です。

そのため、この「動画B」に登場する、「SLBM型ミサイル」の打ち上げ実験では、ミサイル輸送車が、発射台機能(ミサイル発射筒)も、合わせ持っているわけです。

換言すれば、北朝鮮は、「発射台機能を持つミサイル輸送車」を、間違いなく保有する能力があると、この動画が実証しています。

ということは、「火星12」の場合でも、「発射台機能を持つミサイル輸送車」を用いて、そのままミサイル発射が出来る、能力があると、解釈できます。

にもかかわらず、「第1回目の記事」で述べたように、ミサイルを輸送車から降ろし、わざわざ、足下の「小さな発射台(?)」に設置しなおす、「余計な手間」を、かけています。

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ただし、「動画B」に登場する、「SLBM型ミサイル」は、すでに述べたように「コールドローンチ」方式です。


一方、「火星12」の場合は、「コールドローンチ」方式ではなく、普通の「ホットローンチ」方式を用いています。

「ホットローンチ」方式とは、すでにお分かりと思いますが、「いったん、加圧気体で、ミサイルを発射する」のではなく、「いきなりロケット・エンジンに点火して、発射する」方式です。

いわば、「通常の発射方式」です。

その限りでは、「ミサイル発射筒」は不要です。

したがって、「火星12」の場合、「発射台機能を持たない、ミサイル輸送車」を用いた、とも解釈できます。

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ところが、そうとも言い切れません。

以下の記事を見て下さい。

(他者ブログA)
『ついに発射成功か 北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ムスダン」、その実力とは』
2016年06月28日
<Harbour Businness Online>
https://hbol.jp/99318

一部を引用します。

(引用D)
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北朝鮮は6月22日、同国東岸の元山付近から、中距離弾道ミサイル「ムスダン」(米国によるコードネーム。北朝鮮発表によれば「火星10号」だという)とみられるミサイル2発を、北東方向に相次いで発射した。
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(引用D、以上)

「引用D」の記事は、上記の通り、「2016年06月28日」です。

「引用D」の文中では、「北朝鮮は6月22日、…… 相次いで発射した。」と述べています。

したがって、「2016年6月22日に、北朝鮮が、この『火星10号』を発射した」ことになります。

この記事の冒頭に、「静止画像」があります。

 「火星10号」の発射画像

(図6) 「火星10号」の発射画像
(出典: 上記「他者ブログA」を一部引用)

「図6」を見ると、「発射台機能を持つ、ミサイル輸送車」を用いて、普通の「ホットローンチ」方式で、「火星10号」を発射したと、明らかに解釈できます。

「火星10号」を発射するための、「発射台機能を持つ、ミサイル輸送車」が、「2016年(平成28年)6月」には、すでに存在し、それを「当たり前に使っている」のです。

それならば、その翌年である、今年に、「火星12」を発射するためにも、「発射台機能を持つ、ミサイル輸送車」を、当たり前に使えるはずだ、と解釈できます。

にもかかわらず、「第1回目の記事」で述べたように、手間ひまかけて、ミサイルを輸送車から降ろし、わざわざ、足下の「小さな発射台(?)」に設置しなおす、「余計な作業」を行っています。

明らかに「不自然」と言えます。

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そもそも、「火星12」を、北朝鮮は、一体何のために発射したのか?

「火星12」は、「新型の、地対地・中距離弾道ミサイル」ということになっています。

「北朝鮮と敵対する国々」に対して、「より一層の攻撃力を備えるため」に、行ったのは明らかです。

平和目的の、単なる「宇宙ロケット」ではありません。

戦争目的の、「攻撃用ミサイル」です。

実戦で使うための「命がけの兵器」です。

したがって、「それ相応の実用性」がなければ、話になりません。

「戦争のための実用性」です。

それならば、「発射台機能を持つ、ミサイル輸送車」を用いるのが、当然と言えます。

「発射台機能を持たない、時代遅れの古めかしい、ミサイル輸送車」を用いていたのでは、話になりません。

「第1回目の記事」で、『輸送起立発射機(TEL)』<ウィキペディア>について、述べました。

改めて、以下に、掲げます。

『輸送起立発射機』
<ウィキペディア>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BC%B8%E9%80%81%E8%B5%B7%E7%AB%8B%E7%99%BA%E5%B0%84%E6%A9%9F

当ブログ(アサブロ)は、日本語を含むURLに(事実上)対応していないので、お手数ですが、手作業でアクセスして下さい。

一部を引用します。
※ 読みやすくするため、原文にない改行を加えています。

(引用E)
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輸送起立発射機(transporter erector launcher、TEL)は、システムを輸送でき、発射位置へとミサイルを起立させ、一発ないしそれ以上の発射が可能なよう装置の統合がなされた牽引車を用いる車輌のことである。

このような車輌には地対空ミサイルと地対地ミサイル、それら両方のためのものが存在する。

初期のこれらミサイルは固定式の発射台から発射され、補給輸送するにはトラックに積載する必要があった。
-----------------------------------------------------------------------------
(引用E、以上)

「引用E」を見て下さい。

昔は、ミサイル輸送車は、輸送するだけで、「発射台機能は、ありません」でした。

今は、逆に、「発射台機能を持っている」のは、いわば「当たり前」と言えます。

なぜならば、「この輸送車」も、戦争をするための「立派な兵器」だからです。

戦争は、「殺すか、殺されるか」の、壮絶な闘いです。

「遊び」では、ありません。

そのため、「いずれの兵器」も、少しでも相手を「的確に殺せるように」作ります。

同時に、少しでも「自分たちが、殺されないように」作ります。

どこの国の軍隊でも、それを、「必死」に行います。

その結果の一つとして、ミサイル輸送車は、「輸送するだけ、から、発射機能も合わせ持つ」ように、なったのです。

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「ミサイル輸送車が、発射機能も合わせ持つ理由」は、要するに、ミサイル発射までの所要時間を、「出来る限り、最小限に抑える」ためです。

ミサイルを、発射地点まで輸送し、発射するまでの所要時間が、長引けば、長引くほど、「敵に発見されやすく」なります。

それは、とりもなおさず、「敵に殺されやすくなる」ということです。

また、敵の動きに合せて、発射のタイミングを出来るだけ的確に合せるためにも、所要時間が、少ないほど有利なのは、言うまでもありません。

発射のタイミングが遅れると、場合によっては、敵地に着弾しても、何の効果もない可能性があります。

ただし、敵の都市や、工業施設、軍事基地、などを攻撃する「弾道ミサイル(戦略ミサイル)」の場合は、動き回る敵を攻撃するのではないので、発射のタイミングについて、さほど考慮する必要はないかもしれません。

一方、例えば「政治的な効果を狙う場合」などは、やはり、敵国の動きを注視して、それに合せて行うのが、はるかに有効なのは言うまでもありません。

いずれにせよ、発射までに長い時間が、かかっていたのでは、現代戦では、話になりません。

(参考) 戦車や戦闘機などの、「動き回る敵目標(軍事的な目標)」を、目視やレーダーなどで把握し、直接攻撃するためのミサイルは、「戦術ミサイル」と言います。
「対戦車ミサイル」が、その典型例です。

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「作業の実務面」から見ても、同様です。

ミサイルを輸送車から降ろし、わざわざ、足下の「小さな発射台(?)」に設置しなおす、「余計な手間」をかけるのは、いろいろな面で、大きなマイナスになります。

当然ながら、「作業工程」が、いろいろ増えることになります。

「作業工程」が増えれば、増えるほど、「余計な装備、余計な作業道具」などが、増えて行きます。

これらも、すべて基地から、発射地点に「運ばなければ」いけません。

その手間も、「余計な無駄」となります。

場合によっては、そのための兵員も必要となります。

そうなれば、その兵員の輸送も、必要になってきます。

さらに、「作業工程」が増えれば、増えるほど、「予期せぬ不具合や、作業ミス」も増大する可能性が、当然あります。

兵器も、人間の作った機械です。

故障も、あり得ます。
(珍しいことでは、ありません)。

作業ミスも、当然あり得ます。

不具合にせよ、ミスにせよ、トラブルが生じると、それは、「命 《いのち》 に」かかわります。

なぜならば、ミサイルは「爆発物そのもの」だからです。

「敵地で爆発」し、敵の兵器や施設を吹き飛ばし、人々を吹き飛ばすための「道具」が、ミサイルです。

さらには、発射・飛翔のための、ロケット・エンジンや燃料自体、「非常に危険な可燃物」です。

したがって、発射作業中にトラブルが生じると、「敵地ではなく」、自分たちの「真ん中で」爆発する危険性が、十分あり得ます。

「敵を吹き飛ばす」つもりが、皮肉にも、「自分たちを吹き飛ばす」ことになります。
(冗談ではありません)。

戦争です。

殺すか、殺されるか、の真っ最中です。

モタモタしている、ひまはありません。

素早く作業をしなければ、いけません。

余計な時間を、かけてはいられません。

だからこそ、今は、発射機能を持つミサイル輸送車が、「当たり前の時代」になったのです。

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このように、考えれば、考えるほど、「第1回目の記事」で述べた、ミサイルを輸送車から降ろし、わざわざ、足下の「小さな発射台(?)」に設置しなおす、「火星12」の発射風景が、「非常に不自然」に見えてくるのです。

「お前ら、遊んでんのか?!」と、言いたくなります(笑)。

「不自然」としか、思えません。

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<以下、長文のため、第3回目に続きます>


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