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(新・新版) 21世紀は宇宙文明時代
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白杖を高く掲げるのが「盲人のSOS」信号2015年12月20日

[カテゴリ: 便利な情報]

<当記事の要点>

・盲人が街中で援助を求める合図が「白杖(はくじょう)SOSシグナル」。
・図1が、その具体的方法。
・盲人団体自体が、今まで普及に消極的であった。
・今後は、積極的な普及に動く。
・誰もが、これを知っている社会になるよう期待する。


<記事本文>

今月の東京新聞に、以下の記事が載りました。
ご存じの方も、少なくないと思います。

平成27年(2015年)12月8日の朝刊記事を引用します。
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「『肩貸して』立ち尽くす視覚障害者」  「『白杖SOS』知って」

白い杖を体の前に高く掲げ、立ち止まる人がいたら何を意味するか、ご存じだろうか。
視覚障害者が助けを求めるポーズで、「白杖(はくじょう)SOSシグナル」と呼ばれる。
考案されて四十年近くがたつが、一般に知られておらず、障害者団体は普及に本腰を入れ始めた。

白杖SOSシグナル再現写真

図1 白杖を掲げて「SOSシグナル」を再現する視覚障害者の小川敏一さん(中央)=東京都新宿区で(木口慎子撮影)
(出典: 『東京新聞・朝刊 H27/2015-12-8』)


「いつもと逆の方向に向かったら迷ってしまった。ちょっと困つたな」。
七月の夕方、東京都新宿区内。
団体職員小川敏一さん(三四)=埼玉県富士見市=が白杖を掲げ、歩道に立ち尽くしていた。

(中略)

この日の帰宅時、いつも使う地下鉄が止まっていた。
少し離れたJRの駅に向かおうとしたが、慣れない道だったため、自分の位置がわからなくなった。

路地に迷い込み、壁から突き出た看板にぶつかったり、自転車に当たったりすることがよくある。
切羽詰まってSOSのポーズを取った。
小学生の時以来、二十数年ぶりだった。
白杖を握り、拝むように頭上に掲げる。
「たぶん、誰も知らないだろうけど……」

一分ほどたっただろうか。
大学生風の若い男性に「どうしましたか」と声を掛けられた。
「肩を貸してもらえませんか」

男性の助けで横断歩道を渡れた。
「声を掛けられるまで、体感的には一分より長く感じた。分かってくれて、ほっとした」

白杖SOSシンボルマーク

図2 「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマーク。体の前で白杖を両手で掲げる動作を表現している
(出典: 『東京新聞・朝刊 H27/2015-12-8』)


ポーズは一九七七年に福岡県盲人協会が考案した。
視覚障害者が街に出始めた時代。
当時を知る小西恭博会長(七九)は「われわれも助けを求めることに及び腰で、あまり普及しなかった」と振り返る。

(中略)

点字ブロック上の障害物、道路工事……。
健常者には何でもないことが、視覚障害者の感覚を狂わせる。
日盲連は今年五月にポーズの活用を決議。
シンボルマークも定め、十月からは内閣府のホームページで紹介されるようになった。
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(引用、以上)

大半の人々は、このマークの存在を知らないのではと思います。

私もこの記事で、初めて知りました。
大分昔ですが、「盲人向けの点訳ボランティア団体」に参加したことがあります。
短期間の参加だったとはいえ、この「白杖SOSシグナル」の話は、まったく聞いたことがありませんでした。

ただし、いつの時期に参加したのか、今となっては記憶が定かではありません。
そのため、当時まだこのシグナルが生まれていなかった可能性もあります。

今回、この新聞記事で、少なからぬ人々が知ることになったのは、明らかです。

今後は、盲人が「白杖SOSシグナル」を発信している時、誰かしら気づいて、手を差し伸べる時代になって行くものと思います。

知っていながら、皆通り過ぎてしまうほど、日本は「薄情」な国ではないはずですから。







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