現在ご覧のブログは (旧ブログ) です。

(新・新版) 21世紀は宇宙文明時代
(旧ブログ) 21世紀は宇宙文明時代

(旧ブログ) を (新・新版) ブログに統合したいのですが、

(旧ブログ) には、その機能がないので、やむなく 「二本立て」 にしています。

ぜひ、主体の 『 (新・新版) 21世紀は宇宙文明時代』 も、ご高覧下さい。

(注)以前の 『 (新版)21世紀は宇宙文明時代』 は、不本意ながら
やむなく 「終了」 しました。

当(旧ブログ)の 「サイトマップ」 をご活用下さい


「ビッグイシュー日本版」購入は立派な「ボランティア活動」2015年12月28日

[カテゴリ: 便利な情報]

<当記事の要点>

・「ビッグイシュー日本版」という雑誌の紹介。
・「現役のホームレス」が繁華街で立ち売りしている。
・販売元の「ビッグイシュー日本」が、きちんと「販売員」を指導している。
・雑誌代金の「支払」が「寄付としての機能を持つ」合理的なシステム。
・内容紹介のために「目次」を列挙した。


<記事本文>

「ビッグイシュー日本版」という雑誌が市販されています。

ただし、書店には売っていません。
人通りの多い繁華街で、立ち売りしています。
見かけた人も、少なくないと思います。

しかし、買った人は、あまり多くないかもしれません。
なぜならば、売っている人が「現役のホームレス」だからです。

ビッグイシュー日本版277号表紙

図1 『ビッグイシュー日本版』277号の表紙
(出典: 『ビッグイシュー日本版277号』 有限会社ビッグイシュー日本)


同誌「277号」を引用します。
--------------------------------------------------------------------------
「ホームレスの仕事をつくり自立を応援する」

ビッグイシユーは、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として、1991年に英国ロンドンではじまりました。
ビッグイシューを創設し、その基礎をつくったのはジョン・バードです。

雑誌販売者は、現在ホームレスか、あるいは自分の住まいを持たない人々です。
住まいを得ることは単にホームレスの状態から抜け出す第一歩に過ぎません。
そのため、住まいを得たホームレスの人でも、必要な場合にはビッグイシユーの販売を認めています。

最初、販売者は、この雑誌10冊を無料で受けとり、その売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売し、180円を彼らの収入とします。
販売者全員が行動規範に同意し、顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて雑誌を販売しています。

---------------

「ビッグイシユー行動規範」

ビッグイシユーの販売者は『ビッグイシュー』の販売のプロとして、雑誌販売中は行動規範を守ることについて同意しています。

真面目に働いているビッグイシューの販売者の生活を守るために、ルールを守らない人から買わないようご協力をお願いします。

ビッグイシューの販売者は以下の行動規範を守ります。

1 割り当てられた場所で販売します。

2 ビッグイシューのIDカードを提示して販売します。

3 ビッグイシユーの販売者として働いている期間中、攻撃的または脅迫的な態度や言葉を使いません。

4 酒や薬物の影響を受けたまま、『ビッグイシュー』を売りません。
       
5 他の市民の邪魔や通行を妨害しません。このため、特に道路上では割り当て場所の周辺を随時移動し販売します。

6 街頭で生活費を稼ぐほかの人々と売り場について争いません。

7 ビッグイシューのIDカードをつけて『ビッグイシュー』の販売中に、金品などの無心をしません。

8 どのような状況であろうと、ビッグイシューとその販売者の信頼を落とすような行為はしません。


ビッグイシュー販売風景 東京・新宿

図2 『ビッグイシュー』の販売風景 東京・新宿駅前
(出典: 『ビッグイシュー日本版276号』 有限会社ビッグイシュー日本)


ビッグイシュー販売風景 奈良・近鉄駅前

図3 『ビッグイシュー』の販売風景 奈良・近鉄駅前
(出典: 『ビッグイシュー日本版277号』 有限会社ビッグイシュー日本)


以上8つの行動規範に反した行為をする販売者を見かけたときは、下記へお電話下さい。
有限会社 ビッグイシュー日本(大阪)06-6344-2260(東京)03-6802-6073
--------------------------------------------------------------------------
(引用、以上)


正直申し上げて、この雑誌が読みたくて買っているわけではありません。
内容には興味ありません。
ほんのささやかですが、ボランティア活動として、買っています。

東日本大震災はもとより、かつての、阪神淡路大震災のように、ボランティア活動を行っている人、あるいは行ったことのある人は、日本全国に多数いるのは、今さら言うまでもありません。

しかし、現地までボランティアに行きたくても、さまざまな理由で、行かれない人は大勢います。
結果的に、大多数の人々は、寄付をする程度ではないかと思います。

この場合、自分の送った寄付金が誰の役に立っているか、直接目にすることはできません。
「誰かの役に立っている」のは、間違いないのですが。

ところが、『ビッグイシュー』を買えば、目の前にいる「販売員」に直接「寄付することができます」。
しかも、「ただの寄付金」ではありません。
雑誌の代金として、お金を払うのです。
書店で、店員に本代を支払うのと同じです。

正確に言えば、「寄付ではありません」。
雑誌代金の「受け渡し」に過ぎません。

そのため、ことさら「寄付をする」と、力(りき)む必要がありません。
「寄付をしてあげているんだ」と、いばる必要もありません。
同じ人間同士として、「自然に」お金のやり取りができます。
それでいて、目の前の相手に、実質的には「寄付ができます」。

非常に「便利で合理的なシステム」と言えます。
いかにもヨーロッパ先進国らしい発想です。

参考までに、「277号」の目次を、そのまま引用します。
--------------------------------------------------------------------------
<CONTENTS>

03 リレーインタビュー 私の分岐点   有森裕子さん

04 スペシャルインタビュー  リチャード・ギア

07 特集  ひとりの12月

08 年の暮れに読みたい本
   人生の船底へ降りた者がわかる輝き  岡崎武志

10 年の暮れに聴きたい音楽
   余裕のない人、未練と後悔の人も  浅井博章

12 年の暮れに見たい映画
   広島、ショーシャンク、宇宙空間で   田中雄二

14 写真コラム「あなたを待っている風景」

<TOPIC>

16 詩や劇場も生活の一部
     ウクライナの作家、 セルヒー・ジャダン

18 ドイツ緊急レポート2  国境の町パッサウから
   目の前の難民に自分ができること。
   一人ひとりの良心の実践がドイツの強さ

20 WORLD STREET NEWS 世界短信

22 ビッグイシューアイ
   TPPがもたらす“投資家主権”の社会   岩月浩二さん

25 ワンダフルライフ
   畑のある原風景を守りたい   初後亭 清水哲雄さん

26 読者のページ My opinion

27 今月の人 ここに立っている時だけは、社会の一員として
          同じ町の空気が吸えている気がするんです

30 FROM  EDITORIAL 編集後記

<連載コラム>

21 被災地から
   福島、子どもの甲状腺がん、国際的な議論の場に

23 浜矩子の新ストリート・エコノミクス
     ベーシック・インカムと落語の関係

24 コミック ウィスット・ポンニミット

28 ホームレス人生相談×枝元なほみの悩みに効く料理
    カキのオイル漬け
--------------------------------------------------------------------------
(引用、以上)


私事ですが、かつて、リストラで、図らずも会社を追い出されたことがあります。
幸い、それなりの蓄えがあったので、生活の心配はしないですみましたが、おかげで自分の人生がガタガタになりました。

しかし、新聞などを見ると、リストラに限らず失業して住まいを失い、ホームレスにならざるを得なかった人が少なくありません。

さらに、7年間ほど、人生のどん底に陥り、非常にきつい思いもしました。
ホームレスに限りませんが、人ごととは思えません。








コメント

トラックバック