危険な「スマートメーター(電力量計)への交換」を拒否できます。ただし、その後どうなるかは分りません(6) ― 2019年06月08日
「第5回目の記事」 から続きます。
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2019/05/22/9075634
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前回 (第5回目) 掲げた、「引用C」 について述べます。
「引用C」 の東京新聞記事全体について述べれば、「スマートメーターで得た、電力使用状況のデータを、電力会社に限らず、企業側が好きなように利用するために、スマートメーターを何としてでも定着させようと企んでいる」 のが明らかと言えます。
しかも、それを電力会社側ではなく、日本政府側が、先頭に立って行っていると、分ります。
電力会社側が主導しているのではないため、「第1回目の記事」 で述べたように、「スマートメーターへの取替工事を拒否すれば、あっさりと受け入れた」 のではないかと、思えてきます。
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この 「引用C」 の新聞記事では、「企業側が、ビッグデータを活用するのが、スマートメーターの狙い」 と述べています。
確かに、それも目的の一つだと思います。
しかし、日本政府にとって、「日本国民を、電力使用の面から監視し、支配する」 のが、最大の目的だと、思えてなりません。
これについて、当ブログで、以下の記事を掲げました (第1回目の記事でも掲示)。
(既存の記事)
『電力自由化の「スマートメーター(電力量計)」は危険です』
2016年03月28日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/03/28/8058980
この 「既存の記事」 で、スマートメーターを用いて、「電力使用に関する個人情報を収集し、電力会社や日本政府が、自由に国民を監視、支配することが出来る」 と、述べました。
「電力自由化」 を利用して、それを行おうとしていると言えます。
ところが、今現在は、電力自由化に限らず、「新しい電力会社ではなく、今までの電力会社 (ここでは東京電力) を引き続き用いる場合であっても、スマートメーターへの取替工事を実行」 しているわけです。
より一層、「日本国民を、電力の面からも監視し、支配する」 ことを強めていると言えます。
だからこそ、「引用C」 の新聞記事では、この問題には触れていません。
「企業側が、ビッグデータを活用しようと企んでいる」 という、「当たり障りのない範囲 (経済面の範囲) の記事」 しか掲げていません。
これは、東京新聞に限らず、日本のマスコミは 「日本政府の下請け会社」 だからです。
「本当のこと」 を記事にするはずがありません。
(既存の記事C)
『「東京MXテレビのウソ放送」に対する、マスコミの「批判しているようで」、実は巧妙な「虚構報道」』
2017年01月26日
http://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2017/01/26/8334730
この 「既存の記事C」 は、直接のテーマは異なりますが、日本のマスコミは 「日本政府の下請け会社」 だと言明しています。
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前回 (第5回目記事) の 「引用C」 で、一部を、再度引用します。
(引用C-1)
※ 読みやすくするため、「原文にはない改行」 を加えています。
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スマートメーターは再生可能エネルギーの普及にも必須とされている。
東京工業大名誉教授の柏木孝夫氏(エネルギーシステム)は「曇っていたり風が吹かなかったりして再生可能エネルギーでの発電量が足りないと、消費量もそれに合わせないとブラックアウトする。利用者に節電を頼まないといけないが、電力会社がいちいち電話で知らせるわけにもいかない」と語る。
この時、優先度の低い窓際の照明などから自動で電気を止めて、消費量を抑えるような取り組みが必要になる。
スマートメーターは必須だが、これだけでは一軒丸ごと電気が止まる。
機器ごとの細かな調整には「ヘムスが必要だ」と柏木氏は語る。
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(引用C-1、以上)
「引用C-1」 で、2段目と、3段目を見て下さい。
>……「曇っていたり風が吹かなかったりして再生可能エネルギーでの発電量が足りないと、消費量もそれに合わせないとブラックアウトする。……。
>この時、優先度の低い窓際の照明などから自動で電気を止めて、消費量を抑えるような取り組みが必要になる。
これは、一見 「正論」 に見えます。
しかし、非常に巧妙な 「虚論」 と言えます。
「曇っていたり、風が吹かなかったりするたびに、優先度の低い窓際の照明などから自動で (強制的に) 電気を止められた」 のでは、まともな生活が成り立たなくなります。
曇天。
風が吹かない。
これらの気象状況は、いつでも、当たり前に存在します。
特別な、数少ない気象状況ではありません。
そのたびに、誰もが、必死に節電しなければ、使い物にならない電力システムでは、話になりません。
それは、「節電する、しない」 という問題ではありません。
それ以前の、「電力システムの根本的な信頼度」 の問題です。
このような、信頼度の低い電力システムでは、使い物になりません。
>優先度の低い窓際の照明など
これも一見もっともらしいですが、電力不足になった時、常に、都合良く 「優先度の低い窓際の照明など」 が存在する保証は、どこにもありません。
「窓際に照明灯はある」 が、この時、点灯していなければ、それを消灯して節電するのは、やりようがありません。
そもそも、「窓際に、ことさら照明灯を設けていない家」 自体が、珍しくありません。
あたかも、どの家にも 「窓際に照明灯が設けてある」 かのような、都合の良い論理です。
「優先度の低い窓際の照明」 は、あくまでも一例に過ぎないとの、反論があるかもしれません。
だからこそ、節電が必要になった時、ちょうど都合良くスイッチを切れる、「優先度の低い電気器具を使用しているとは限らない」 という、当たり前の可能性に、目を向ける必要があるのです。
その時使用している、すべての電気器具が、「いずれもが優先度が高くて、節電のために切りたくても切れない」 可能性がいくらでもあり得ることに、目を向ける必要があるのです。
「そんなことを言っていたら、節電にならない」
だからこそ、「曇っている。風が吹いていない」 だけで、いちいち、必死になって節電しなければ電力不足になる 「頼りない電力システムでは、使い物にならない」 と言わないではいられません。
>自動で電気を止めて
「自動的に (一方的、強制的に) 止められた」 のでは、たまったものではありません。
どの電気器具を止めるか、どの電気器具は使い続けるか、それを決めるのは、使用している本人です。
電力会社が勝手に決めて、勝手に押し付けるのは、とんでもない越権行為です。
あるいは、電力会社が止めるのではなく、家庭内に設置してある 「ヘムスが止める」 という意味かもしれません。
もしそうならば、「ヘムスが勝手に止める」 のは、やはり、たまったものではありません。
この 「引用C-1」 を見ると、「東京工業大 名誉教授」 は、「日本政府側の人物」 と思えてなりません。
「再生可能エネルギーの普及」 には、スマートメーターがぜひとも必要と、もっともらしく宣伝していると思わないではいられません。
さらには、「一軒丸ごと電気が止まる」 と困るので、同時にヘムスの導入も必要と、もっともらしく宣伝していると思えてなりません。
前述の通り、「再生可能エネルギーを普及させる、しないに関わらず」、信頼度の低い電力システムでは、意味がありません。
にもかかわらず、「再生可能エネルギーを普及させるためには、スマートメーターがぜひとも必要」 との方向に、巧妙に世論誘導しようとしているとしか、思えません。
同氏の発言を掲げた東京新聞の、この記事も、同様の世論誘導を狙っていると思えてなりません。
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(引用C-2)
※ 読みやすくするため、「原文にはない改行」 を加えています。
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さらに、一一年三月十一日の東日本大震災が、後ろ向きだった電力会社の背中を押した。
この時、東京電力などは電力需要をまかなえないとして、地域ごとに送電を止める「計画停電」をした。
病院などの施設も停電し、自家発電装置で急場をしのぐことになった。
スマートメーターがあったらどうだったか。
電力会社が操作し、施設ごとに電気を送ったり止めたりすることが可能だった。
本橋氏は「電気を止めたら人命に関わる施設まで計画停電させたことに、電力会社として責任を感じたのだろう」と推測する。
この後、スマートメーター導入の流れが加速する。
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(引用C-2、以上)
この 「引用C-2」 を見ると、スマートメーターがあれば、病院などに対しては、必要以上の停電を防ぐことができるのは、その通りです。
だからと言って、スマートメーターに取り替えるのは、行き過ぎと言えます。
なぜならば、病院など、個別に対応したければ、「遠隔制御のスイッチを設ければ、解決する」 からです。
(病院に限らず、一般家庭も含め、すべての契約者の建物に、このスイッチを設けます)。
(スマートメーターを設置する代わりに、このスイッチだけを、従来の電力量計のまま 「引き込み線」 に追加するという意味です)。
「スマートメーター」 には、電力量を計測し、無線でそのデータを送信する部分があります。
(これが、主要部分なのは、言うまでもありません)。
さらに、電力会社側から、遠隔操作で開閉 (オン・オフ) できる、上記のスイッチも内蔵しています。
そのため、スマートメーターを用いれば、電力量の遠隔計測の他に、電力会社側による、個別のスイッチ操作も可能となります。
したがって、計画停電のように、その地域一帯を全面的に停電させる場合でも、病院などの重要施設に対しては、停電させない (遠隔制御スイッチを切らない) 個別対応が可能となります。
(あくまでも、これは理屈の上です。実際に、そこまで入念な対応をするかどうか、保証の限りではないと言えます)。
いずれにせよ、遠隔制御のスイッチ操作をするためだけならば、スマートメーターにする必要はありません。
上記の通り、このスイッチだけを増設すれば、それですむことです。
ところが、日本政府や電力会社側は、スマートメーターを用いて、前述の通り、個人個人の監視、支配をするのが一番の目的です。
個別の遠隔操作ができるというのは、スマートメーターの持つ、副次的な機能です。
「監視、支配目的」 を隠すための、隠れ蓑 《かくれみの》 と言えます。
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(引用C-3)
※ 読みやすくするため、「原文にはない改行」 を加えています。
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主婦連合会の河村真紀子事務局長は「自宅もスマートメーターになった。月一回だった検針が千四百四十回に増えただけ。経済優先で、消費者や市民が置いてけぼりだ。少なくとも、データ活用してもいいかどうか、消費者に選ぶ権利を与えるべきだ」と訴える。
そして、「そもそも、スマートメーターが発火して家が火事になった時、誰が責任を取るのでしょうか」と素朴な疑問を口にした。
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(引用C-3、以上)
この 「引用C-3」 を見ると、主婦連合会の事務局長は、スマートメーターの恐ろしさが、まったく分かっていないと、思えてなりません。
>自宅もスマートメーターになった
これは、取りも直さず、自宅のスマートメーターへの取替工事を、そのまま受け入れたと言うことです。
私のような、素人の一般人でも、「第1回目の記事」 で述べた通り、「取替工事の拒否」 が、簡単に出来てしまうのです。
まして、消費者運動団体の幹部ならば、なおさら、「取替工事の拒否」 をいくらでもできるはずです。
それを、まったく行わなかったのです。
>少なくとも、データ活用してもいいかどうか、消費者に選ぶ権利を与えるべきだ」 と訴える
これは、まったく無意味な発言です。
日本政府や電力会社側が、「データ活用に関して、消費者に選ぶ権利を与える」 はずがありません。
一方的に (事実上、強制的に)、「データを好き勝手に利用する」 のは目に見えています。
>「そもそも、スマートメーターが発火して家が火事になった時、誰が責任を取るのでしょうか」と素朴な疑問を口にした。
これも無意味な発言です。
「誰も責任を取らない」 のは明らかです。
火事になった、その家の人たちが、痛い目に遭うだけです。
日本に長年住んでいる (であろう)、一人前の大人に、こんな簡単なことが、分らないはずがありません。
分っているからこそ、分らないふりをして、「素朴な顔をして、素朴な疑問を、もっともらしく口にした」 のは明らかです。
この事務局長も、この連合会も、結局のところ 「日本政府側の回し者」 ではないかと、思えてなりません。
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以下、長文のため、第7回目に続きます。
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