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(新・新版) 21世紀は宇宙文明時代
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トイレ「閉じ込められ事故」防止に、バール(工具)の常備を2015年12月09日

[カテゴリ: 便利な情報]

<当記事の要点>

・トイレドアが開かなくなり、閉じ込められた女性が、死亡、あるいは死亡しかけた悲惨な事故が2件起きた。
・これを防ぐには、バール(工具)を非常脱出用として、トイレ内に常備すれば良い。
・大地震などで建物がゆがみ、玄関ドアが開かなくなった時にも、すぐに役立つ。
・トイレに入る時は、緊急連絡用に、携帯電話を持ち込むのが好ましい。
・携帯があれば、簡単に解決した「実例」がある。


<記事本文>

何カ月か前、東京新聞の記事に、二人暮らしの老夫婦の家で、ご主人が急病でトイレのドアをふさぐように倒れ、奥さんが運悪くトイレの中にいたため、ドアを開けられず、二人とも亡くなる、非常に気の毒な事故がありました。

さらに、何年も前に、やはり新聞記事で、一人暮らしの中年女性がトイレにいたところ、ドアの外にあった家具が倒れてドアが開かなくなり、10日ほど閉じ込められ、死にそうになった事故がありました。

トイレに閉じ込められたのが、男であったら、ドアに体当たりするなどして、何とか脱出できたのではないかと思います。

いずれも女だったので、そこまで思いつかなかったか、あるいは、力が不足して、ドアを破れなかったものと思います。

このような、悲惨と言えばあまりにも悲惨であり、馬鹿げていると言えば、あまりにも馬鹿げている事故を防ぐには、脱出用の工具をトイレ内に常備すれば、容易に解決します。

一番簡単なのは、「バール」をトイレ内に置いておくことです。

バール全体写真

写真で、長い方は約45㎝、短い方は約10㎝です。
バールとしては小型の方なので、重量も少なめです。
これなら、力の弱い高齢女性でも、問題なく扱えるのではないかと思います。

長い方の先端は、平べったくなっているので、これをドアの隙間に差し込み、ドアをこじ開けます。

バール先端A写真

長い方の先端部で、突き破るようにする方法もあります。

あるいは、直角に曲がっている部分を、金槌(かなづち)のように使って、ドアを壊します。

ただし、「金槌のように叩(たた)く」のは、バール本来の正しい使い方ではありません。
下手をすると、バールが破損して、ケガをする恐れもあります。
あくまでも、やむを得ない場合の「非常手段」です。

短い方の先端は、釘抜きになっています。

バール先端B写真

小型よりも大型の方が、「破壊力」が大きいのは言うまでもありません。
したがって、自分や家族の体格や体力などに応じて、サイズを選びます。
トイレ内のサイズも考慮する必要があります。
狭いトイレ内で、長過ぎるバールでは、思うように使えません。

上述のような事故でも起らないと、バールをトイレに備えるとは、誰も気付きません。
だからこそ、2件もの気の毒な事故を「大変貴重な教訓」として、ぜひとも活かすべきです。

大地震などで建物がゆがみ、トイレドアはもとより、玄関ドアが開かなくなった時にも、すぐに役立ちます。

なおさら、常備するべきです。

建築基準法で、トイレ内に、バールに限らず脱出用工具の設置を義務付けてほしいと、願っています。

「一家に一本バール工具」

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急病になりやすい高齢者は男女を問わず、自宅でトイレに入る時は、緊急連絡用に、携帯電話を持ち込むのが好ましいと思います。

同居者がいても、相手も高齢者だと、結果的に、役に立たない場合があります。
例えば、耳が遠くて、大声で叫んでも、テレビの音にかき消されて聞こえなかった、など。

ただし、トイレに置き忘れ、トイレの外で、いざという時に見当たらず、使えなくなったら、やぶへびです。
これを少しでも防ぐためには、トイレ内、トイレ外とも、「いつも置く場所(なるべく目立つ場所)」を決めておくのが効果的ではないかと思います。

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昔勤めていた会社で、女子用トイレのドアノブが緩(ゆる)んで空回りし、ドアが結果的に開かなくなったことがあります。

閉じ込められたのは、若い女性なので、本人が大声で叫び続け、事なきを得ました。

この場合も、携帯を持ち込んでいれば、一発で解決したのは言うまでもありません。
しかし、誰も、そこまで、なかなか気付くものではありません。





JAL123-「スコーク77」に関する、大きな「虚論」(1/8)2015年12月10日

[カテゴリ: JAL123便>スコーク77]

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(修正) 「当記事の要点」を全部削除しました。<R5/2023-8-4>

「なくても良い」と判断しました。

同時に、「見出し」としての<当記事の要点><記事本文>も削除しました。
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墜落した日本航空123便のボイスレコーダー記録において、「スコーク77(正しくは7700)」に関して、インターネット上で、大きな誤解をしばしば見かけます。
さらには、市販の図書でも、同じ誤解が生じています。

ところが、これに対する指摘をまったく見かけません。
今後も、この「誤解」が増加し、定着するのは、非常に好ましくありません。

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この誤解の「震源地」は、池田昌昭著『御巣鷹山ファイル2-JAL123便は自衛隊が撃墜した』(文芸社)です。

池田昌昭著者は、「スコーク77」に関して、大変失礼ながら、非常にでたらめな受け止め方をしています。
同書の「著者紹介」を見ると、同氏は文化系の人物で、理工系ではないのが明らかです。
まして、航空や軍事(特に軍事航空)には、まったくの素人と思います。

同氏は、日航123便事件に接して、航空や軍事をいろいろ勉強し、情報収集し、事件の真相を明らかにするため、何冊もの本を著したものと思います。
その限りでは、私とは比較にならないほど、はるかに優秀な人物と言えます。

ところが、「スコーク77」に関して、大変失礼ながら、まったくの「虚論を吹聴する」状況に陥っています。
「ICAO(国際民間航空機関)条約・付属書」の内容を「曲解した」のが、主な原因ではないかと思います。

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同上の池田著書P.59 『2 被要撃信号「スコーク77」』
          P.63 『3 要撃軍用機』

この部分には、事実誤認に基づく「虚論」が満ちあふれています。
問題点が多すぎ、とても一言では説明しきれません。

(主な問題点1)
「スコーク77(正しくは7700)」は、船舶のSOSと同じ「遭難信号」です。著者の言う「被要撃信号」ではありません。

(主な問題点2)
著者は「ICAO(国際民間航空機関)条約・第2附属書」の内容を曲解しています。そのため、著者は「被要撃信号」と思い込んでいます。

(主な問題点3)
著者は「要撃」の意味を誤解しています。

(主な問題点4)

著者は「要撃(インターセプト)」と「攻撃(アタック)」を混同しています。

(主な問題点5)

123便が、自衛隊機の「要撃」を受けることは、本来あり得ません。

(主な問題点6)
「要撃機」が使う言語は、著者の言う「4語」だけではありません。
どんな言葉でも、自由に使えます。
「4語」しか使わない(使えない)という著者の主張は、完全な誤りです。

※これ以外にも、いろいろ問題があります。

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素人であろうが、本を出版すれば、社会的責任が自動的に発生します。
もし、本の内容に誤りなど不具合があれば、社会の側から指摘を受けるのは、当然の成り行きです。
当記事は、申し上げるまでもなく、池田昌昭著者に対して、個人攻撃や誹謗(ひぼう)中傷などを意図したものではありません。

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「スコーク77(正しくは7700)」とは何か、念のため説明します。

航空機は、さまざまな機器を搭載しています。
その一つが「ATCトランスポンダ」です。

※ATC=エー・ティー・シー。

全日空747型機-操縦室-ATCトランスポンダ制御器

図1 全日空747型機 ATCトランスポンダ制御器
(出典: 『ザ・コクピット』2003年1月1日 イカロス出版)

※※ 当記事の各図は 「拡大図付き」 です。マウスの左クリックで、「拡大図、元の図」 に切り替えられます。

※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を 「二つのタブ」 で同時に開き、一方のタブを 「図の表示専用」 にすると、非常に便利です。


操縦士が、機上で「ATCトランスポンダ」を操作し、「所定の信号」を、地上の「航空管制用レーダー」に向けて、自動的に送信することを「スコーク」と言います。

「所定の信号」は、4桁の数字で構成しています。
この数字自体を指して、「スコーク」とも言います。
通常は、自機の「便名」(換言すれば、どの機体であるか)を、地上の「管制レーダーで識別する」ための信号として用います。
どの数字を使うかは、「管制機関」が指定します。
当然、1機ごとに数字の組み合わせが異なります。それによって、各機を識別できます。


ATCトランスポンダ制御器-パネル説明


図2 ATCトランスポンダ制御器 パネル説明
(出典: 『航空工学講座10 航空電子・電気装備』 日本航空技術協会)

※上図で、2個ずつ4個ある「応答コード設定ノブ」を回して、4桁の数字を、それぞれ合わせます。
※、制御器ではなく、はるかに大きな「ATCトランスポンダ本体部」は、操縦室の床下、「電子機器室」内に装備しています。


ところが、エンジン故障、無線機故障で通信不能、など、「特定の緊急時」には、「特定の数字」を設定し、それを送信します。

「スコーク77」は、前述のように「遭難信号」です。「特定の数字」です。
エンジン故障に限らず、機体が重大な損傷を受けるなどして、「最優先で緊急着陸」する必要がある時に、この数字を設定し、送信します。
緊急着陸が出来ず、墜落せざるを得ない時などにも、これを送信します(送信する余裕があれば)。

上述のとおり、4桁の数字です。
つまり、「スコーク77」は、正しくは「スコーク7700」です。
「7700」を送信した時、地上の管制官が「遭難信号」と認識します。

ATCトランスポンダ用アンテナ

図3 地上のATCトランスポンダ用アンテナ
(出典: 『実用航空無線技術』 情報通信振興会)


運航乗員ならば、誰でも、「遭難信号のスコークは7700」と熟知しています。
そのため、123便ボイスレコーダー記録では、乗員たちが「スコーク77」と、後2桁の「00」を省略する、簡略発言をしました。

そのため、ここでは、以下、原則として「スコーク7700」と表現します。

なお、「スコーク7700」の送信は、機長の指示がなければ、絶対に行えません。
「遭難信号」の送信を決定するのは、非常に重い行為であり、最高責任者である機長にしか出来ないからです。

また、その時の状況によっては、これを送信したくても出来ない場合も、当然あり得ます。
一方、この送信以前に、地上と無線で音声交信し、「遭難状況にあると伝えた場合」は、「スコーク7700」の送信をわざわざ行う必要はありません。

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<長文のため、8分割しています>


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JAL123-スコーク77に関する、大きな「虚論」(2/8)2015年12月11日

[カテゴリ: JAL123便>スコーク77]

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(修正) 「当記事の要点」を全部削除しました。<R5/2023-8-4>

「なくても良い」と判断しました。

同時に、「見出し」としての<当記事の要点><記事本文>も削除しました。
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「 (1/8) の記事」 から続きます。
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2015/12/10/7943988

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前回(1/8)に引き続き、池田著書の具体的な問題点の分析を行います。

池田昌昭著『御巣鷹山ファイル2-JAL123便は自衛隊が撃墜した』(文芸社)

同書P.59 『2 被要撃信号「スコーク77」』を引用します。

(引用A)
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 このようななかでJAL123便機長が、午後六時二四分過ぎ、相模湾上空で「ドーン」という衝撃音のあとすぐに「スコーク77」を発した意味が分かるのである。

「スコーク77」は、JAL123便が要撃された意味なのである。

操縦不能の「スコーク77」ではなくて「謎の飛行物体」に要撃されたからなのである。
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(分析A)


「『スコーク77」』は、JAL123便が要撃された意味」は、意味のない発言です。
「『謎の飛行物体」に要撃されたから」も、意味のない発言です。

[要撃(迎撃)とは何か]

少なくとも日本における「要撃(迎撃)」は、日本の領空より、はるか遠くに設定した「防空識別圏」に対し、外側から接近してきた「正体不明の飛行物体」を認識した時、それが何であるかを調べるために、航空自衛隊の戦闘機を発進させ、「正体不明の飛行物体」に接近し、戦闘機パイロットがそれを肉眼で視認し、「正体」を把握するための行動です。
さらに、正体が判明すれば、それに応じて、適切な行動を取ります。

警察に例えるならば、警察官が、挙動不審者を発見した時に、「職務質問」を行うようなものです。
「職務質問」は、正規の警察官が行います。
正体不明の「謎の人物」が行うものではありません。

それと同じです。
少なくとも日本において、「謎の飛行物体」が要撃することは、あり得ません。
航空自衛隊の「正規の戦闘機」が、自分の所属を隠すことなく、正々堂々と、公然と要撃を行います。

要撃した結果、「被要撃機」に対して、状況により、退去を指示したり、所要の飛行場に着陸することを要求したりします。
そのためにも、要撃側が、「自分が何者であるか」を明示する必要があります。
換言すれば、「日本国の航空自衛隊の正規な戦闘機である」と、「被要撃機」に明示し、日本国の名において、相手機に指図します。

もし仮に、「謎の飛行物体が要撃」したら、「被要撃機」側が、正規の要撃と判断出来ず、「正体不明の敵」が「攻撃してきた」と、早とちりする恐れがあります。
それでは、「要撃」側にとって、やぶへびです。


[JAL123便が要撃された、は無意味]


日本航空123便が、自衛隊機から「要撃」を受けることは、あり得ません。
同機は、決して「正体不明の飛行物体」ではないからです。

同機は、日本の領土内である羽田空港から離陸した、「日本航空123便」という、日本の国籍を持つ、日本航空に所属する民間機であり、機種はボーイング747SR-100であり、無線のコールサイン(呼出符号)は「ジャパンエア123」であり、飛行コースはいずれも日本の空域であると、航空自衛隊自身が、はっきりと認識しています。
それを、いちいち「要撃する」ことは、あり得ません。

大型のジェット旅客機から小型の単発軽飛行機まで、すべての民間航空機は、出発する前に「フライト・プラン(飛行計画書)」を、空港事務所を通じて、航空管制機関に必ず提出します。

フライト・プラン(飛行計画書)

図1 管制機関に提出するフライト・プラン(飛行計画書)
(出典:『航空実用辞典』 朝日ソノラマ)

※※ 当記事の各図は 「拡大図付き」 です。マウスの左クリックで、「拡大図、元の図」 に切り替えられます。

※※ 図を参照しながら、本文をご覧になる場合、当記事を 「二つのタブ」 で同時に開き、一方のタブを 「図の表示専用」 にすると、非常に便利です。


※上図の書式はかなり古く、現在は電子化されています。
 123便の当時は、これとおおよそ同じような書式です。


この「フライト・プラン」に基づいて、運輸省(現在は、国土交通省)の管制部門が航空管制を行います。
同時に、航空自衛隊の防空レーダー部隊にも、この「フライト・プラン」が、航空管制システムを通じて伝わります。

したがって、自衛隊側も、この機体が離陸する前から、「日本航空123便」だと把握しています。
要撃することは、あり得ません。

池田著者は、別の部分で、「123便が、スコーク7700を送信したから、自衛隊が要撃した」と主張しています。
しかし、「ICAO(国際民間航空機関)条約・附属書」の内容を完全に取り違えた、暴論です。
これについては、次回、詳述します。


[要撃(インターセプト)と攻撃(アタック)を混同]


(「引用A」の最後の行)
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操縦不能の「スコーク77」ではなくて「謎の飛行物体」に要撃されたからなのである。
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これを見ると、著者は、「要撃(インターセプト)」と「攻撃(アタック)」を混同しているとしか思えません。

著者の言う、「謎の飛行物体」が、衝突しそうなほど123便に極端に接近、あるいは、何か具体的な損傷を与えたとすれば、それは、「要撃」ではありません。
「攻撃に近い」、または「攻撃そのもの」の行動を取ったと言えます。

「要撃(インターセプト)」は、前述のように、警察に例えれば、不審者に対する職務質問に相当します。
つまり、「被要撃機」が、一体何者であるかを、見極める行為です。
軍隊として行う、一種の「警察行動」です。
被要撃機が「敵対行動」を取ったら、その時、初めて、反撃のための「軍事攻撃」を行うのです。
いきなり、「軍事攻撃」を行うのではありません。

一方、「攻撃(アタック)」は、要撃を行うのではありません。
いきなり、敵を倒すための「攻撃」を行います。
したがって、攻撃する相手に対し、「被要撃機」と認識しているのではありません。
「敵機」そのものと認識しています。
警察に例えれば、単なる「職務質問」ではなく、相手を「明らかな容疑者として逮捕」する行為です。

したがって、123便が「謎の飛行物体」から「何らかの『攻撃』を受けた」と、著者が考えているならば、「攻撃された」と表現するべきです。
それを「要撃された」と表現するから、話がめちゃくちゃになるのです。

著者は、「要撃」と「攻撃」を混同しているのは明らかです。

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前回(1/8)、ファイルサイズ容量を超えたので、掲示しきれなかった図を、念のため、以下に掲示します。

ATCトランスポンダ本体部

図2 ATCトランスポンダ本体部

(出典: 『実用航空無線技術』 情報通信振興会)

※上図では、装置の内部を見せるために、向かって右側の「ふた」を外しています。
 通常では、内部は見えません。


航空管制レーダ画面(シミュレーション)

図3 管制レーダー画面(シミュレーション)
(出典: 『実用航空無線技術』 情報通信振興会)

※上図は、正規の管制レーダー画面ではなく、「シミュレータ」です。
 おそらく、管制官の訓練用シミュレータだと思います。

※便名、飛行高度などを、文字で表示しているので、どれがどの機体か容易に判別出来ます。
 便名、飛行高度などの「文字データ」は、航空機上のATCトランスポンダから得た信号に基づき、地上の管制用コンピュータが処理して、画面に表示します。

※左上、オレンジ色の不連続線は、地形(海岸線)を表示しています。

※現在の管制レーダーは「デジタル式」ですが、123便当時のレーダーは「アナログ式」です。
 そのため、機体自身を表す映像は、デジタル処理をした上図と異なり、一次レーダが受信した、「点状」の映像をそのまま表示しています。

※アナログ時代は、ブラウン管ディスプレイを用いているため、画面が良く見えるように、管制室内は照明を極端に落としていました。
 現在は、デジタル式のため、パソコンと同じように、明るい部屋でも画面が確実に見えるので、管制室の照明も、通常の事務室と同様、明るく照明しています。

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<長文のため、8分割しています>

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